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第四章 都市防衛戦の波乱
決闘と書いてデュエルと読む
しおりを挟む時間ずらせば見てくれる人が増えるとか聞いたんでズラしてます。嘘です。ただ単に急いで書いてただけです。
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◇
ランは今、誰も居ない暗黒都市に立っていた。否、訂正しよう。強面な上、褐色のスキンヘッドという悪役っぽい見た目をした巨漢が5mほど離れた場所にいる。片腕がガトリングに改造されており、凄まじい威圧感を感じる。
(情報では知ってたけど銃なんてあんのか、それにあの大きさは固定しないと反動で吹っ飛ぶレベルなんだが……)
ランが思考の海に沈んでいると突然声をかけられる。
「坊主、巻き込んじまってすまんな」
先程までのチンピラなどおらず、そこには兄貴然てした雰囲気を持つ男がいた。
「それは別にいいんだけど……さっきとなんか違うんだが」
「ロールプレイとかいうやつだ。俺たちは戦場都市で商売をやっていてな、“決闘の誓い”は闘技場から買い取ったもんで今日はそれを売りに来たってこった。んで、売ろうにも全く売れずデモンストレーションということで注目してもらいながら中々に強そうな坊主に話しかけたわけだ」
「えぇ……」
「もちろん、これは外の連中に見られるからな報酬は出すぜ。“決闘の誓い”と50万でどうだ? あとで交渉でもいいぞ」
ランは既にやる気だったのでその条件で承諾し、戦闘を開始することになった。
空中に表記されたカウントが0となった瞬間、巨漢がガトリングを発砲させる。急いで建物の影に隠れるが何発か喰らってしまい、HPが4割も減ってしまった。
(強すぎだろ…… あれに近づくのは無謀だな……かと言って俺の遠距離攻撃は暴風魔術と不可視の槍か)
一方巨漢は広場でランを待ち構えていた。
普通ならば追うのだろうが追えないのだ。それはガトリングを使うために必要な【不動の構え】というスキルのせいだった。
これは名の通り、その場から動くことができなくなる代わりに装甲を得るものでガトリングと組み合わせると最高の攻撃力と防御力を誇る固定砲台となるのだ。
凶悪すぎる組み合わせだ。それに遠距離攻撃はランと相性が非常に悪い。
刀というのは至近距離での攻撃しかできず“暴風”魔術はMAGがないため、威力が低い。
“不可視の槍”は瞬間火力こそあるもののそれには大量のSPが必要であり、継続戦闘力はない。
「“ブラストッ!”」
真下に向けて暴風魔術を放つ。ブラストは初期から覚えているアビリティだが攻撃性はなく精々相手が怯ませるのが限度。だがどんなものも使い方を変えれば大きな武器となる。
巨漢は姿を表したランに向けて砲撃をしようとしたが暴風により巻き上げられた砂埃で視界を塞がれ標的が定まらない。
致し方なしとガトリングを回転させ、自身も回りながら辺りに弾幕を張る。
ガトリングは強い。ダメージを受けずに安全な場所から狙撃できるのだから、だが同時に大きな欠点も持つ。
それは──
「クソッ! オーバーヒートしやがった」
ガトリングがガトリングであるが故に起こってしまうこと。熱を伝導しやすい金属で爆発を起こしているため、本人にも熱ダメージがいってしまうのだ。
それに弾幕を張れるほど撃ってしまうとさすがに弾切れしてしまう。
「ハァァ!」
ランは砂埃の中でいつのまにか巨漢の背後まで迫り、その大きな背中を一刀両断しようと──
“ゴトン”
──したはずだったのだが、切れていたのはガトリングの銃身だった。
驚き思わず硬直してしまうランに拳がとんでくるが正気を取り戻し、ギリギリで回避する。
大太刀を振るうのが難しいほどに近距離だったために投げ捨ててステゴロを始める。
「「“正拳”ッ!」」
ランは顎を狙いアッパーを、巨漢は払うように殴る。二人の攻撃は同時に当たりノックバックする。
ランはすべてのSPを使い“不可視の槍”を作り出すと握った拳の前に待機させ、突進する。
巨漢も握り締めた拳を輝かせながら突進する。
「不可視の槍ッ!」
「“セイ・ナルグーッ!”」
聖拳と槍がぶつかり合い爆発が起きる。そして双方の視界が真っ白に染まる。
◇
ランが目を開けるとそこはバザーだった。妙に熱狂した雰囲気があることを不思議に思っていると巨漢が話しかけてくる。
「いやぁ良いバトルだった。ありがとな」
「いや、こちらこそ」
そう言って握手すると歓声が湧き上がる。プレイヤー同士の戦いというものがないせいか、かなり注目されていたようだ。
戦いの余韻に浸りながら次々に話しかけられるランはとても楽しそうだった。
なお、このせいで有名人になったのは仕方のないことである。曰く「暑過ぎる侍」とか呼ばれることになるとかならないとか。
【Tips】暗黒都市について
本来、イベント期間中だけだった暗黒都市だが常時各都市のテレポーターからワープできるようになった。これも廃人連中のせいだろう。
【Plus】「銃器」
この世界での銃器は本人のDEXで威力が決まる。非常に強力な武器だがもちろんそんなものには欠点がある。それは弾切れ、弾づまり、オーバーヒートである。
弾切れはすべての銃器に共通しておこり、マガジンを買っていないと戦闘時殴る蹴るで戦わなければならない。
弾づまり、銃を撃っていると確率で発生する、銃が撃てなくなること。これには一定時間経過か、修理スキルで確立ゲーをしなければならない。
オーバーヒート、撃ちすぎると起きる現象。銃身が熱くなりすぎて使い物にならなくなる。これは時間経過でしか治らず、対策としては冷却剤という熱が上がりづらくなるアイテムがおすすめ。
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【スケジュール】
3月5日18時ごろ
【ニャルの語り】
やほやほニャル様だぞ。実はこの回で四章が終わりなんだよね。あと二章でこの物語も終わっちゃうんだよ早いよね。
@アパ君「好きな食べ物は何かな?今度一緒におちゃd((殴…失礼…先に掛け合ってくれた閲覧者さんが先ですね…順番はきちんとまもりまーす」
アパくん「……リンゴパイだ」
@にゃるさん「アパ君を呼んでいただきおこぼれにあずかれて誠に光栄です…たまにはできるんですね」
たまには? いつだってボクはできるやつなんだが!?
@アパくんへ「まず身長と体重を教えてくれるかな」
アパくん「ええと、恥ずかしいのだが」
はいはーい、身長は153cmで体重は41kgでーす。
アパくん「おい! ジーニス!?」
@ジーニスへ「おい、デュエルしろよ。キャラシは拾った」
ふっ、いいだろう。名前をどっかの主人公にしたら芸術(デュエル)を99まで振れるようにしてやろう。
……もうこれ、新しくシステムを組んで作った方がいいんじゃないかなぁ。というかデュエルTRPGなんてあるのか?
応援ありがとうございます!
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