黒き邪神と呪われし者(ファンタズマ)

神酒 佐久良

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入学

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 寮を出て教室に2人は向かう。

「ふぁ~~」

 アレンは大きなあくびをする。

「兄さん眠そうだね。眠れなかったの?」

 初めての慣れない環境で、それも昨日いきなり全力で戦っている為、アリスは心配そうな顔をして聞く。

「まあ……そんなところだ」

 昨日の夜からずっと先生と訓練をしていたことがばれないように隠す。
 二人は教室に付く。

「お~~、アレンが来たぞ!」

 同じクラスの男が叫ぶ。
 すると、クラスの中が騒がしくなる。

「昨日はすごかったな」

「もっと怖いやつかと思ってたよ」

 と、みんながアレンの周りに寄ってきていろいろと言う。

「お前ら邪魔だ」

 後ろから声がしてアレンが振り返ると、頭に手刀を受ける。
 アレンは痛みで頭を押さえながらしゃがみこむ。
 誰かと上を向くとそこにはクロが立っていた。

「先生痛いですよ」

 弱弱しくアレンが言うと、

「そんなところで立っているやつが悪い。お前らもさっさと吸われ」

 みんなはアレンのように手刀を受けたくないため急いで自分の席に着く。

「みんなに言ってことがある」

「それってアレンのことっすか?」

 ソラがクロに手を上げながら訪ねる。

「よくわかったな。実は昨日、そこのアレンの編入が決まった」

 すると、みんなが一斉に盛り上がる。

「よかったね、兄さん」

 アリスは、自分のことのように喜ぶ。

「あ……ああ、ありがとう」

 入学のことはクロから昨日の夜に聞いているが、いざみんなの前で発表されてアリスからも祝福されアレンは嬉しいが恥ずかしくて少し戸惑う。

「よかったな、アレン」

 ソラが、自分の席を離れてアレンのそばによって祝福する。

「静かにしろ。そこ~、早く自分の席に戻れ」

 クロが注意するが、誰ひとりいうことを聞かない。
 すると、黒は少し笑いながらポケットからコインを出す。

「お前ら~、言うことを聞け~~!」

 少し怒り気味で取り出したコインを立ち歩いてるソラの頭に投げつける。
 ソラはコインに気づくが反応しきれず額に直撃する。そこから少し血が出る。
 みんなは静まり返る。

「いって~、先生なにするんですか!?」

 痛そうに額を押さえる。

「どうせすぐに回復するだろ」

 あきれたようにクロは言う。

「鬼っすからね」

 ソラの鬼の呪いは、回復力が上がり身体能力や防御力などのすべて上がる。

「鬼って便利だな」

 少し羨ましそうな表情でアレンは言う。

「そんなことないぞ。結構不便なところもあるし」

 ソラは照れ臭そうに頭をかきながら言う。

「不便ってどんなこと?」

「たとえば――」

「話はあとにしろ」

 ソラの言葉を遮るように言った。

「はぁ~い」

 そう言ってソラは自分の席に座る。
 そして、クロは今日の授業についてなどの話をする。
 話が終わると、職員室に戻って行った。
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