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48.聖女の祝福1
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シルヴィアは翌日、早速行動に移すことにした。
街の広場で、シルヴィアが神託を受けたことを宣言すれば、多くの人たちに伝わるはずだ。
そして、この辺境の地でも育つ作物を祝福し、神からの贈り物であることを皆に知らしめる。
そうすれば、きっとマテウスの助けになるはずだ。
「マテウスさま、いかがでしょうか?」
シルヴィアはマテウスの執務室にやってきて、そう提案した。
「いや……まあ、悪くはねえと思うんだけどよ」
マテウスは難しい表情を浮かべながら腕組みをした。
シルヴィアは彼の側に歩み寄る。
「何か問題があるのでしょうか?」
「……問題というか……なんというか……」
歯切れの悪い返事をするマテウスに、シルヴィアは首を傾げる。
「何かあるのなら、遠慮せずにおっしゃってくださいませ」
マテウスはしばらく迷っていたようだが、やがて口を開いた。
「……あんたが言うんだから、祝福自体は本当にできるんだろう。だが、いきなりそいつをやっちまうと、おそらく神殿の連中は面白くないと思うんだ」
「え、どうしてでしょう?」
シルヴィアが首を傾げると、マテウスは頭を掻いた。
「……こう言っちゃなんだけど、今まであんたは聖女として、ずっとお飾り扱いされてきただろ? だから、いきなりあんたがしゃしゃり出てくると、奴らは面白くないだろうな」
マテウスの言葉を聞いて、シルヴィアは考え込む。
確かに、シルヴィアはこれまで聖女として、神殿の言うことにはおとなしく従ってきた。
マテウスに嫁ぐために自分を磨くことが重要で、その他のことには無頓着だったのだ。
「なるほど……そういうことでしたのね」
シルヴィアは納得しながら頷いた。
これまでは神殿の思惑とシルヴィアのやりたいことが矛盾しなかったため、受け入れていたに過ぎない。
しかし、神殿としては従順なシルヴィアのことをお飾りの聖女、都合の良い駒と思っているのだろう。
「ああ……やるにしても、もっと根回しをした方がいいだろうな。そうしないと、あんたが神殿から睨まれる可能性がある。あんたをそんな目に遭わせるわけにはいかねえんだ」
マテウスの言葉に、シルヴィアは胸が温かくなるのを感じた。
自分のことを真剣に考えてくれていることが嬉しかったのだ。
「ありがとうございます、マテウスさま……でも、わたくしは平気ですわ」
シルヴィアはマテウスを安心させるように微笑んだ。そして言葉を続ける。
「わたくしは、自分の為したいことをやるだけですわ。それこそ神が示してくれた、わたくしの進む道なのですから」
シルヴィアは胸を張って答えた。
マテウスは、そんなシルヴィアの姿を眩しそうに見つめると、大きくため息をつく。
「……わかった。なら、俺も覚悟を決めるぜ」
「マテウスさま?」
「ああ、あんたのやりたいようにやってやろうじゃねえか!」
そう言って、マテウスはシルヴィアの肩に手を置く。
「ただし、俺も一緒にやるぜ。あんた一人じゃ危なっかしいからな」
マテウスの言葉にシルヴィアは目を丸くした。
「え……よろしいんですの?」
「当たり前だろ。俺はここの領主だ。あんただけに背負わせるなんて、あり得ねえからな」
マテウスはそう言うと、シルヴィアに顔を寄せてきた。
「それにな……惚れた女一人守れねえようじゃ、男が廃るってもんだろ?」
耳元で囁かれて、シルヴィアの顔が熱くなる。
そんなシルヴィアの様子を見て、マテウスは悪戯っぽく笑った。
「どうした? 真っ赤だぜ?」
「もう……意地悪しないでくださいませ」
シルヴィアは頬を膨らませながら抗議するが、マテウスは意に介さない。
「何が意地悪だ? 俺はただ、あんたが可愛いと思っただけだぜ?」
マテウスはそう言ってシルヴィアを抱き寄せる。そして額に口づけを落とした。
シルヴィアの顔が、ますます熱くなっていく。
そんなシルヴィアの様子を見て、マテウスは楽しそうに笑った。
