リエル~孤独の世界へ~

天倉永久

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第一話 寂しさにて

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「アイル。私の名前はアイル」

誰もいないスラムの路地裏に私アイルは一人で座っている。確か私には大切な人がいるはずなのに、その大切な人の顔すら思い出すことができないでいる。

「レユ」

違う。思い出すのが苦しいだけのはずだ。だから思い出してあげないと……

季節は夏の終わりの頃。時刻は真夜中。まだゆっくりと眠りたいはずなのに、私は目が冴えてしまって暗い天井だけをただ見つめていた。
壊れかけていて買い替えようか悩んでいる目覚まし時計が鳴り始める。いつもは決まった時間には鳴らないはずなのに、今夜だけは正確だった。私は目覚ましを止めると、ベッドから起き上がり、部屋の明かりをつける。こぢんまりとしたスラムの古いアパートの一室。私が借りている部屋だ。ここに住み始めたのは十歳の頃。クスリを売り始める生活を始めてからもう五年になる。

「今夜もっか……」

溜息交じりに私は浴室へと向かう。冷水の少しまじったシャワーを浴びて身支度を整えていた。ふっと浴室の鏡に映る私の姿に目がいく。
肩まで伸びているピンク色のショートヘアに、自分でも少し寂しげだと感じる髪色と若干同じなピンク色の瞳……色白の肌は女として嬉しいけど……

「……いつまで私は一人で……」

誰かにそばにいてほしいと心から願うのだが、シャワーを浴びながらハッと我に返れば、今夜もクスリを。
ある警官から横流しされた質の悪い麻薬。通称リエルを売りに夜のスラム街に繰り出さなくてはいけなかった。
シャワーを浴び終えて、部屋に脱ぎ捨ててある白いパーカーと黒いハーフパンツを着ると、小さなキッチンに置いてある茶色い紙袋を胸に抱き、私は自分の借りているこぢんまりとした部屋を後にする。
外の夜空は星一つなく、小雨が静かに振り続けている。小雨に濡れるのが少し嫌で、私はパーカーのフードを被った。スラム街は相変わらずで、酒場ではうるさい音楽が鳴り響き、道ではボロボロの服を着たストリートチルドレン達が物乞いをしていた。

「お姉さん。お恵みはありますか……?」

小さな男の子が、私に両手のひらを差し伸べている。いつものことだったので、私はいつものように溜息を漏らすしかない。きっと次の夜には違うストリートチルドレンが私に物乞いをするに違いない。ポケットには小銭がある。いつも仕事終わりに食事をする寂れたレストランで、お釣りをポケットにそのまま入れる癖があった……

「ちゃんと食べ物買いなさいよ。クスリは駄目だからね」

私は男の子の両手のひらに小銭を落とすと、男の子は小雨の降る夜の闇へと消える。
クスリが駄目? ドラッグディーラーの私の口からそれが言えることなのだろうかと心から思ってしまう。
小雨の中、街灯が点滅しているスラムの広場。壊れた噴水の前で私はいつものように立っている。白いフードを被っていても、依存症の客は私の姿に気づくはずだ。

「アイル……またクスリを買いたい……」

顔色の悪い女の客。常連の一人。いつもどうやって稼いだかわからないクシャクシャの紙幣を震えた手で私に差し出す。

「いつか廃人になるよ。今夜くらい程々にね」

私は笑いながらクシャクシャの紙幣を受け取り、紙袋に入った白いカプセル。通称リエルを女の客に渡す。数は二十錠くらい。一錠でも飲めば、強い幻覚や幸福感があるらしい。

「廃人になれるなら幸せでしょ? ここは酷いスラムだから」

売ったばかりのリエルを一つ飲むと、女の客はフラフラと去っていく。それは幻覚を見ているのだろうか? 小雨の降る中で誰かを悲しく追い続けているかのようだった。

「あんなの嫌だな」

だから売り物には手を付けたくない。リエルで中毒者になるくらいなら、一人孤独でいるほうがずっとマシに思えて仕方ない。

「アイル」

次に現れたのは、同じ年くらいの男の子。こいつも私の常連なのだが。

「こ、今夜はいくつ欲しいの……?」

苦笑を堪えながら私は言う。理由はこいつがリエルのほかに、いつも私が目当てだから……

「金がある分だけ買うよ」

この男がいつも大金を出してリエルを買ってくれるのはありがたい……売り上げがいいのはほとんどこいつのおかげなので、私は大金に見合ったリエルをこの男に差し出そうとするのだが……

