破壊、略奪、支配、エロ。これが大人のファンタジー

一心腐乱

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第一章 悪の拠点づくり

41.全て棺桶の中の出来事です

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「俺、どうすればいいですか?」

 棺に引っ張り込まれた俺は、マーカラに覆いかぶさっている。身体をずらしていて手で支えているから、マーカラに体重をかけているわけではないのだが。
 まあ、こんな風に連れ込まれているのだから、夜伽の相手をしろという事なのは薄々わかっている。

「お前はいちいち教わらないとご奉仕ができないのか?お前から奉仕するといったんだぞ?」

 けしかけるように笑うマーカラ。笑顔が引きつる俺。
マーカラはドヤ顔交じりに軽く微笑んでいる。
妾を満足させてみろ、そんな態度だ。

「じゃあ、ご奉仕させていただきます。先日はありがとうございました・・・。」

 あくまで、ルグザンガンド王国の騎士団との戦いのお礼だ。奴隷になったわけではない。
そう自分自身に言い聞かせて、俺はマーカラの首筋にキスをしてみる。

「んっ・・・。」

 目をつぶったマーカラが軽く反応する。
マーカラに触れた自分の唇がひんやりとする。
さっきまでエールをあおっていた俺は身体が火照っていたから、このひんやりした感じがまた気持ちいい。勢いづいて、そのままうなじの方や耳にも唇を這わせる。

「んん・・・いいぞ、懐かしい刺激だ・・・。」

 吸血鬼とはいえ、女性だ。人間と同じ扱いで大丈夫らしい。正直、どうしたらいいかわからなかったから少し安心する。

「やっぱり、身体は冷たいんですね・・・。」

 左手をマーカラの肩に添えて俺は言った。

「そうだ。冷え性だからな。」

 危ない危ない。思わぬ返答に吹き出しそうになった。そんなことしたら首が飛びそうだ。

「なんだ?面白くなかったか?妾の身体を張った冗談だったが。」

 笑ってよかったんだ・・・。性格がまだつかめないよ、マーカラさん。

「いや、面白かったです。笑ってよかったんですね。真面目に答えているかと思って。」

「笑ったら首でも飛ぶと思ったか?クスッ。」

 俺の首を落とすように爪でなぞるマーカラ。それです、それが怖いんです!

「はい。飛ぶと思ってました。だから、飛ばされないようにマーカラさんに気持ちよくなっていただきます。口づけしていいですか?」

 やっぱり、怖いので一応許可をもらうことにする。
あれ?マーカラの顔が少し紅潮した。

「ああ、いいぞ・・・。
しかし口づけしていいか、などと言われるとなんだか緊張するな・・・。」

「マーカラさんもドキドキしたりするんですね。冷静な人だと思ってたから、驚きです。」

 恥じらいを見せて目を逸らしたマーカラを目の前でじっと見つめる俺。次第にマーカラの視線が俺の顔に戻ってくる。

「久しぶりの高揚に水をさすな、愚か者。」

 あ、やべえ。余計なこと言った。マーカラはちょっと怪訝な顔になる。

「違います、違います!あの・・・その・・・見た目とのギャップで・・・とてもかわいいなと思っただけなんです。」

 やばい、今度は俺が目を逸らしてしまった。目の前で面と向かって褒めるのは恥ずかしいよね。

「・・・お、愚か者!それならそうと最初から言えっ!」

 どうやら挽回できてそれ以上に効果あったらしい。青白い顔色が血色よくなって、それはもう綺麗な桜色に色づいている。
 俺はその慌てる姿に今度は本心でかわいいなと思った。
そしてそのままマーカラと唇を重ねた。
 硬そうに見える青い紅を塗った薄めな唇。だがその期待を裏切って、とても柔らかい。
何度か唇を重ねるうちに、俺は舌をマーカラに侵入させる。
俺の舌とマーカラの舌が絡み合う。
唇は冷たかったけど、舌はほんのり温かかった。それがまた温もりを強く感じさせる。
もっと絡み合いたい。俺はそう思って舌をさらに伸ばす。

 ザリッ。

 俺の舌が何かを舐めた。
なんだ、これは・・・。

 ああ、牙だ!

 マーカラの口の中の、俺にはないもの。人間でいう犬歯の所が大きく発達して尖っている。
それを舐めたことに少し驚くが、なぜかそれをもっと舐めたくなった。
右のも左のも、牙を舐める。牙の先端でちょっと刺さりそうな刺激を俺の舌は楽しんだ。
 ふと俺は瞑っていた目を開けると、驚いた眼を俺に向けたまま、うっとりした顔になっているマーカラが目に映る。
 俺は休憩とばかりに口を離す。

