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第9章 黒夢
第7話 カニアレルギー
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「くっせーな。なんだこの臭い」
あっあれだ。
おじさんの冬のボーナスでお正月に
カニ買って茹でて食ったら、おじさんカニアレルギーで
ヤベーてことになって、病院行こ?て言ったら
保険証持ってねえってなって
地元の後輩の実家の病院に診てもらいに行って。
そしたらその医者、おじさんに聴診器あてて
スゲー。びっくりしてて。
あれ、なんだったんだろ?
でもおじさん、注射しようとしたら
「針、怖いって」
逃げ回ってるうちに、治っちって。
んじゃ。ついでに実家行こっかってなって
ママがおじさん初めて見た時
チョー、びっくりしてて。
カニ食って吐いたから
いつも以上に美白だったし。
おじさんはママを「マダム」って呼んで、左手にチューしてあげて
おじさん優しいから、まーくんとリナを連れて近所の餅つきに行ってくれて
近所のおばさん達はおじさん見て、何人も餅ノドに詰まらせて救急車で運ばれて
ふたりは帰りに初めて肩車してもらって、でも逆にケンカになっちって・・・
夜に私とママとまーくんとリナで満月みながら、
おじさんの歌う唄(英語かな?)聞いて
寝るときは「かわ」の字で、みんなで寝て
あれっ?「かわ」って何本線引くんだっけ?
おじさんずっとママの左手スゲーかばってくれて、
ママが何度も何度も「ありがとうございます。ありがとうございます。」
って頭下げてて
帰る時には何度も何度も「お願いします。お願いします。」
って頭下げてて
高速バスで帰る時、がんばれって、また、あの”うちわ”振って
見送ってくれた。ママがんばれってそこ違うっしょって。
恥ずかしかったけど・・・・うれしかった・・・・・・
んで、家帰ったら。カニがヤバイ臭いになってて
そしたら、カニ片付けながらおじさんが
「エリの家族はIBARAKI語は、話さないのか?」って
「チョー。ウケルー。ハッハッハッハッハッハッハッ」
「ハッ!」
目が覚めた。
豚野郎が目の前にいた。
しかし3年前の人型を保っていた姿とは違い
一見すると某タイヤメーカーのあのキャラクターに似た
幾層にも肉塊が重なる体型で、もはや怪物といえる姿へと変容していた。
しかも顔だけはあのキャラクターのような
ファニーな表情には成らずに、相変わらず陰湿で邪悪な雰囲気を維持していた。
豚野郎は少女が気を失っていた間に
彼女の両手首をグローブのような左手でつかみ
片腕だけで天井高く吊り下げていた。
さらにぶつぶつと何か呟き、そのたびごとに
口角に黄色く変色したカニの泡のよう物質がひとつふたつと
湧いては消え湧いては消え無限に続いている。
その腐ったカニの臭いの口臭を、少女の恐怖で凍り付きながらも
どんな神からの贈り物だったのか?と羨まれるほどの
美しい顔に近づけてぶっかけ続けていた。
少女はなんとか逃れようともがいたが、あまり激しく抵抗すると
両肩が脱臼してしまうようで怖くてならなかった。
豚野郎は、しばらく少女を眺めていたが
「エリたんがいけないんだ・・・」と
Gxxgle検索ワード第一位を呟くと
右手を少女の首に掛けた。
「殺《や》られる。」
少女がそう覚悟したと同時に
豚野郎はグローブのような右手を思い切り振り降ろした。
「ビリッ」
たいした音も無く
気合をいれて買ったその豊かな姿態が
透けて見える服が引き裂かれた。
「あっ。」
少女は普段では絶対発することのない
素の自分の声をあげた。
あまりにも強く引き降ろしたため
肩ひもの無い胸あても簡単に引き裂かれた。
少女の張りがありながらも柔軟な姿態は、わずかな照明に照らされて
むしろ、神秘的かつ情熱的な光を放っていた。
恐怖と豚野郎の吐く汚臭の熱気のためか
汗がとどめとなく湧き出て
その汗がゆっくりゆっくり
少女の魅惑的な曲線をいくつも流れ続け
わずかに残ったショーツを濡らした。
豚野郎は暑さのため、さすがにのどが渇いたのか
渇きを潤すために、その少女の匂い立つ汗をどこから舐めようかと
かぐわしい香りを放つふっくらとした裸体に
汚物入れにもなるその口を近づけて
前から後ろからマワしてながめていた。
さんざん悩んだ末にやっと決めたようで豚野郎は
そのまま少女を吊るしたまま
さきほど横方向3回転フィニッシュで外れた
天蓋のあるベッドへゆっくり歩きだした。
少女をうつぶせにベッドに押し付けると
脚を開かせて、その上に上下のわからなくなった
肉塊を乗せて身動きできないようにした。
今度はグローブの右手を器用に少女のショーツに
手をかけるとポケットティッシュを引き抜くように
天井まで飛ばし外した。
「あっ。」
ふたたび少女は普段では絶対発することのない
素の自分の声をあげた。
「ぐちゅ ぐちゅ ぐちゅぐちゅぐっちゅ~」
うつ伏せで背後が見えない少女の耳に
ハンバーグのひき肉をこねるような音が聞こえてきた。
少女は何が始まるのか何とか確認しようと、薄暗い室内を
見渡すと、右横にあるアンティークのキャビネットのガラス扉に
豚野郎の幾層にも重なる肉塊の最下層から
なにやら肉片で出来た俵型ハンバーグに似た突起物が
その異音を発っしながら徐々に大きくなっていくのが映っていた。
「ヤられる。」
そう少女は覚悟した。
あっあれだ。
おじさんの冬のボーナスでお正月に
カニ買って茹でて食ったら、おじさんカニアレルギーで
ヤベーてことになって、病院行こ?て言ったら
保険証持ってねえってなって
地元の後輩の実家の病院に診てもらいに行って。
そしたらその医者、おじさんに聴診器あてて
スゲー。びっくりしてて。
あれ、なんだったんだろ?