「現実の君を抱かせてよ」

私はいつものように、こいつに抱き締められる……私の匂いをかがれた嫌悪感を必死で無視していた。少なくともパーカーのフードを被っていたことにこいつの息遣いがいつもより遠く聞こえることに安心していた。いつもなら首筋を汚い舌で舐められていたはずだ……

「も、もう、わかったから、少し落ち着いて……」

私は不本意だがこいつを落ち着かせるために、頬にキスする……そうすればこいつはいつも落ち着きを取り戻してくれる。相手はただの客に過ぎない。好きでもないのに体を許す気には決してなれなかった。

「リエルが幻覚を見せてくれることを忘れたの? それは幻覚の私を好きにできる。惨めで嫌がる私や、あなたを欲しがる私を……」

とりあえず想像したくもない幻覚の私を、こいつに想像させるしかない。それはいつもの手だ。いつもどおりこいつが落ち着きを取り戻すと、私は金に見合った額のリエルを渡す。

「幻覚の世界でアイルを好きにする」

寒気といつか本当に襲われるんではないのかという不安を堪えて私はこいつに手を振るしかない。

「……私は好きな人に抱かれたいから……だからあなたの恋人じゃない……」

小雨が降る中で私は小声で言う。こんなスラムで好きになれる男なんていないのは知っているけど……誰でもいいから、私の知らないぬくもりを与えてくれる誰かがそばにいてほしい……それは家族というものを知らない私の贅沢なのだろうか……?

小雨がほんの少し強くなったと思う。私からリエルを買うものが何人も来て、手元にはまる一ヵ月、生活には困らない額のお金が私にはあるのだが、これらの半分以上が手数料や何やらの理由をつけて、私にリエルを横流ししている警官のランスの手に渡る。私に残るのは半分以下のお金で、リエル売りを終えてスラムの安いレストランで食事をするのがほんのささやかな楽しみだった。

「綺麗なお姉さん……どんなクスリでも私はいいです……どうかくれませんか……」

気が付くと私のそばに長い金色の髪をした子が、両膝を抱えて座っていた。

「どんなクスリでも? これは粗悪品で、体の小さいあなたが飲んだら廃人になるよ?」

ボロボロの白いワンピースを着た長い金色の髪をした少女に私は正直に言う。見たところ私より一つか二つ年下の少女なのだが、その細い右腕には痛々しい注射痕がある。口から飲み込んで可笑しくなれるリエルとは違うもの。なにか液体の麻薬を注射器で摂取していた証拠だ。

「廃人っていうのが羨ましい……だってどんなに酷いことをされても、きっと何も感じないんでしょう……?」

これだから嫌で嫌いだ。液体の麻薬を摂取しているのは、生きていくことをあきらめた人々が手を出す代物だ。このスラムでは別に珍しくなく、私は子供の頃からその人々の姿をずっと見てきた。いつも快楽に飢えて、最後には自分が死ぬことに怯えているのも知らずに半笑いを浮かべながら動かなくなる。私が子供の頃から見てきた光景……この金色の髪をした少女も半笑いを浮かべて死んでいくに違いないと思った。

「あなたお金持ってるの?」

駄目もとで私が訊くと、少女は両膝を抱えたまま、小さく首を横へと降る。お金を持っていたら、売れ残りのリエルを売ってあげようと思ったが、ないならもういい。ランスに渡すお金も十分だし、起きてから何も食べていない私は空腹で仕方がない。だからスラムの安レストランでささやかな楽しみである食事をしにいきたい。

「あなたじゃない。私はレユという名前。お金はないけど、あなたの孤独なら癒してあげる……寂しい思いはさせないと誓う……いつまでも一緒にいるからどうか私にクスリをください……」