「お、お、お、お前は変態なのか!?
吸血鬼の牙をむさぼり舐めるなど、聞いたことがない!」

 口が自由になったマーカラは動揺しながら少し声を荒げる。

「気持ち悪かった・・・?」

 俺はしゅんとした。俺としては自分にないものを感じれて結構堪能してたんだが、マーカラは違ったのか。

「いや・・・、その・・・初めてで驚いたが、とても気持ちよかった・・・。」

「えっ?本当?」

「ああ、本当だ。妾たち吸血鬼にとっては牙は命そのもの。当然敏感なものだ。敏感な所を舐められるというのは案外・・・・気持ちいいな。」

「じゃあ、もっと!・・・ぶっ!」

 再度牙を舐めようと近づけた俺の顔をマーカラの手のひらが制止する。

「気持ちいいが・・・くすぐったくもある。牙は今はもういい。」

 俺の顔を押さえたまま、恥じらいの視線を向けるマーカラ。俺の中でどんどんマーカラがかわいく見えてくる。
 ちょうど俺の顔を押えている右手が上がっているから、スリップドレスの肩紐を下ろして手をくぐらせる。マーカラも察して左手を持ち上げる。
両方の肩紐を外して、俺はスリップドレスを腰のあたりまで下げる。
マーカラの細い肢体の割には大きい胸が露わになる。
腕などよりは胸の肌色がよい。小ぶりな乳首もかわいい。
さすがにマーカラの胸を触るのは緊張する。
俺はマーカラの顔色を気にしながら、恐る恐るその双丘に手を伸ばす。

「んっ・・・。」

 マーカラが艶めかしい声を発する。
ふにふにと柔らかく、多少ひんやりしているのが気持ちいい。だが俺の体温が伝わってか、次第に温まっていく。

「んっ、んっ・・んあっ・・・いいぞ、気持ちいい・・・キチクの温もりがまた、いいぞ。んっ。」

 乳房を揉みしだきながら、俺は乳首を舐める。舌と吐息の温かさが気持ちいいのだろう。
乳首を堪能した俺は、そのまま唇で腹を這う。
 そしてくしゃくしゃになって腰に溜まっているスリップドレスをさらに足元まで滑らせて脱がせた。マーカラは他に何も身に着けていなかったから、全身裸になった。

「キチクも脱げ・・・」

「はいっ。」

 俺も即真っ裸になる。棺の外に服はポンポン投げ捨てた。

 ゴクッ。
喉がなってしまった。
 俺の目の前にあの御高名なマーカラの裸体が横たわっている。
見れば見るほど、綺麗だ。
身体の線の細さに恐怖を感じたこともあったが、脱がしてみるとやはり女性らしさを兼ね備えている。胸もそうだが、腰回りもふっくらとしていて、細く長い優美な足。
 女性なら誰でも憧れるプロポーションではないだろうか。
さらには傷やシミひとつない綺麗な肌。青白い肌色のおかげもあって彫刻ではないのかと思ってしまうくらい芸術的だ。
 そして、マーカラの秘部はというと、なかったのだ。

 あれが・・・。

 毛がなかったのだ。
パイパンというやつだったのだ。
 初めて見るパイパンに興奮が止まらない俺。
足を持ち上げて自分の肩に掛け、獣のごとくその秘部に顔を突っ込む。

「きゅ、急にどうした?・・・んあっ、ああぁ!!」

 丸見えな肉芽を指で弄び、もう片方の手の人差し指と中指で小陰唇を広げる。
そしてその綺麗な桜色の内臓を舐めまわし、舌で掻き回す。

「んあっ、あああっ!ああ――――!!!」

 俺の耳にマーカラの綺麗な嬌声が響き始める。
溢れかえる蜜液に俺はもう我慢できず、膣口に自分の肉棒を宛がう。

「マーカラさん!もういいですよね!?」

 興奮して息が荒くなっているマーカラは吐息を漏らしながら頷く。
俺は正常位のまま、マーカラと一つになる。

「ああ!気持ちいい!!」

 肉棒を挿入した途端に声を上げたのは俺。
もちろん、その後にマーカラは嬌声を響かせる。
マーカラの中がすごかった。
膣壁のヒダが纏わりついてくる。膣壁全体がゆっくりと、うねるようにヌルヌルと動く。
 挿入しただけでものすごい快楽を感じてしまった。
 持っていかれそうになる意識をなんとか留める。

 これは、あれだ・・・。
前世の時に知った知識。
ミミズ千匹というやつに違いない。
膣のヒダが蠢いて、まるで千匹のミミズが絡みついてくるような感触を味わうことができる、千人に一人という銘器。
それを童貞卒して間もない俺が味わう事になろうとは・・・。

 俺はある種の感動を覚えながらも少しずつ抽送を始める。
ほぼ連日のようにエッチしているせいか、この凄すぎる快楽にもしばらくは耐えられそうだ。
まずはマーカラを愉しませなければならない。

「ああっ!キチク!凄いぞ!いいっ!
何千年ぶりだ!?素晴らしいぃ!」

 恍惚に囚われた赤い眼で俺を見つめるマーカラ。
潤んだその瞳。青白かったはずの火照った顔。
やばい、綺麗過ぎるし、卑猥過ぎる。

「あああぁ!キチクゥ!」

 マーカラは俺の首に両手を伸ばして来る。
俺は素直にその手に捕まり、マーカラに身体を預けて抱きしめられた。

「マーカラさん!ダメです、もう持ちません!」

 俺は高まって来る腰の欲望に限界を迎えようとしていた。抽送もどんどん早くなる。

「そのまま妾の中に出すがよい!キチクの魔力を妾に注ぐのだ、あぁぁ!」
 
 次の瞬間、俺は精液をマーカラの中にぶち撒ける。
それと同時に、

 カプッ。チュゥゥゥ。

 事もあろうか、マーカラは俺の首筋に牙を立て、血を吸ってくる。

「あららららら!?」

 下半身を襲うオルガズムと、えも言えぬ血を吸われる快楽。
 まさに俺は昇天しました。



カオスゲージ
Law and order法と秩序 +++[63]++++++ Chaos混沌
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