俺の前世が『あやかしの秘宝を奪って人間に転生逃亡した戦闘狂の鬼』と言われても、全く記憶がございません!

紫月花おり

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第ニ章

第44話 早速ピンチ!!?

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 忌々しそうに睨みつける星酔に、白叡は断言した。

 幻夜に肩入れし執着している星酔のの望みは、“天狗一族、そして彼方への復讐”。
 だが思惑通りにはいかない。何よりも、彼方が星酔に負けるようなことは決してない──と。

 白叡の言葉は彼方との主従関係以上の揺るぎない信頼はもちろん、その言葉通りの真実であり確信なのだろう。 
 ただ、それは星酔の怒りを買うのに十分すぎた。

 その瞳を怒りの色に染め、もう感情を笑顔で隠す気のない星酔と白叡の間で火花が見えそうなほどの睨み合いが続く──そんな状態の中、俺はどうしたら……!?
 ていうか! 星酔が天狗や彼方に復讐って???

 困惑する俺に、星酔は白叡からゆっくりと視線を移すと、

「宗一郎、はあの天狗の…もう一つの顔を知らない」

 冷たい表情で静かにそう言った。

「もう一つ…の……?」

「あの天狗…彼方は、我々一族にとって…私にとって、憎いかたきでしかありません」

 そして、星酔は怒りと憎しみを込めて言葉を続ける。 

「……あの日、私たちの集落は天狗に…天狗軍副大将に襲撃され壊滅し、私以外は全て殺されました」

 天狗軍副大将、それは…つまり……
 
『……』

が“天狗軍副大将”として戦場に立つ、ということはそこに何も残らない……皆殺しそういうことです」

 ──集落を壊滅させ、そこに住む獏たちを皆殺し…?
 彼方が??

 信じられない、というのが正直な気持ち……ではある。 
 それでなくともあの性格や雰囲気からは想像がつかないし、何なら未だに副大将というのも信じられないくらいだ。
 確かに戦闘狂紅牙の仲間であるというのなら……まぁ、多少は何かあるかもだが、血気盛んな奴ら仲間の中では穏やかな方だと思う。
 それに、本人が戦っているところを…俺はまだ見たことがない。
 出会った時だって実際の攻撃は白叡なわけだし、以前の星酔との対時も睨み合いだけで手は出してないのだから。

 ただ……この場合は、相手が違う。
 それがの戦闘ということなのだとは分かっているけれど……。

 いや、一旦それはいい。
 それよりも、ようやく理解した。
 彼方により一族の集落を襲撃され、その場にいた自分以外の仲間を全滅させられた星酔は、妖狐である幻夜により助けられた。その恩で妖狐のため、幻夜のために尽力し──仲間の仇である天狗と、直接命を奪った彼方に対しての憎悪を糧に生きてきた、ということか。
 なのに幻夜は星酔自分は元より妖狐のためではなく、かつての仲間…何より彼方の力になろうとしている。
 ……もちろん、そばにいる星酔が気づいていないはずはない。
 
 『──言っただろう? 性格の問題それだけじゃない、と』

 ああ。白叡が言っていた、星酔と彼方の関係が悪い本当の理由はこれだったんだな。
 まぁ、星酔からしたら彼方の性格等も問題ありそうだけどな…根本的に合わなさそうだし。
 
 状況を理解したところで俺はどうしたらいいのか。
 というか、現在の状況をどうしたらいい!?

 と、その時。

 ゴゴゴゴゴゴゴ……

「!!?」

 俺の困惑と緊迫した状況を文字通り揺るがすような地響き(?)が──!?
 ベンチに座った状態で固まっていた俺は慌てて立ち上がり、音のする方…星酔の後ろ奥……公園の入り口付近に視線を移す。

「……おや、もう来たようですね」

 背後を振り向くことのないままの星酔の言葉とほぼ同時に入り口付近の空間が歪み、その奥からこちらへ歩いてくる……人影!?
 
