知らぬが兎

深海めだか

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高校ー宿題と答え合わせー

※十四話

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「ぁ………、ぅ………」

 これで何度目の気絶だろうか。くたりと力なく横たわった肢体を横目に、ベッド横にあるチェストから目当てのものを取り出した。
 細身のペンケースに見えるそれは滑らかな黒革で覆われており、サイドについているチャックを開けると、少しずつ長さや太さが違う棒が並んでいる。

 朔斗は鼻歌まじりに使い捨てのゴム手袋をつけて、その中でも一番細いものを手に取った。
 アルコールで丁寧に除菌し、くたっと萎えた陰茎の先にたっぷりとローションを垂らす。

 無意識に跳ねる腰を押さえながら、尿道口にブジーを押し当て、ナカを傷つけないようにゆっくりゆっくりと進めていく。意識がないながらも小さく喘ぎ声をあげる姿は扇状的で、ごくりと生唾を飲みこんだ。

「ん……っぁ、……」
「こーちゃん起きて」
「ぁ…ん………なに?」
「ほら、見てこれ。初めてだから全部入れられるか不安だったけど綺麗に呑み込んでる」

 頬を軽く叩かれて意識を取り戻すと、下半身に先程まではなかった違和感があることに気づく。
 朔に促されるまま視線を向けて、まず自分の目を疑った。それもそのはず、排出する為の場所から、銀色の何かが顔を出していたからだ。
 朔の指が鈴口に刺さっている小さな丸い輪っかを摘んで上げ下げすると、その動きに合わせて銀色の棒が出たり入ったりーーー、?


「あ……、? ~~っ、ぎィ…い、たい! いだい!」

 気づいてしまえば、もう駄目だった。麻痺していた感覚が戻ってくると、引き攣れるような痛みと、ほんの少しの快楽が下半身を襲う。容赦なく狭い孔を押し開かれ、生理的な涙が滲んだ。

「大袈裟だなあ、ローションたっぷり使ってるから大丈夫だよ。うん、だいぶスムーズに動くようになってきたね」
「や……大丈夫じゃない!! ぅぐ~~ッ、たすけで…ぬ、いてぇ"……!」
「ねぇこーちゃん、この奥に何があると思う?」
「しらない、しらなーーーッぅ、も、やだ……! んぁッ!?」

 コツコツと行き止まりのようなところを小突いていた棒が、角度を変えてぬぷっと更にその先へと侵入した。途端、雷に打たれたような快楽が全身を走る。
 なんだこれ、なんだこれ。腰が勝手に跳ね上がって、太ももがびくびくと痙攣する。

「あ、あぁああ"ぁ"~~~!!!」
「ここはね、こーちゃんが大好きな前立腺だよ。前立腺って尿道からも押せるの知ってた?」
「ッや、めろ……! ひ…ッさわ、るな……ぁ"!」
「だぁいすきな前立腺、前と後ろの両方から触ったらどうなっちゃうと思う?」

 ツンツンと後ろの穴を突いていた朔の指が、柔らかく溶けた中に沈んでいく。
 先程の刺激だけでも死にかけたのに、両方同時になんて本当に死んでしまう。恐ろしい予感に血の気が引き、体が一人でに震え出す。

「や、…だ! い、やだ…ぁ"!」
「暴れない暴れない、大人しくしないと尿道傷ついちゃうよ。尿道怪我しちゃいましたって病院行きたいの?」
「ぅ、ひぐッ、……でも、」
「先生びっくりするだろうな~エッチなこと何も知りませんって顔して、尿道弄ってる淫乱だって思われちゃうね」
「うぅぅ~~、ちが…う、ちがう……ぅ"」

 朔の言葉には妙な信憑性があった。
 怪我なんてしたらどうしよう。病院に行くなんて絶対に嫌だ。そんな恐怖心ばかりが頭に張り付いて、俺は抵抗をやめてしまう。
 すると、これ幸いとばかりに止まっていた指が動き出す。綺麗に切り揃えられた爪が前立腺を引っ掻いたと同時に、ブジーが容赦なく前立腺を押しつぶした。

 突如襲ってくる暴力的な快感に、目の前が真っ白く染まって泡みたいに弾けた。もう人間としての常識や尊厳なんてかなぐり捨てて、俺にできるのは、ただ叫ぶことだけである。

「ァぁ"あ~~~! ……ッやべで、じぬ! し、んじゃゔ!」
「ははっ凄い声、そんな気持ちいいの? 俺の部屋が防音で良かったね」

 違う、おばさんはこんな狂気的な行為のために部屋を防音にしたわけじゃない。『あの子はピアノが好きだから、音漏れを気にせず弾けるようにしたの』と優しく微笑んでいた姿を思い出す。

 俺だって、朔が弾くピアノが大好きだったのに……。朧げな思考で記憶を遡っていると、またしても強い快楽に引きずり戻される。

「なに考えてるの? 俺のこと以外考えないで」
「ひ…! いやだ…も、もうぬ"いて、ぬいれ……ぇ"!!」
「ふーん、これ抜いて欲しいんだ」
「…ねがっ、お、ねがい! も、…ぉ"、かしぐなる"~~~ッ」

 泣きながら懇願すると、朔は少しだけ考えるふりをして、微笑みながら頷いた。そう、頷いたのだ。
 俺の決死のお願いが効いたのか、尿道に刺さっていた棒が、ずるずると引き抜かれていく。
 堰き止められていた精液が出口を求めてじわじわと迫り上がり、射精の快感だけがずっと続いてるみたいな、そんな変な感覚だった。

 僅かな隙間から我慢汁を溢れさせながらも、ついに丸みを帯びた先端が、入口付近まで引き抜かれる。

 あと、あと少しで、やっと……! 

 これからやってくる快楽への期待に、ごくりと生唾を飲み込んだ。早く出したい。もうそれしか考えられなくて、はっはっと犬みたいに浅い呼吸を繰り返す。




「はい、だーめ♡」
「ぁ"………ッ?、ッが………!!!」

 あと少し、ほんの少しで棒が抜けきるというところで、朔は棒の先端に添えられていた指を思いっきり押し込んだ。
 迫り上がっていた精液が一気に押し戻されて、俺は再び地獄へと突き落とされる。

 わけがわからないほどの快楽が脳を焼いて、ただ馬鹿みたいに悲鳴をあげることしかできなかった。中の精液が無慈悲な手と棒によって、ぐちゃぐちゃに攪拌されていく。
 少しでも逃れたくて、必死に腰を引こうとする度、仕置きのように奥のポイントを抉られた。
 射精をする事もできない酷い熱は、ぐるぐると腹の奥に渦巻いている。

「~~~~ッだしたい、な"ぁ! ……ッさく、ださせて、お、ねが…っ、!」
「うん、メスイキに慣れたらね」
「ふ、はぁ"…メス……イキ?」
「射精しないで女の子みたいにイくことだよ。さっき一回メスイキしたよね? 慣れたら何回でもイケるようになるらしいから、こーちゃんにも覚えて欲しくて」
「や、むり……むりだって、なぁ、」

 無理だ、絶対に無理。あれを何回もなんて気が狂ってしまう。力なく首を振りながら、ベッドをずり上がる。
 ただただ、今はこの恐ろしい男から少しでも距離を取りたかった。
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