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05.幽霊騒ぎ
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それからも、レイチェルは毎日図書室に通った。
もちろん、目的は結界について調べるためである。
「あら……今日は竜が空を飛んでいるわね」
図書室に向かう途中、ふと空を見上げると、翼を広げた竜の姿がレイチェルの目に映った。
王都は結界で守られ、上空にもその力は及んでいる。その範囲外を飛んでいる竜は、ここからでは手のひらよりも小さい程度にしか見えないが、実際にはかなりの巨体だという。
「今日はいいことがありそうね」
竜を見かけたら幸運が訪れるという言い伝えがある。遙か上空を飛ぶ竜が見えるのはよく晴れた日なので、そのためかもしれない。
小さく笑みを浮かべて、レイチェルは図書室の扉を開けた。
本棚から結界について記載された本を取り出し、机の上に置いて椅子に腰かける。
「もしかしたら、今日こそは……」
ふと頭によぎったのは、カーティスのことだ。
あれからカーティスが図書室に現れることはなかった。
偶然出くわすこともない。おそらく研究者なのだろうから、学生とは行動範囲が違うのだろう。
「……いけないわ。それよりも調べ物よ」
レイチェルは首を横に振って、再び本へと視線を落とす。
カーティスのことは気になるが、今は結界のことが最優先だ。
「うーん……過去に儀式を失敗したことはないのよね。だから危機感も薄い……」
結界の維持には、王家の血を引く者の魔力が必要だ。
そのために血筋を保つよう、王となる者は四大公爵家から妃を娶るという決まりがある。
四大公爵家は王家から分かれた血筋で、リグスーン家もその一つだ。
「王妃を四大公爵家から娶るのは、いざというときの保険でもあるのよね、きっと」
レイチェルはぽつりと呟いた。
儀式は国王夫妻、あるいは王太子夫妻といった王族夫妻が執り行うことになっている。
「でも……」
「まあ、レイチェルさま」
考え込んでいたレイチェルは、声をかけられて我に返った。
顔を上げると、クラスメイトの令嬢たちが立っている。
「こちらにいらっしゃったのね。ごきげんよう」
「ええ、ごきげんよう」
令嬢たちに挨拶を返し、レイチェルは微笑んだ。
図書室で話し続けるのは好ましくないだろう。レイチェルは周囲をさっと見回してみる。
だが、図書室にはレイチェルたち以外に誰もいないようだった。
「調べ物ですの?」
令嬢たちの一人がレイチェルの手元を覗き込む。
「ええ。少し結界のことで」
「まあ……さすがは次期王太子妃ですわね。やはり、王太子殿下のために尽力されていらっしゃるのですね」
令嬢たちは感心した様子で頷く。
しかし、彼女たちはすぐに心配そうな表情になった。
「でも……最近の王太子殿下は、あまりよろしくない噂ばかり聞きますわ。何でも、レイチェルさまを蔑ろにしていらっしゃるとか……」
「高貴な花ではなく、野に咲くような花を愛でるのは、お血筋なのかしら……」
ひそひそと囁きながら、令嬢たちは眉をひそめる。
レイチェルは何も言わずに微笑んだ。
現王妃は、四大公爵家の生まれではない。そのうちの一つウサーマス家の養女として体裁を整えたものの、元は下級貴族の出身である。
そして、現国王の母も四大公爵家の出身ではあるものの、庶子だった。
「レイチェルさまはお優しいから、妹君にもお心を砕いていらっしゃるのね。でも、そのお心遣いは不要かもしれませんわ」
「ええ。妹君も、自分の立場を勘違いしていらっしゃるようですもの」
令嬢たちは呆れたような口調で言う。
彼女たちの言っている妹とは、当然ケイティのことだ。
「ご心配ありがとう。でも、大丈夫よ」
レイチェルは微笑んだまま答える。
どうやら彼女たちは、ケイティのことを相当嫌っているらしい。
最近は王太子以外の男子生徒もケイティの魅力に参っているようで、彼女を快く思っていない者は多いのだ。
それは納得できる。ただ、彼女たちは王太子のことも否定的に見ているようだ。
王家の求心力はそれほど落ちているということなのだろうか。
「でも、レイチェルさま……」
「あまりおしゃべりをしていては、皆さんのご迷惑よ」
レイチェルが優しく諭すように言うと、令嬢たちは口をつぐむ。
