解答用紙

雨之助

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祖母

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そんな僕が唯一問題から解放させられるのが


祖母の家に行く時だ。


「和斗。畑で採れた野菜だ。おかぁさんとおとうさんに持ってってやれ。」


そう言っていつも祖母はいつも野菜を持たせてくれる。


「ありがとう。」


そう言って手を伸ばした時


腕のアザが見えてしまった。


しかもかなり大きいし色もどす黒っぽいものだ。


僕は何を言われるかドキドキしていた。


普段、両親はこれを見ても


「ほんとにお前は抜けててやだよ。」


と、言うだけだ。


祖母が口を開いた。


出てきた言葉は


「おまっ、こいつ大丈夫か?!」


びっくりした。


今までに初めて言われた言葉だった。


「う、うん。転んでぶつけただけだか……」


「今、湿布持ってくるっけ、待っとけ。」


そう言って祖母は湿布を持ってきた。


「ちっと、冷てぇけど我慢しろ。」


そう言って祖母は僕の腕に湿布を貼ってくれた。


「他にどこもねぇか?」


僕はその言葉に涙が溢れてしまった。


僕をこんなにも心配してくれる人がいるのか。


僕をこんなにも大切にしてくれる人がいるのか。


僕をこんなにも思ってくれる人がいるのか。


「どした??他にまだ痛いところがあんのか??」


ないよ。痛いところは今どこにもないよ。


ありがとう……
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