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第1章
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インターホンの鳴った正門に迎えに行くと、門のそばに小さい背格好の男子生徒が立っていた。
声をかけながら近寄ると思っていたより小さくて細い、そして写真で見るよりもっと色白で病気なのではと疑ってしまうほどだった。
会話をするために目線が合うとその顔には覇気というものがなく目の下は隈がくっきりとついていた。
服装もこう言っちゃ悪いが小汚い。明らかに着古してヨレヨレになったシャツと袖がボロボロになったパーカー、そしてところどころ穴の空いたカバンで、この学校ではありえない装いだった。
寮までの道案内中にも色々と話したがこちらが耳をすまさないと聞こえないくらいの声量で会話に苦労した。
表情もほとんど変わらないから何を考えているのか分からず不気味ではあった。
そんな彼が本当に一瞬、悲しそうな顔になった瞬間があった。
小鳥遊くんが入寮予定の青の寮に着いて寮監の霧島先輩を紹介した時に霧島先輩が何気なくした質問……
「下の名前は?」
今まで小さかった声量がさらに小さくなり、声にした名前は『鳴(ない)』
霧島先輩は『無い』と勘違いしていたので俺が訂正し霧島先輩がその名前を褒めた瞬間……
今にも泣き出しそうな顔で「泣いてうるさかったからですよ」と口にした。
俺も霧島先輩も突然、聞こえた言葉に反応が取れず、それに気付いた小鳥遊くんはやってしまったという顔をして部屋番号を聞くと走り去っていった。
「ちょっと!小鳥遊くん!鍵!鍵!……行っちゃったよ」
「俺が届けてきますよ。どうせレポート終わってないんですよね?」
「バレてるのね……それじゃお願い!」
霧島先輩から鍵を受け取ると小鳥遊くんへ宛てがわれた1001号室へ向かった。
声をかけながら近寄ると思っていたより小さくて細い、そして写真で見るよりもっと色白で病気なのではと疑ってしまうほどだった。
会話をするために目線が合うとその顔には覇気というものがなく目の下は隈がくっきりとついていた。
服装もこう言っちゃ悪いが小汚い。明らかに着古してヨレヨレになったシャツと袖がボロボロになったパーカー、そしてところどころ穴の空いたカバンで、この学校ではありえない装いだった。
寮までの道案内中にも色々と話したがこちらが耳をすまさないと聞こえないくらいの声量で会話に苦労した。
表情もほとんど変わらないから何を考えているのか分からず不気味ではあった。
そんな彼が本当に一瞬、悲しそうな顔になった瞬間があった。
小鳥遊くんが入寮予定の青の寮に着いて寮監の霧島先輩を紹介した時に霧島先輩が何気なくした質問……
「下の名前は?」
今まで小さかった声量がさらに小さくなり、声にした名前は『鳴(ない)』
霧島先輩は『無い』と勘違いしていたので俺が訂正し霧島先輩がその名前を褒めた瞬間……
今にも泣き出しそうな顔で「泣いてうるさかったからですよ」と口にした。
俺も霧島先輩も突然、聞こえた言葉に反応が取れず、それに気付いた小鳥遊くんはやってしまったという顔をして部屋番号を聞くと走り去っていった。
「ちょっと!小鳥遊くん!鍵!鍵!……行っちゃったよ」
「俺が届けてきますよ。どうせレポート終わってないんですよね?」
「バレてるのね……それじゃお願い!」
霧島先輩から鍵を受け取ると小鳥遊くんへ宛てがわれた1001号室へ向かった。
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