すきだよ。

桜の花の妖精

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絆と四季

すきだよ

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新学期が始まり、涼と彩は3年生になった。高校最後の年を迎え、彼らの関係もまた新たな試練に直面することになる。

進学や就職、夢のための努力。様々な未来への選択が2人を追い詰めていた。涼は東京の大学への進学を考えており、彩は地元の大学での研究を希望していた。距離が2人の間に生まれていた。

春の桜の下で、彩は涼に言った。「私たち、どうするの?」

涼は少し考えた後、「君と一緒にいたい。でも、お互いの夢も大切だよね。」

2人は夏になると、互いの未来について真剣に話し合うようになった。長距離の恋愛の難しさや、夢を追い求めるための決意。それぞれの気持ちが交錯する中、彼らは自分たちの関係を再確認することとなった。

秋の紅葉が美しい中、涼は彩の手を引いて、思い出の屋上へと連れて行った。

「彩、君との距離が遠くなっても、僕たちの絆は変わらないと信じてる。」

彩は涼を強く抱きしめた。「私も。涼との時間は私の宝物だから。」

冬が来ると、涼と彩は互いの未来のために、高校を卒業することとなった。卒業式の日、彼らは再び屋上で手をつないだ。

「涼、ありがとう。高校の3年間、君と過ごせて幸せだったよ。」

涼はにっこりと笑って彩を見つめた。「彩、君との時間は、僕の一生の宝物だよ。」

彼らは四季を通じて、愛と夢、未来について学んだ。高校生活が終わり、新たな門出を迎える涼と彩。しかし、彼らの絆は永遠に続いていくことだろう。

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