黒き邪神と呪われし者(ファンタズマ)

神酒 佐久良

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料理

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 夜遅くにアレンが寮に帰ってくる。
 朝には持っていなかった大きなカバンを持っていた。

「兄さん遅かったね。何かあったの?」

 アリスは帰りの遅いアレンをずっと心配していた。

「ちょっと、図書館に行ってきただけだよ」

 妹に心配をかけてしまいアレンは申し訳なさそうな顔をする。

「そうだったんだ~」

 そう言って、アリスは少し安心した。
 アレンは自分のベッドの上に持って帰ってきた大きなカバンを置く。

「それなんなの?」

 アリスは、兄が帰ってきたときから気になっていた大きなカバンについて聞く。

「これか? これは図書館で借りてきた本だ」

 カバンの中から本輪出してアリスに見せる。

「……魔法についての本?」

 本のタイトルを読んで何の本かを推測した。

「ああ、魔力操作について勉強したいと思ってな」

 アレンも自分が何をするべきかようやくわかり行動を起こした。

「お~」

 アリスは兄の努力を喜ぶ。

「それより腹減った~」

 ずっと図書館で本を読んでいたため何も食べていなくて腹が減って力が抜けてしゃがみこむ。

「じゃあ、なにか作るよ」

 そう言ってアリスは冷蔵庫からいろいろと食材を取り出す。

「いいよ、食堂行くから」

 申し訳ないと思ってアレンは引き留めようとする。

「今日は食堂休みだよ」

「マジか!」

 アレンは驚いた。

「だから、私が作るよ」

 料理をする手を止めずに話す。

「でもアリスって料理できたっけ?」

 不安そうな顔をして言う。

「も~、兄さんひどいよ」

 アリスは少し膨らんでヒドよと言わんばかりな顔をする。

「でも、一度もしたことないだろ」

「大丈夫だよ」

 そう言って料理を続ける。



「できたよ~」

 料理を皿に盛り付けてアリスが机まで持って行く。

 ご飯と皿にはハンバーグが盛り付けてられている。

「お~」

 アレンはアリスの料理がおいしそうに見えるため驚いた。

「どうぞ、召し上がれ」

 アリスは笑顔で差し出す。

「い……いただきます」

 少し顔を引きずりつつ食べ始めた。

「どう? おいしい?」

 わくわくしながらアリスが訊ねる。

「おいしい!」

 アレンは見た目通りおいしかったため驚きを隠せないでいる。

「ありがとう」

 アリスは嬉しそうに笑う。
 ハンバーグとご飯をがっついて食べる。

「はぁ~、おいしかった」

 満足げな顔をしてアレンが床に倒れる。

「これで自炊できるね」

「そう言えばそんなこと言ってたな」

 アレンは自炊のことを忘れていた。
 アリスは皿などを片付ける。
 アレンは「ありがとう」と礼を言う。

「眠くなったからもう寝るわ」

 そう言ってベッドで寝転ぶ。

「お休み、兄さん」

 電気を切ってアリスは部屋を出ていく。

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