俺の惚れた女

H君

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2話

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『か、かいお店の前だよ』

『そうやった…待っててくれるか?
10分で戻ってくる。』

少し実夢は、考えてからうなずいた。

『じゃあファミマで待ってろな!その前に連絡先交換!!』

赤外線をお互いしてから、俺は店に戻った。すると拓人が

『魁!どこ行ってたんだよ!』

『拓人!俺帰るわ!内勤に言っといてや!』

そういうと拓人が

『魁帰るって!?佳奈ちゃんがお前を送り指名したいって言ってて!おい!魁!』

俺は、内勤や店の代表になにか言われてたが実夢が待ってるコンビニに走った。
実夢凄いことやで?
俺今までこんなに夢中になるの…

『なんで、実夢待ってるのかな…』

実夢の中で疑問な点なんだよね
だって、もうホストには騙されたくないのに待ってるって
CLUB silverからコンビニは、そんなに離れてない。

『もう昼か…』

歌舞伎町を歩いてるとヒロのことを思い出す。私を裏切り、私の大切な愛犬の命を奪った男…

そんなことを考えてると

『さっきは、店でごめんね!』

女の人が話しかけてきた。
そうさっきトイレとコールでイヤミを言ってきた女の人だった。

『宣戦布告しにきたの』

そう言って彼女は、笑って言った。

『魁は、私の男だから。あんたには、渡さない。』

そう言うと私に微笑みかけ、クルッと後ろを
向き去って行った。
その時は変わってる人ぐらいにしか想わなかった。名前の知らない魁のお客さん…不気味に微笑みかけたあの瞬間正直ゾッとしていた。
私は、早足でCLUB silverの近くにあるコンビニへ足を運んだ。このままあそこに立っていたら、なにかが起こりそうな気がしたからだ。

(魁に言った方がいいのかな……でも、告げ口してるようで嫌だしな…)

私は、さっき起きた出来事を雑誌を読みながら魁に言うか、言わないべきか悩んでいた。

『実夢!』

名前を呼び、腕を掴んだ。

『お待たせ!なぁどこ行く?』

実夢は、驚いたのかでかい目を今でも目が落ちてきそうなぐらい見開いていた。
すぐに笑顔になり

『お茶する?』

そう聞いてきた。

『なぁ今日なんかあるか?』

『ないよ。実夢暇人だから笑っ』

『学校は?』

実夢は、見た目バカそうに見えるが意外に勉強が好きらしい。俺より年上なのに現在も学校に通い勉強しているみたいや。

『日曜日だから休みだよ笑っ』

『なら…俺な、悠と暮らしてるんやけどマンションに来いひん?悠には、これから許可もらうし。』

すると実夢は、驚いた顔をして

『へぇ?』

変な返事を発した。こいつは、俺の期待を裏切らない面白い子やった。

『いやか?』

そう俺が聞くと実夢は

『いやじゃないけど…迷惑じゃないの?』

『迷惑やったら誘わへんよ笑っ それに実夢が来てくれた方が助かるしな。』

そう。今日悠が休んだ理由は、詩織が悠を尋ねて泊まりに来てるからや。
俺気まずいやん?それに詩織に俺の女見せろって朝からうるさかったからな…
チャンスやん?今日実夢に出逢った訳やし!
それに実夢に悠を諦めてもらいたいのもあるしな笑っ

『実夢結構人見知りなんだよね…』

『俺いるし大丈夫やろ?ただ…悠の彼女も来てるんやけど…』

俺は、実夢の顔色や表情を見た。

『大丈夫かな?それならいいよ。お邪魔するならなにか買ってから行こうね!』

ん?なんやなんも変わらへんな?

『ショックじゃないん?』

『なにがぁ?』

『悠に彼女いるの』

実夢は、笑い出して

『えー笑っ ただの憧れだよ笑っ 恋してる訳じゃないから全然大丈夫だよ!それにホストの彼女さんと逢えるなんて貴重じゃん♪仲良くなりたいな♪』

そう言えば佳奈って奴が実夢がホストと付き合ってたって言ってたな…
でも、まだ聞かない方がいいやろな?泣きそうになってたし。今日は、楽しく過ごせればいいな。

『じゃあ今電話するから』

俺は、そう言って悠に電話をした。

何回か電話がなりやっと悠がでた。

『もしもーし』

『なーこれから女連れてっていいか?』
そう言うと悠が詩織に

『詩織よかったなー魁女連れてくるってよーいいんちゃう?どんな子なん?』

電話の後ろから詩織がキャーキャー言ってるのが分かる。悠は、無視をして許可をだしてくれた。

『見たらびっくりするで?笑っ なんか買って行くな!』

そう俺が言うと悠は、わかったと言って電話を切った。

『なんで、実夢を見たらビックリするの?そんな変な顔?』

そう実夢は、俺のことを上目づかいで少しほっぺを膨らませて見てきた。

『(ヤバ…可愛い)解ってるやん笑っ』

そう言うと実夢は、もーといいながら俺の腕を押してきた。
そんな所も可愛いとか思う俺やばいやろ?

すると俺の電話が鳴りだした。
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