でもおじさん、注射しようとしたら
「針、怖いって」
逃げ回ってるうちに、治っちって。
んじゃ。ついでに実家行こっかってなって
ママがおじさん初めて見た時
チョー、びっくりしてて。
カニ食って吐いたから
いつも以上に美白だったし。
おじさんはママを「マダム」って呼んで、左手にチューしてあげて
おじさん優しいから、まーくんとリナを連れて近所の餅つきに行ってくれて
近所のおばさん達はおじさん見て、何人も餅ノドに詰まらせて救急車で運ばれて
ふたりは帰りに初めて肩車してもらって、でも逆にケンカになっちって・・・
夜に私とママとまーくんとリナで満月みながら、
おじさんの歌う唄(英語かな?)聞いて
寝るときは「かわ」の字で、みんなで寝て
あれっ?「かわ」って何本線引くんだっけ?
おじさんずっとママの左手スゲーかばってくれて、
ママが何度も何度も「ありがとうございます。ありがとうございます。」
って頭下げてて
帰る時には何度も何度も「お願いします。お願いします。」
って頭下げてて
高速バスで帰る時、がんばれって、また、あの”うちわ”振って
見送ってくれた。ママがんばれってそこ違うっしょって。
恥ずかしかったけど・・・・うれしかった・・・・・・
んで、家帰ったら。カニがヤバイ臭いになってて
そしたら、カニ片付けながらおじさんが
「エリの家族はIBARAKI語は、話さないのか?」って
「チョー。ウケルー。ハッハッハッハッハッハッハッ」
「ハッ!」
目が覚めた。
豚野郎が目の前にいた。
しかし3年前の人型を保っていた姿とは違い
一見すると某タイヤメーカーのあのキャラクターに似た
幾層にも肉塊が重なる体型で、もはや怪物といえる姿へと変容していた。
しかも顔だけはあのキャラクターのような
ファニーな表情には成らずに、相変わらず陰湿で邪悪な雰囲気を維持していた。
豚野郎は少女が気を失っていた間に
彼女の両手首をグローブのような左手でつかみ
片腕だけで天井高く吊り下げていた。
さらにぶつぶつと何か呟き、そのたびごとに
口角に黄色く変色したカニの泡のよう物質がひとつふたつと
湧いては消え湧いては消え無限に続いている。
その腐ったカニの臭いの口臭を、少女の恐怖で凍り付きながらも
どんな神からの贈り物だったのか?と羨まれるほどの
美しい顔に近づけてぶっかけ続けていた。
少女はなんとか逃れようともがいたが、あまり激しく抵抗すると
両肩が脱臼してしまうようで怖くてならなかった。
豚野郎は、しばらく少女を眺めていたが
「エリたんがいけないんだ・・・」と
Gxxgle検索ワード第一位を呟くと
右手を少女の首に掛けた。
「殺《や》られる。」
少女がそう覚悟したと同時に
豚野郎はグローブのような右手を思い切り振り降ろした。
「ビリッ」
たいした音も無く
気合をいれて買ったその豊かな姿態が
透けて見える服が引き裂かれた。
「あっ。」
少女は普段では絶対発することのない
素の自分の声をあげた。
あまりにも強く引き降ろしたため
肩ひもの無い胸あても簡単に引き裂かれた。
少女の張りがありながらも柔軟な姿態は、わずかな照明に照らされて
むしろ、神秘的かつ情熱的な光を放っていた。
恐怖と豚野郎の吐く汚臭の熱気のためか
汗がとどめとなく湧き出て
その汗がゆっくりゆっくり
少女の魅惑的な曲線をいくつも流れ続け
わずかに残ったショーツを濡らした。
豚野郎は暑さのため、さすがにのどが渇いたのか
渇きを潤すために、その少女の匂い立つ汗をどこから舐めようかと
かぐわしい香りを放つふっくらとした裸体に
汚物入れにもなるその口を近づけて
前から後ろからマワしてながめていた。
さんざん悩んだ末にやっと決めたようで豚野郎は
そのまま少女を吊るしたまま
さきほど横方向3回転フィニッシュで外れた
天蓋のあるベッドへゆっくり歩きだした。
少女をうつぶせにベッドに押し付けると
脚を開かせて、その上に上下のわからなくなった
肉塊を乗せて身動きできないようにした。
今度はグローブの右手を器用に少女のショーツに
手をかけるとポケットティッシュを引き抜くように
天井まで飛ばし外した。
「あっ。」
ふたたび少女は普段では絶対発することのない
素の自分の声をあげた。
「ぐちゅ ぐちゅ ぐちゅぐちゅぐっちゅ~」
うつ伏せで背後が見えない少女の耳に
ハンバーグのひき肉をこねるような音が聞こえてきた。
少女は何が始まるのか何とか確認しようと、薄暗い室内を
見渡すと、右横にあるアンティークのキャビネットのガラス扉に
豚野郎の幾層にも重なる肉塊の最下層から
なにやら肉片で出来た俵型ハンバーグに似た突起物が
その異音を発っしながら徐々に大きくなっていくのが映っていた。
「ヤられる。」
そう少女は覚悟した。
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