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第二章 常夏の参戦
解体と図書館
しおりを挟む少しの間、カルマくん強化回です。
ただでさえ強いのにこれ以上強くなってどうするんでしょうね………
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あ、ダンジョンと言えばゾンビやら食屍鬼の死体解体してませんでしたね。すっかり忘れてました……ええと【狼の死体×124】【ゾンビの肉体×24】【ゾンビの魔石×78】【不浄なる怨念の魔石×1】【食屍鬼の死体×1】【鎧の破片×31】【ゴブリンの死体×57】
多過ぎですね、取り敢えず狼の死体を新調した【吸血の牙小剣】で解体アビリティ瞬間解体を発動させるとインベントリに大量の狼の○○というアイテムが出現する。
そして次にゾンビの肉体を解体するとゾンビの腐肉とか言うヤバそうなものが取れたが気にせずに食屍鬼の死体を解体しようとしたのだが
“知識が足りません”
という言葉が表示されるのみで解体は不可能のようだ、ちなみに魔石やゴブリンも解体をしようとしたのだが先程の文章が表示されるだけで使う事はできなかった。
知識が足りない……ならば知識を蓄えれば良いのでしょうか?
もしやと思いマップで探してみたところ、図書館と表記されている場所を発見した。
「ダンジョンに行く予定でしたが予定は予定ですしね。」
そう思い図書館に行く事にした。
◇move ~混沌都市ケーオス 図書館~
図書館に来たのだが外装や内装はまるで現代のようなものでとても清潔だった。
都市の名前に恥じない混沌っぷりだと思いながら解体の本と面白そうな本も探して行く図書館は中々に広く目当ての本が見つからなかったので後で司書さんに聞く事にした。
それよりも探している途中で面白そうな本を見つけた、その名も【天文学 ~訪問者用~】というタイトルだけだとよく分からない本だ。何故訪問者用なのだろうか、気になったので読んでみる事にし近くに置いてある椅子に腰掛けて読んでみる事にした。
◇
まず最初に訪問者の世界での星と我々の世界での星では意味合いが違う。
何と夜空に輝く一粒一粒の星がこことは異なる世界なのである。馬鹿らしいと思うだろうがこれは事実なのでどうしようも無いのだ。
そしてその異世界にはバケモノが存在する、我々はそんな常識外のバケモノたちを“レアモンスター”と呼ぶ事にした。
レアモンスター達はどう言う力かは分からないが何処からとも無く現れて何かの儀式のような行為を行い始める。
どうも人間には聞き取りづらいようなのだが何とか言葉に表すと『にゃる・しゅたん! にゃる・がしゃんな! にゃる・しゅたん! にゃる・がしゃんな!』という意味の分からない言葉になるがおそらく異世界の神を讃える言葉だと推測できる。
何を言っているのか分からないと思うのだが異世界には“神”と呼ばれる我々の常識を超えた生物が存在する、“神”が何故“神”と呼ばれるかというと過去に数回だけレアモンスター達の儀式により神が我々の世界に降ろされたのだ。
その“神”は見るも悍しい姿で見る者全てを恐怖させたというそれだけでは無い、力も強大であり先鋭達ですら全員犠牲になり何とか退却させるほどである。
その事を知る者に聞いてみたところ「アレは神なんてもんじゃない邪悪で理不尽な化け物だ。」とのこと
その神への対策のために作られたのが天文学という学問である。
異世界の観測、バケモノの研究などなど基本的に異世界に関するものだ。
何かの呪文で神を喚び出したのなら、退却させる呪文もあるのではと研究しているがいかんせん異世界は数え切れないほどある為に一つの退却呪文が出来ても別の神が来てしまったら意味が無いので断念された。
また…………
◇
ここからは永遠と研究内容が綴られていたので割愛させていただく、この本には興味深い事が書かれていたので時間を忘れて読んでしまったかなり分厚かったのもあり、外はもう日が暮れてしまっていた。
「……何気に私ってカオスでの夕方って初めてなんですよね」
ボソッと呟きながらそう言えば解体の本を探していた事を思い出して近くにいた司書さんに聞いて【解体教書】という本の初級編から上級編、さらに特殊編まで借りていく事にした。所持金がかなり吹っ飛んだが狼のアイテムを売れば回復するのでよしとする。
◇move & skip ~混沌都市ケーオス 宿屋バースト~
そして前に借りた宿屋バーストで本を読み耽っていると日が完全に沈んでしまっていた。
ちなみに解体教書は完全制覇した、この辺りは速読の影響だと思う。
その証拠にレベルが上がっていた。
『STATUS』
NAME :カルマ・マグナス
JOB :信仰者
HP:36/36
SP:25/25
SAN:63/63
STR:18 (+4%)
VIT:12
MAG:4
MND:22 (+5%)
AGL:9
DEX:9
LUK:9
○BATTLE
格闘5 防御3
○MAGIC
回復4 神聖6
○ASSIST
鑑定2 識別4 武道4 身軽4 筋力4 精神5 解体7 消音2 気功1 陽炎1 五感2 速読3
○CRAFT
家事1
○UNIQUE
クトゥルフ神話
○ORIGINAL
気配探知1
『ABILITY』
○ATTACK
【格闘】
1 正拳 (SP1)
2 突進 (SP1)
3 蹴撃 (SP1)
4 縮地 (SP2)
5 貫通 (SP3)
【防御】
1 受身 (SP1)
2 反撃 (SP3)
3 根性 (SP2)
○MAGIC
【回復】
1 ケア (SP3)
【神聖】
1 ピリファイ (SP5)
・光の矢
・極光砲
2 パニッシュメント (SP2)
・斬裂剣
・刺穿槍
・打砕棍
○ASSIST
【解体】
1 瞬間解体 (SP1)
・解体効率上昇
・解体知識
・品質向上
○UNIQUE
【クトゥルフ神話】
1 正体看破 (SP0)
ん? 解体アビリティの下に何か追加されてる?
もしかして知識を得たからですかね?
試しに食屍鬼の死体を解体しようとすると出来るようになっていた、そして解体してみるとどれも品質が並以上の【良】となっていた。
「マジですか……所持金のインフレが止まらないですね。」
私はこの追加効果?を求めて図書館に足繁く事になるのだがそれは別のお話。
【Tips】この追加効果は時間が掛かる割に効果が低い為にあまりプレイヤーには使われていない。
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ニャルの一言:やぁやぁ諸君、ニャル様だぞ?
今回は天文学について出たという事で神々について話そう、我々神には基本的に二種類に分類される。“比較的”人間に好意的な神と羽虫のように気にしない神、殆どの神は後者に分類されるからほぼ無いようなものだけど。ん?僕かい? 僕は………まぁ前者かな、ふふふ
応援ありがとうございます!
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