怯んでしまった彼女たちを安心させるように、レイチェルはさらに口を開いた。
「……とはいっても、他に誰もいませんけれどね。これほど誰もいないのは珍しいわね」
図書室は静まりかえっている。
普段は数人はいることが多いのだが、今日は誰もいなかった。
「ええと……幽霊が出たとかいう噂があって、皆さま気味悪がって近寄らないようですわ」
「まあ、そうなの。知らなかったわ」
令嬢たちに言われて、レイチェルは目を丸くする。
毎日図書室に通っていたが、幽霊騒ぎのことは知らなかった。
そのような場所にまでわざわざレイチェルを探しに来た令嬢たちに対して、感心してしまう。
「あの……それでは、わたくしたちはこれで……」
レイチェルが考え込んでいることに気づいたのか、令嬢たちは挨拶をしてそそくさと退室していった。
彼女たちの背中を見送りながら、レイチェルはため息をつく。
「幽霊……ね」
レイチェルは一人、静かに呟いた。
小説でも、序盤でちらっと幽霊騒ぎがあった。
その正体も知っているし、単なる伏線であって物語上では重要な出来事ではない。
それでも気味が悪いのは事実だ。
「……帰ろうかしら」
調べ物をする気分ではなくなってしまった。
レイチェルは図書室を出て、自宅に戻ることにする。
馬車に揺られながら、ぼんやりと外の風景を眺めた。
「……小説での展開よりも、あの子は嫌われているようね。王太子殿下もこの時点では、評価はそれほど低くないはずなのに……」
独り言を呟きながら、レイチェルは考え込んだ。
このままいけば、ケイティの破滅は避けられそうにない。
だが、彼女を助ける義理などないのも事実だ。むしろ、レイチェルの破滅を願っているような人物を、助けたくはない。
「でも……」
ため息をこぼすと、馬車が静かに止まった。
窓の外を見ると、見慣れた屋敷の前だった。いつの間にか自宅に帰ってきたようだ。
「お帰りなさいませ、お嬢さま」
屋敷の使用人たちが出迎えてくれる。レイチェルは笑顔で頷くと、屋敷の中へと入っていった。
「お帰りなさい、レイチェルさん」
屋敷に入ってすぐに声をかけてきたのは、ピンクブロンドの髪に水色の瞳の女性だった。
顔立ちはケイティによく似ているが、どこか憂いを帯びた儚げな印象を受ける。
彼女こそ、ケイティの母であり、レイチェルにとっては継母にあたる公爵夫人マイラだった。
「ただいま戻りましたわ……公爵夫人」
レイチェルは少しこわばった笑みを浮かべて応じる。
彼女に対して苦手意識があるため、どうしても態度がぎこちなくなってしまうのだ。
「あの……お疲れのところ恐縮だけれど、あなたにお話ししたいことがありますの。少しよろしいかしら?」
もちろん、目的は結界について調べるためである。
「あら……今日は竜が空を飛んでいるわね」
図書室に向かう途中、ふと空を見上げると、翼を広げた竜の姿がレイチェルの目に映った。
王都は結界で守られ、上空にもその力は及んでいる。その範囲外を飛んでいる竜は、ここからでは手のひらよりも小さい程度にしか見えないが、実際にはかなりの巨体だという。
「今日はいいことがありそうね」
竜を見かけたら幸運が訪れるという言い伝えがある。遙か上空を飛ぶ竜が見えるのはよく晴れた日なので、そのためかもしれない。
小さく笑みを浮かべて、レイチェルは図書室の扉を開けた。
本棚から結界について記載された本を取り出し、机の上に置いて椅子に腰かける。
「もしかしたら、今日こそは……」
ふと頭によぎったのは、カーティスのことだ。
あれからカーティスが図書室に現れることはなかった。
偶然出くわすこともない。おそらく研究者なのだろうから、学生とは行動範囲が違うのだろう。
「……いけないわ。それよりも調べ物よ」
レイチェルは首を横に振って、再び本へと視線を落とす。
カーティスのことは気になるが、今は結界のことが最優先だ。
「うーん……過去に儀式を失敗したことはないのよね。だから危機感も薄い……」
結界の維持には、王家の血を引く者の魔力が必要だ。
そのために血筋を保つよう、王となる者は四大公爵家から妃を娶るという決まりがある。
四大公爵家は王家から分かれた血筋で、リグスーン家もその一つだ。
「王妃を四大公爵家から娶るのは、いざというときの保険でもあるのよね、きっと」
レイチェルはぽつりと呟いた。