「ほらな、やっぱり可愛いじゃねえか」
マテウスはそう言って、もう一度シルヴィアを抱き寄せた。
街の広場で、シルヴィアが神託を受けたことを宣言すれば、多くの人たちに伝わるはずだ。
そして、この辺境の地でも育つ作物を祝福し、神からの贈り物であることを皆に知らしめる。
そうすれば、きっとマテウスの助けになるはずだ。
「マテウスさま、いかがでしょうか?」
シルヴィアはマテウスの執務室にやってきて、そう提案した。
「いや……まあ、悪くはねえと思うんだけどよ」
マテウスは難しい表情を浮かべながら腕組みをした。
シルヴィアは彼の側に歩み寄る。
「何か問題があるのでしょうか?」
「……問題というか……なんというか……」
歯切れの悪い返事をするマテウスに、シルヴィアは首を傾げる。
「何かあるのなら、遠慮せずにおっしゃってくださいませ」
マテウスはしばらく迷っていたようだが、やがて口を開いた。
「……あんたが言うんだから、祝福自体は本当にできるんだろう。だが、いきなりそいつをやっちまうと、おそらく神殿の連中は面白くないと思うんだ」
「え、どうしてでしょう?」
シルヴィアが首を傾げると、マテウスは頭を掻いた。
「……こう言っちゃなんだけど、今まであんたは聖女として、ずっとお飾り扱いされてきただろ? だから、いきなりあんたがしゃしゃり出てくると、奴らは面白くないだろうな」
マテウスの言葉を聞いて、シルヴィアは考え込む。
確かに、シルヴィアはこれまで聖女として、神殿の言うことにはおとなしく従ってきた。
マテウスに嫁ぐために自分を磨くことが重要で、その他のことには無頓着だったのだ。
「なるほど……そういうことでしたのね」
シルヴィアは納得しながら頷いた。
これまでは神殿の思惑とシルヴィアのやりたいことが矛盾しなかったため、受け入れていたに過ぎない。
しかし、神殿としては従順なシルヴィアのことをお飾りの聖女、都合の良い駒と思っているのだろう。
「ああ……やるにしても、もっと根回しをした方がいいだろうな。そうしないと、あんたが神殿から睨まれる可能性がある。あんたをそんな目に遭わせるわけにはいかねえんだ」
マテウスの言葉に、シルヴィアは胸が温かくなるのを感じた。
自分のことを真剣に考えてくれていることが嬉しかったのだ。
「ありがとうございます、マテウスさま……でも、わたくしは平気ですわ」
シルヴィアはマテウスを安心させるように微笑んだ。そして言葉を続ける。
「わたくしは、自分の為したいことをやるだけですわ。それこそ神が示してくれた、わたくしの進む道なのですから」
シルヴィアは胸を張って答えた。
マテウスは、そんなシルヴィアの姿を眩しそうに見つめると、大きくため息をつく。
「……わかった。なら、俺も覚悟を決めるぜ」
「マテウスさま?」
「ああ、あんたのやりたいようにやってやろうじゃねえか!」
そう言って、マテウスはシルヴィアの肩に手を置く。
「ただし、俺も一緒にやるぜ。あんた一人じゃ危なっかしいからな」
マテウスの言葉にシルヴィアは目を丸くした。
「え……よろしいんですの?」
「当たり前だろ。俺はここの領主だ。あんただけに背負わせるなんて、あり得ねえからな」
マテウスはそう言うと、シルヴィアに顔を寄せてきた。
「それにな……惚れた女一人守れねえようじゃ、男が廃るってもんだろ?」
耳元で囁かれて、シルヴィアの顔が熱くなる。
そんなシルヴィアの様子を見て、マテウスは悪戯っぽく笑った。
「どうした? 真っ赤だぜ?」
「もう……意地悪しないでくださいませ」
シルヴィアは頬を膨らませながら抗議するが、マテウスは意に介さない。
「何が意地悪だ? 俺はただ、あんたが可愛いと思っただけだぜ?」
マテウスはそう言ってシルヴィアを抱き寄せる。そして額に口づけを落とした。
シルヴィアの顔が、ますます熱くなっていく。
そんなシルヴィアの様子を見て、マテウスは楽しそうに笑った。
「ほらな、やっぱり可愛いじゃねえか」
マテウスはそう言って、もう一度シルヴィアを抱き寄せた。
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