 徐々に人影それははっきりとしていき──空間の歪みが収束し、消滅するのと同時に完全にその姿を顕すと、そのまま俺たちの方へゆっくり近づいてくる。
 見るからにガラの悪い…長身で筋肉質の若い男。やや長めの黒髪とギラつく黒い瞳……に輩感の強いとしか言いようがない服装と歩き方。
 だが、見た目は一応人間でもこんな登場をするようなヤツ、絶対人間ではない……ということは、

「敵…!?」

『……お前の手引きか』

 そう言って舌打ちした白叡に、星酔の口元が残酷な笑みに歪む。

「──目の当たりにするだけより、自らが戦闘うしかない状況の方が覚醒への近道なのでは? そしてどうせなら、強い相手がいい……ほら、が騒ぐのではありませんか?」

 そう言って星酔は男に道を開けるように数歩下がると、

「では宗一郎…いえ、紅牙……ご武運を楽しんで──」

「え…ちょっ……!??」

 動揺する俺を無視し、笑みを浮かべたまま霧のように姿を消した。
 この場に残されたのは愕然とする俺と臨戦態勢の白叡、そして敵──!

「獏の言ってたことは本当だったんだな……今の貴様を殺すなんて造作もない」

 やはり妖たちにという概念は存在しない。……現在の俺は“転生体”ではなく“力の弱った紅牙本人”という認識らしい。どちらにしてもピンチには変わりないが。

「一応、聞いておくが──宝はどこだ?」

「……俺は何も知らないって!!」

 久しぶりに聞いた鬼側お決まりの質問に思わず素直に答えると、

「なるほど……まぁ、いい。オレの目的はお前を始末することだ!」

 そう言ったのと同時にこの場の空気が変わった!?

 ヴゥゥゥウ……ン

「!!」

 重い耳鳴りと同時──この違和感は…あの時と同じ、結界か!??

 確認するように視線を移すと、白叡が小さく頷いた。

公園この場の空間を外界と遮断されたな』

 てことは……敵を倒さないと外には出られないということだよな?
 結界の広さはこの公園の範囲だけ…つまり、この狭い範囲で何とかしないといけないということだ。
 俺が絶望と恐怖でいっぱいの気持ちをなんとか隠して睨みつけると、

「我が名はうしとら! 紅牙の命、このオレがいただく!!」

 古風な名乗りとともに、構えた目の前の敵…艮の姿がチャラい輩から二本の角が生えた鬼の姿に変わった!
 口元には牙、体格も筋肉が三割り増しくらいになった気がする……?
 その姿はもう完全に“鬼”──そして俺でも分かる、圧倒的な威圧感と殺気!?
 最悪だ……鬼の傘下とかでも大変なのに、鬼直々にかよ!!?
 
『おい宗一郎! しっかりと見ろ……来るぞ!!』

「!!」

 白叡の声で弾かれるように我に返った…次の瞬間、目の前から艮が消えた!?

「──ッ!!?」

 ドガァァッ…!

 ものすごい音と衝撃。
 反射的に後ろへ避けたものの、自分がいた場所から数センチ、地面にクレータが出来ている!?
 正解には、俺を狙った艮の打撃がベンチを破壊し地面を抉ったようだが。

「……マジか…」

 慌てて距離を取り、地面を殴りつけたまま動かない艮を警戒する俺。
 ──冷たい汗が背筋を伝う。
 今のはなんとか避けれたが、流石に正真正銘の鬼相手にどうしたら……?

『宗一郎、入るぞ!』

「!!」

 白叡の言葉に我に返り左手を差し出すと、青白い光の玉となった白叡が俺の左手爪先から中に入った!

『これなら奴に会話を聞かれることはない。ただ、このままだと妖力を使う防御も攻撃もその腕輪があってできない──』

 えぇ!!? ダメじゃん!!!!
 まさかそんな弊害があるなんて……!

『宗一郎、お前はとにかくヤツの動きをよく見て全力で避けろ──オレ様が反撃の機会をうかがう』

 またこのパターンか……とはいえ、俺が攻撃するどころか真っ当に防御するのも無理そうなんだからとにかく避け続けて…隙を見て白叡が攻撃する流れが一番確実な気もする。

 改めて公園結界内を見渡す。
 道路に面した出入口は二つ(ただし脱出不可)。フェンスで囲われた敷地内には、滑り台などの簡単な遊具と砂場に走り回れる小さな広場、そして花壇と植木が数本…ベンチもある。
 今俺がいるのが先程までいた一番奥のベンチがあった場所から少し離れた辺り。
 だが、この距離では艮の間合いの範囲内ギリギリかもしれない……?