寂しい思い……そして誓うという麻薬中毒の少女の言葉。どうせ依存症で私が持っているリエルがほしいだけに違いない。

「お姉さんはどうして寂しそうなの? これからは私がいるのに……」

弱々しく私に手を差し伸べてくるレユという少女。私は別に寂しくもないし、孤独だって感じたこともない。

「気を付けなよ、夜は変な男が多いから」

麻薬のせいで顔色はよくないが、よく見ると美少女なレユ。変態には格好の獲物に違いない。一応の忠告をして、私は広場を後にする。
去っていく私の後ろ姿を、レユがいつまでも見ているかのような錯覚を不思議と覚えたが、気にはしなかった。

そこはスラムの安レストラン。私はいつもの料理を注文している。皿に添えられたポテトサラダと塩気のないトリの卵料理。別に好物ではないが、お腹に入れば満足になれる。ささやかな食事のはずなのに私はいつも考えてしまうはず。このスラムとは違う都会の町にはケーキという食べ物があるらしい。それは甘いもので、私にはいつかは食べたいもので、卵からできたクリームというものがどんな甘いものなのかと、卵料理を一口食べて想像すればいいはずなのに、あのレユという少女が気がかりになってしまう。

「私……本当は寂しいのかな……」

フォークで卵料理を一口食べたところで、私のささやかな食事は終わる。卵料理に一緒に添えられているポテトサラダを食べる気にもなれない。このスラム街には麻薬中毒者が数えきれないほどいるはずなのに、レユのことだけが気になっていた。

「……美味しかった……」

私が汚れた紙幣をテーブルに置き、安レストランを後にしようとしたとき、外の小雨に濡れた一人の少女が安レストランに入ってくる。半ズボンと白いシャツといういで立ち。見たところストリートチルドレンに違いないのだが、店の厨房で料理を調理している店主は、少女の姿に気が付くと、嫌悪感を露わにする。

「ストリートチルドレンに出せる食事はない。慈善団体が出している薄い味のスープでも飲むんだな」

厨房で笑い声を上げる店主。銀色の髪をしたストリートチルドレンの少女は、涙目で俯いていた。

「……お腹空いたよう……」

普段なら、私はこんなことはしない。

「よかったらこれ食べて」

私が一口しか食べていない料理。代金も支払い済みなので、店主も文句はないはずだ。銀色の髪をしたストリートチルドレンは物珍しそうに、その澄んだ緑色の瞳で私を見ていた。

「いいから座りなよ。お腹空いているんでしょ?」

「あ、あの、ありがとうございます」

お礼を言うストリートチルドレンの少女。私はとにかくレユのことが気になるので、安レストランを後にしようとしていた。

「あの……」

あの、という言葉が少し多い子で私は若干イラついてしまう。今は直したが私も何年か前はよく使っていた口癖だった。それは不安になったときによく使っていた口癖。

「私はシルという名前です。あなたがよければ、またどこかでお会いしましょう」

シルという名の少女は少し頬を赤らめながら言う。そんなシルに私は愛想笑いを浮かべると、安レストランを後にした。
大丈夫。あなたには二度と会う気はない。

相も変わらず小雨が降り続けている夜空。私は街灯が点滅しているスラムの広場へと戻っていた。レユは小雨を浴びながら、その綺麗な赤い瞳で暗い夜空を見つめていた。

「寂しくさせないって本当?」

小雨の降る夜空を見上げるのをやめて、レユは不思議そうに私を見ていた。

「それは本当だよ……だからお姉さんの持っているクスリをちょうだい……」

レユが片手を差し出すと、私は迷うことなく、その手にリエルを差し出すが、レユはリエルを飲み込もうとはせず、ただうっとりと物珍しそうに、手のひらにある白いカプセル。リエルを見つめていた。

「ありがとうお姉さん……こんなに白いクスリは初めて……天使のくれたクスリだね……」

その逆だと私は言いたいが、それよりもっと言いたいことがある。

「お姉さんって呼び方止めて、私にはちゃんと名前がある」

「どんな?」

レユは不思議そうに、ワザとらしく小首を傾げていた。

「私はアイル。これからはちゃんと名前で呼んで」

レユは少しだけクスクスと笑う。

「……私はアイルを寂しくさせない……これは約束だから……」

心から嬉しい気持ちを抑えて初めて気が付いた……
自分が寂しくて壊れそうになっていることを……
それはいつも一人だった私のことを麻薬中毒者のレユが教えてくれた……
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