儀式は国王夫妻、あるいは王太子夫妻といった王族夫妻が執り行うことになっている。
「でも……」
「まあ、レイチェルさま」
考え込んでいたレイチェルは、声をかけられて我に返った。
顔を上げると、クラスメイトの令嬢たちが立っている。
「こちらにいらっしゃったのね。ごきげんよう」
「ええ、ごきげんよう」
令嬢たちに挨拶を返し、レイチェルは微笑んだ。
図書室で話し続けるのは好ましくないだろう。レイチェルは周囲をさっと見回してみる。
だが、図書室にはレイチェルたち以外に誰もいないようだった。
「調べ物ですの?」
令嬢たちの一人がレイチェルの手元を覗き込む。
「ええ。少し結界のことで」
「まあ……さすがは次期王太子妃ですわね。やはり、王太子殿下のために尽力されていらっしゃるのですね」
令嬢たちは感心した様子で頷く。
しかし、彼女たちはすぐに心配そうな表情になった。
「でも……最近の王太子殿下は、あまりよろしくない噂ばかり聞きますわ。何でも、レイチェルさまを蔑ろにしていらっしゃるとか……」
「高貴な花ではなく、野に咲くような花を愛でるのは、お血筋なのかしら……」
ひそひそと囁きながら、令嬢たちは眉をひそめる。
レイチェルは何も言わずに微笑んだ。
現王妃は、四大公爵家の生まれではない。そのうちの一つウサーマス家の養女として体裁を整えたものの、元は下級貴族の出身である。
そして、現国王の母も四大公爵家の出身ではあるものの、庶子だった。
「レイチェルさまはお優しいから、妹君にもお心を砕いていらっしゃるのね。でも、そのお心遣いは不要かもしれませんわ」
「ええ。妹君も、自分の立場を勘違いしていらっしゃるようですもの」
令嬢たちは呆れたような口調で言う。
彼女たちの言っている妹とは、当然ケイティのことだ。
「ご心配ありがとう。でも、大丈夫よ」
レイチェルは微笑んだまま答える。
どうやら彼女たちは、ケイティのことを相当嫌っているらしい。
最近は王太子以外の男子生徒もケイティの魅力に参っているようで、彼女を快く思っていない者は多いのだ。
それは納得できる。ただ、彼女たちは王太子のことも否定的に見ているようだ。
王家の求心力はそれほど落ちているということなのだろうか。
「でも、レイチェルさま……」
「あまりおしゃべりをしていては、皆さんのご迷惑よ」
レイチェルが優しく諭すように言うと、令嬢たちは口をつぐむ。
怯んでしまった彼女たちを安心させるように、レイチェルはさらに口を開いた。
「……とはいっても、他に誰もいませんけれどね。これほど誰もいないのは珍しいわね」
図書室は静まりかえっている。
普段は数人はいることが多いのだが、今日は誰もいなかった。
「ええと……幽霊が出たとかいう噂があって、皆さま気味悪がって近寄らないようですわ」
「まあ、そうなの。知らなかったわ」
令嬢たちに言われて、レイチェルは目を丸くする。
毎日図書室に通っていたが、幽霊騒ぎのことは知らなかった。
そのような場所にまでわざわざレイチェルを探しに来た令嬢たちに対して、感心してしまう。
「あの……それでは、わたくしたちはこれで……」
レイチェルが考え込んでいることに気づいたのか、令嬢たちは挨拶をしてそそくさと退室していった。
彼女たちの背中を見送りながら、レイチェルはため息をつく。
「幽霊……ね」
レイチェルは一人、静かに呟いた。
小説でも、序盤でちらっと幽霊騒ぎがあった。
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独り言を呟きながら、レイチェルは考え込んだ。
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「お帰りなさい、レイチェルさん」
屋敷に入ってすぐに声をかけてきたのは、ピンクブロンドの髪に水色の瞳の女性だった。
顔立ちはケイティによく似ているが、どこか憂いを帯びた儚げな印象を受ける。
彼女こそ、ケイティの母であり、レイチェルにとっては継母にあたる公爵夫人マイラだった。
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レイチェルは少しこわばった笑みを浮かべて応じる。
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