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京ちゃんとお買い物
しおりを挟む今日は日曜、お酒を飲んだせいかすごく眠い。なのに私は出掛ける準備をしている。
朝早くから電話が鳴り、京ちゃんとお買い物に行く事になった。
「ナミ、今日暇よね。お買い物行こう。代官山のカフェに集合ね。地図はLIMEで送るからよろしくー」
と言って私の返事を待たずして電話を切られてしまった。
京ちゃんはいつもこんな感じで強引に誘ってくるのだ。少し迷惑と思うがもう慣れてしまった。準備を終え、代官山に向かった。
代官山駅に着くと京ちゃんに指定されたカフェに向かった。
さすがお洒落な街だけあってお店も歩く人も皆オシャレで、私はトレンチコートにジーンズといたって普通の格好なのですごく浮いてる気がする。
カフェに着くと店内は入るのに躊躇してしまうほどのオシャレな内装と、オシャレ女子で賑わっていた。
キョロキョロと店内を見渡し、テラス席に視線を移すと京ちゃんを見付け、近づいて行く。
「京ちゃんなんでここを待ち合わせにしたの?すごく入りずらいんだけど」
「オシャレでしょ?」
「オシャレだけど私の格好見てよ。場違いだよ」
「どうして?ナミ全然場違いじゃないよ、可愛いから大丈夫」
京ちゃんはそう言ってカップを手に取り口にした。
「ほらナミこっちにきて座りなよ。コーヒーでいいよね」
「もぉ分かったよ……」
嫌々ながらも私は京ちゃんに促され、向かいに座った。
「ナミ、今日は来てくれてありがとうね」
「ありがとうも何も京ちゃんは言うだけ言ってすぐに電話切っちゃうんだもん」
「あれ?そうだっけ?」
「そうだよ、京ちゃんはいつもそうだよ。私は昨日少し飲んじゃったから今日はちょっと眠かったのに……」
「えっ!ナミお酒飲んだの?」
京ちゃんは驚いた顔をしてテーブルから身を乗り出して私に顔を寄せる。
「昨日は颯太くんとバーに行って雰囲気で少しだけ飲んだんだ」
「颯太くん?颯太くんってあのコンビニの?二人で飲みに行ったの?」
京ちゃんは早口で捲し立てる。
「どうしたの京ちゃん?二人でだけど……」
「ナミ何もされてない?大丈夫だった?ちゃんと家に帰れた?」
本当に京ちゃんはどうしたんだろう。
颯太くんとは何もないし、何もされていない。それに颯太くんも私もそんな気持ちや雰囲気にはならない。
「何もないよー。ちゃんと家にも帰ったし」
「そっか……」
京ちゃんは何かを考える素振りをすると、口を開いた。
「私ね、見ちゃったんだ」
「見ちゃった?何を?」
「昨日、颯太くん?が女の人といるところを……」
「そっか…たたぶん私と別れた後だったんじゃないかな」
私は京ちゃんに少し胸がズキッとしたのをバレないように平然と返した。
「何もないならいいけど、二人で抱き合ってたから…もしナミが遊ばれてるなら許さない所だったよ」
抱き合ってた?そんな事私に言われても……
颯太くんは気遣いも出来て顔もいい。
彼女はいないと言ってたけど、颯太くんに言い寄ってくる女性は沢山いると思う。
「だ大丈夫、本当に颯太くんとは何もないから…」
なぜか胸が締め付けられる気持ちを隠すように私はコーヒーを口にした。
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