前門の虎、後門の兎

深海めだか

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-不毛なごっこ遊び-

※一話

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 無理やり体を開かれたあの日以降、イカれた恋人ごっこは今でも続いていた。

「もっ、やめ…ぇ"、んぁッ…!」
「ん、気持ちいいね。もっと足開いて」
「ひ、やっ、むりだって! も…やだぁ、これいじょ、できないッ……か、ら…ぁ"!!」
「大丈夫、まだ奥まで入るよ」
「あ、ひァ"ッ……? ! ぐ、…ぅぅゔ~~~!!」

 ご飯を食べて、少しだけ寝て、それ以外はずっとセックス。少しでも朔から逃げたり抵抗する素振りを見せたら、お仕置きと称して散々な目に遭わされる。

 初日にやられた尿道ブジーなんてまだ可愛いもので、変な形の玩具を入れられてひたすらメスイキさせられたり、朔の目の前で後孔を弄らされたりもした。

 この部屋には日付がわかるようなもの、例えばカレンダーや目覚まし時計などは置かれていないし、スマホも取り上げられているから今日が何日なのかすらわからない。
 こんな生活を続けていたら、頭がどうにかなってしまう。

「……ふ、こーちゃん、出すよ………!」
「や…なかは、もう……ッ、~~~ぁ"アッッ!!」
「違うでしょ、ほら何て言うんだったっけ?」
「ごぇッ、ご、えん…らさぃ"ッ!~ッ、ごぇんなざい!」

 中に出さないでと懇願すると、まるで叱りつけるかのように、弱いしこりを狙われた。
 数日に渡って刺激され続けたそこはぷっくりと腫れ上がっており、少し擦れるだけで身悶えるほど気持ちがいい。
 快楽に溺れきった頭では、朔が何に怒っているのかわからなくて、ただ無闇矢鱈に謝罪ばかりを繰り返した。

「違う、何回も教えたよね。中に出してもらう時はなんて言うの?」
「ぁ……、れの、かのじょ…っ、まんこに……ふ、ぅ! あついの、……ぐすッ…れ、て、くらさぃ".……っ!」
「はーい、よくできました。彼氏のどろどろ精子たーくさんあげるからね」

 何度も何度も教え込まれた台詞をようやく思い出して、涙ながらに口にする。
 クソ、クソッ……! ふざけるな、何が彼氏だ! 本心ではそう思っていても、朔に飼い慣らされた体は全く言うことを聞いてくれない。苛立った気持ちをぶつけるように、ただ広い背中に縋り付いて必死に爪を立てていた。

 熱い飛沫が最奥に注がれ、腹が一段と重くなる。
 何度も何度もナカに出されたからか、俺の下腹はぽっこりと膨らんでいた。妊娠してるみたいだね、なんて腹を撫でている大きな手を、振り払う気力も体力も既に残ってなどいない。

 ただ神様がいたら助けてくれだなんて、無宗教の癖に都合よく祈っていた。
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