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第四章 都市防衛戦の波乱

ブルーマウンテン

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ということで投稿。
最近、運動不足だしストレッチでもしてみるかとスマホで調べて実践したんですけど……ストレッチって意外と体力使うんですね。
もっと軽めだと思ってしました。

そして今回の話で新キャラ登場!
第四章は今まで他のプレイヤーとの絡みが全くなかったので新キャラ多めかも……管理が面倒だから少なかったのは内緒

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 しばらくカルマが空歩で遊んでいると本が振動したのを感じとる。
SP5で見えざる盾を生成して空中に留まると本を読む。

 どうやらユリからのメッセージのようだ。
内容はユリの友達とたまたま出会ったらしく一緒に遊ばないという誘い。
そして同時にランからもメッセージが来る。
内容はユリと同じようなものであり、誘いのメッセージである。そして場所も同じようで

「場所は……混沌都市のブルーマウンテン?」

 何処だそこは?とマップの検索機能を使い探すとあった。正式名称“カフェ・ブルーマウンテン”何と無くだがよく燃えそうな気がする店だと思いながら盾にしがみ付きダメージの受けない最高速で盾を操作する。
 その日、謎の飛行物体を発見したと掲示板に書かれたのは余談である。


 門まで到着すると盾は限界なようでパキパキという嫌な音を立てているのでSPを注ぎ込み補強しつつ地面に降り立つ
そして何事もなかったかのように混沌都市に入るのだった。



 カフェ・ブルーマウンテンに辿り着くとそこは焦げ色と言ったら良いのだろうかそのような色をしたログハウスのような店でカフェテラスがありなんだか暖かみのある店だった。
 店内は落ち着いた配色で観葉植物が置かれていたりダンディーなマスターがコーヒーカップを履いていた。

 店内を見回しているとユリを見つける。相手もこちらを見つけたようで手招きしていた。
近づいて行くとそこには見知った顔が二人いた。もちろんユリとランのことではない

 一人は高飛車そうな見た目で睨みつけるような目をしており顔の横に特徴的なツインドリルがある赤く艶やかな髪と黄金の瞳が特徴の女性。
この人は百合の花騎士ガーディアンと呼ばれているユリファンクラブのリーダーかつ様々なブランド品を扱う会社の社長令嬢というお嬢様である。
見た目通りにキツそうな見た目でその通りなのだが実際はツンデレである。

 もう一人の顔を見た瞬間に目を見開く。
その人物はまるで氷の如くの無表情であり現実と変わらない艶やかな黒髪と無機質な瞳を持っておりその見た目故に人形のような美しさを誇るのだがカルマの顔を見た途端に無機質な瞳はキラキラと輝きだす。
服装はフード付きの黒いジャージのようなものでありとても見た目とマッチしている。


「こんにちわ蓮華様。」

「あ、うん。こんにちわ、アリスちゃん」

 赤髪の少女の名前はアリスティーヌ・ロストブレイズ。貴族の末裔のようでそんな長ったらしい名前のようで会話を続けるとどうやらこの世界での名前は愛称のアリスらしい

 そしてもう一人の黒髪の少女に目を向けると話しかけて欲しそうに目を煌めかせていた。
「むぐっ」と息を詰まらせるが話しかける。

「……久しぶり、菊。」

「ん、久しぶりレン。」

 この少女の名前は星乃菊。こちらも大企業の社長令嬢でありお嬢様である。そしてカルマの同級生でもある。何故カルマが嫌そうな声を漏らしたかというと

「それでレンは私と結婚してくれる?」

 このように結婚を申し込んでくるのだ。何故そこまで好かれているかというと菊が誘拐されそうになった際に助けて、まるで人形みたいで怖いと言われていじめられていた時も天然スキルを発動し「うん?可愛いよね」などと発言したりその他様々な出来事が積み重なり何とストーカーするほどまでにその愛は積み上がっていた。
完全にカルマの自業自得なのだが草薙家特有のものなのか鈍感すぎてその好意に気がついていないという状態で結婚を申し込まれたら

「嫌です。それとこの世界ではカルマです。アリスちゃんもそうで呼んで下さい」

 こうなるに決まっていた。別にカルマは菊が嫌いな訳ではない、むしろ長年一緒にいた言わば幼馴染でありよく知っている間柄である。むしろ何でお前ら結婚してないの?というレベルで仲が良い。

「ええ、分かりましたわ」

「むぅ、私はクリム。」

「はいはい、分かりました。」

 少し頬を膨らませながら言うクリムの頭をカルマが撫でると目を細めてこれは私のものだと撫でる手を両手で包み込んでいた。それを見たカルマの口角が緩んでいるのは本人は気がついていない。
正気を取り戻したカルマが席に座るのはそれから数分後である。

 席の配置はユリ、アリス、クリムの女性陣を挟んでラン、カルマの形である。
 注文したカフェオレを一口飲むと口の中に甘味が広がり遅れて苦味が来て身体中に行き渡るような感覚だった。

「ところで私にアリスとクリムを紹介するだけなのですか?」

ゆったりとした時間も好きなのだが時間は有限であると考えたのかカルマが疑問を口にする。するとパフェを食べていたユリが応える。

「んー、特に考えてなかったんだよね。たまたま二人に会ってお兄ちゃんにも早く教えなきゃと思ってたし集合してから考えればいいかなって」

 何とも考え無しの行動だがそれが結果的に何故か上手くいくのがユリの不思議なところである。

「俺はもちろん考えてたぜ。俺達が言っていない原初の沼地に行くか、ダンジョンに行くかの二択だな」


 その後の話し合いにより弱いモンスターしかいない原初系のフィールドよりもある程度強いモンスターがいるダンジョンに行くことになった。




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やっとヒロインとなる人物が出てきました。
50話超えて出てくるって小説中々ないんじゃないですかね。
そしてお待ちかねのユリ親衛隊の登場
まだ変態の片鱗すら見せれてませんが頑張って個性を出していこうと思います。

……え? なんで親衛隊が変態だって決めつけているのかって? そりぁAPP18の美少女ですからね。狂信してる人がいてもおかしくないでしょう?
もちろんランの方にも用意しておりますとも(黒い笑み)
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