『いいか、宗一郎──覚悟を決めろ』

 白叡の言葉に意を決して頷くと、しっかりと艮を見据えた。

 ゆらりと立ち上がった艮の両拳は妖気を帯びてはいない状態……て、もしや今の攻撃は素手の物理攻撃ってこと!?
 いや、その両拳をよく見れば、何アレ……金属の武器…確か、ナックルダスター? メリケンサックだっけ??

『……あれか? 正確には拳鍔けんつば…鉄拳とも言うな』

 それ、たぶん言い方の違いだけでほぼ同じ物だろ!?
 
 いやいや、今は白叡の冷静な武具解説を聞いている場合ではない。
 ただでさえ腕力自慢だろう鬼がその拳を武器で強化、更に妖気を纏おうものなら危険度が増すってことだからな!?
 逃げることに全力を注ぐとしよう…でなければ確実に死ぬ!!

「……ッ」

 とにかく目を離さず少しずつ距離を稼いで……一気に走って逃げよう!
 せめて間合いの外に出ないと殺される!!
 スピードで勝てる気はしないがタイミングが大事……たぶん。
 タイミングと距離を測りながら全力で走り、攻撃は避ける…気分的には天敵に狙われた草食動物だ。

 俺は体力の続く限りひたすら逃げた。全力で攻撃をかわしながら。
 だからと言って闇雲に走ったり、公園の数少ない遊具の物陰に隠れても遊具ごと攻撃されるし、鬼の攻撃力の前では障害物なんてあってないようなものだった。
 
 それでも白叡が攻撃のタイミングを教えてくれるのに合わせ回避に全集中し、矢継ぎ早に繰り出される強烈な打撃をギリギリで避けるしかない。……本当にギリッギリで、だ。
 お陰様で元から運動神経だけは良かったが、自分でもここ数日で更に反応が良くなった気がする。
 ……もしかしたら、覚醒に…妖に戻りつあるってことなのかもしれないが、今はそれに賭けるしかない!

「逃げるだけか? 紅牙の強さなんて所詮噂だけか…ガッカリだぜ!?」

 ……何だかイラッとするな。
 別に記憶もないし、何なら戦闘狂の強さなんて知りたくもないし実感したくもない気はするが…よく知らない奴にこんな言われ方するのは腹立たしい。
 もはや俺の感覚なのか、俺の中の紅牙の感覚なのかも分からないが。

『まぁ、紅牙からしたら格下だろうからな…』

 ボソリと聞こえた白叡の声に納得しつつも、今の俺にはどうすることもできないジレンマがすごい。
 というか、そろそろ何とかしないと…このままでは公園がめちゃくちゃに壊されていく上、俺の体力の限界がくるだけだ。

『……おい、来るぞ。いいから走れ!』

 白叡の非情な声に言い返せるはずもなく、俺は再び瓦礫を避けながら走り出した。
 もう隠れるとか避けるじゃなくて…何とかこの状況を打開できるものは……!?

 目に入ったのは砂場──に賭けるか?
 一瞬でもいい。
 隙を作るんだ!!
 ……白叡! 後は頼む!!!
 
 すがる思いで砂場まで走った俺は改めて艮へと体を向け、迫り来る艮との距離を測り──全力で足元の砂を蹴った!

「ぐッ!!!?」

 砂が艮の顔にかかりそうになり怯んだその一瞬、俺の左手先から飛び出した青白い光白叡が艮の首を狙う──!
 
 だが

 バシュ……ッ
 
『!!?』

 艮の首を狙った攻撃は避けられ、辛うじて傷をつけられたのは前腕のみ── !?

『……チッ』
  
「飯綱風情が……」

 艮は忌々しそうに腕につけられた傷から流れる血を舐めとる。

「……そろそろ殺してやろう。なぁに…飯綱もいるし、寂しくないだろ?」

 残酷に歪む血を滲ませた口元に、殺意にギラつく瞳。
 ゆっくりとこちらへと近づいてくる艮に、俺を守るように妖気を高めながら立ちはだかる白叡。
 だが、少なくとも正面からこの状態で迎え撃てるどころか防げるような気もしない。
 さすがに…鬼相手では白叡でもこれ以上は厳しいのでは!?
 おそらく白叡も分かってはいるはず。
 絶望と焦りで目の前が暗くなりそうになった──その瞬間だった。
 
 パキッ…パリーンッ!!

 ガラスが割れるような音が響いたのと同時に、目の前に何かが飛び込んで──鈍い音と共に艮の首が消えた…としか俺には認識できなかった。
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