すきだよ。

桜の花の妖精

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~完~

すきだよ

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涼と彩の物語は、彼らが高校を卒業することで一つの章が終了しましたが、それは彼らの人生の始まりに過ぎませんでした。

卒業後、涼は東京の大学へと進学し、彩は地元の大学で研究を始めました。遠距離恋愛は、彼らにとって未知の領域であり、多くの挑戦と困難が待っていました。

週末や長期休暇には、交互に訪れ合い、それぞれの新しい生活や友達を紹介しあいました。彼らの関係は、時間や距離に縛られることなく、深まっていったのです。

しかし、忙しさや新しい環境、友達との関係など、多くの誘惑や誤解が彼らの間に生まれることもありました。それでも、彼らは互いに信じ合い、お互いの夢を尊重しながら、その困難を乗り越えていきました。

大学を卒業するころ、涼は大手企業に就職することが決まり、彩は研究者としての道を選びました。2人の距離は少し縮まったものの、彼らの夢はそれぞれ異なる方向を向いていました。

ある日、涼は彩にプロポーズをしました。「彩、君と一緒に生きていく決意をしたよ。君の夢も、僕の夢も、2人で叶えていこう。」

彩は涼の目を真っ直ぐに見つめて、感極まった声で答えました。「涼、ありがとう。私も、君と一緒に未来を築いていきたい。」

涼と彩は結婚し、新たな家庭を築き上げました。彼らは互いの夢を追い求めながら、支え合い、高校時代の屋上で交わした約束を胸に、新しい人生の冒険を始めました。彼らの物語は、永遠に続いていくことでしょう。
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