21 / 62
第21話 カロリーナの恋 後編
連れていかれたのは、王の居室に近い王宮の奥にあるひっそりとした小さな応接室であった。
ゆったりとした座り心地の良いソファにティーテーブル、壁側にはキャビネットに洒落た酒器と酒の瓶が並べられていた。
「寛いでくれ、ここはわしの私的な部屋でな。ここに来客が入ることは無い。家族でも限られた者しか招かない秘密の小部屋だ。あ、身の危険は保証するから肩の力を抜いておくれ。帝国の巫女姫に無体を働くような情熱は持ち合わせていないのでね。」
フリード王はソファに腰掛け、向かいの席をカロリーナに勧めた。
侍従が二人にお茶を出すと、そっと部屋から退出した。カロリーナの侍女も護衛も扉の外で待機していて扉は少し開けられていた。
それでも部屋で肉親以外二人きりになるというのは初めてのことで、少なからずカロリーナは緊張していた。
一口お茶に口をつけると、フリード王が口を開いた。
「王女殿下、いや名呼びの許可は以前取ったな。カロリーナ、ああ、わしのこともマリーのように気軽に叔父様とでも呼んでおくれ。」
「はい。あの、では、フリード様、どうぞわたくしのことは、マリーのようにリーナとお呼び下さい。」
カロリーナは少し恥ずかしくなって、俯き加減でそう答えた。
(マリーったら叔父様って呼んでいるのね、本当に甘え上手な末っ子なんだから。)
マリアンナにはいつ頃からかおじ様おじ様と呼ばれるようになって懐かれているが、カロリーナは流石にそんなことはしないマナーを守った淑女の佇まいであったため、少し距離を縮めようと呼び名を変えることにした。
フリード王はルイーゼも嫁ぎ帝国との関係改善が行われたのだから、マリアンナもカロリーナも概ね、娘か姪みたいなものだと考えていた。
その上、帝国の麗しの下の姫君たちと仲良くすると、あの食えない皇帝カールヨハンの、常に動かぬ能面みたいな顔が面白いくらいに歪むのだ、それを見るだけで愉快愉快、と、そう思ってついた軽口だったが、おじ様ならぬ名前呼びとは、少しばかりこそばゆい気分になった。
「ん、ではカロリーナ、いやリーナ。ん、ん、こほん。」
フリード王を名呼びする人物など滅多に居ないので戸惑いを感じたし、女性の名をあだ名で呼んだことなど、亡くなった妻以来のことで、照れくささもあったが、そんなことより聞かねばならぬことがあると、些細事は脇において、予てよりの疑問を口にした。
「リーナ、君はどうしてそんなに追い詰められたような悲壮感を纏っているの?フランツの色ではあるが、あの母親に似て可憐な少女であるのに。」
フリード王は少しの気恥ずかしさを空咳で誤魔化しながらカロリーナに問いかけた。
「まあ、フリード様、まさか、まさかのフリード様も、このわたくしが、あの、あの母のようだ!と仰いますの!!!
わたくしが、母のようにあんな傲慢で、視野が狭く、独善的に見えますの?
わたくしは自身の身の丈を理解しております。あの、あの母のように、慣習を無視して自分の欲望に忠実で、その結果、神聖帝国を割るようなそんな愚かで、厚顔無恥な性根ではございません。いえ、そのようにならぬように自身を律していると自負しておりますのに。」
カロリーナはフリードの言葉に、驚きと悲しみを浮かべた表情をみせ、この短時間に本日二度目の激昂をした。何気に喧嘩早いカロリーナであった。
「リーナ、落ち着いてくれ、わかっている。いや、言い方に誤解があったな。わしが似ていると言ったのは顔立ちや容姿のことだ。あれはオフィーリアだけが似ていると思っているようだが、わしから言わせてもらえばリーナが一番似ていると思ってな、その、帝国の天使と詠われていた可憐な容姿がね。
でも、君はそれが不満のようだな。マリーもだが、君たちは上の姉弟以上に学ぶことに貪欲だ。いっそう強迫観念のようにも思えるな。ねえ、リーナ、君たち下の姉妹はどうしてそんなに気を張っているんだろうか。今や、皇帝のカールだって、父親のフランツだって君とマリーを政略の駒になどしないだろう?
むしろカールなぞ、君たち二人を未来永劫、後宮の奥の奥深くに大切に仕舞いこんで、世間から遮断したいみたいだろう。あの顔から想像も出来ぬほどの、狂気のようなシスコンぶりだ。
それなのに、どうして君はそんなに不安げなんだろう。マリーの方は朗らかにその状況を受け入れて、兄皇帝の思惑通り、奥に隠って出ようとしないが、リーナ君は何を掴もうと足掻いているんだろう。君の答えは最近完成させた、君渾身の新しい武器と関係があるのかな?」
フリード王はゆっくりとした口調で、真っ直ぐに見つめ、その瞳に憐憫と親愛とほんの少し好奇心をのせて、カロリーナに聞いてきた。
カロリーナもまた、真っ直ぐにフリードの瞳を見つめた。
ジーっと、ジーっと。
言葉の真意を考えながら。
自分の胸に問いかけていた。
(わたくしが掴みたいと足掻いている何か、ってなんだろう。足掻いているのかしら?何の為に?)
そして深く思考を巡らせて気がついた。
(わたくしをどんな困難な未来からも守ってくれるもの、それを求めているのかしら。それが、知恵だったり、武器だったり、他者に侮られない自分の価値だったり、するのだけれど。目の前に全てを兼ね揃えている人がいる。もしかすると、ここが、わたくしの分岐点かもしれない。帝国の分岐点になるかもしれない。伸るか反るか、決して、間違えられないわ。)
突如、カロリーナは自分のドレスのスカートを捲った。
淑女が足を見せるなど、裸で改札を出るほどの痴態である。
「な!何を、」
焦って声を上げるフリードの声に被せて
「フリード様、」
声をかけると腿のホルダーから抜いた物をテーブルにゴトンと置いた。
「これは、ピストルかい?随分小さい。」
フリード王がそれを手に持って聞いた。
「はい。護身用です。それとは別に戦闘用は改良しております。」
カロリーナが答えた。
「ああ聞いている。色々と戦闘スタイルに合わせてこの武器を改造して配備するのだろう?素晴らしい見解だ。熟練の騎士がお互いの頭をかち割る戦いから、距離を保って自軍の安全を確保しながら、相手を削るのだ、戦法そのものが新しい。して、それが、どこに関係しているのかな?」
フリード王は手に持ったピストルをテーブルに置いて、目を細めて聞いた。
「それをお聞きになるというのなら、フリード様。フリード様は戻れぬ道を進んで下さいますか、わたくしと手を携えて。」
カロリーナは質問に質問で返した。
「んー、それはどういう意味?勿論、わしは、リンネ王国は、帝国と共に歩むと同盟を誓ったが、そういうことでは、」
「ええ、ございませんね。フリード様とわたくし二人の、ということです。」
カロリーナはスンとした顔を向けて、口許にうっすらと微笑みを称えて、二・人・の・に力を込めて答えた。
「それは、どういうことだろう。わしは君の父親フランツと同じ年なのだが。わしの養女にでもなる気かな?」
先ほどまでの余裕な仕草は鳴りを潜めて、養女の下りなど蚊の鳴くような小さな声になっていた。
「フリード様、ご冗談を。わたくしの、いえ。帝国の巫女姫の、と言えば宜しいのでしょうか。秘密を知る御覚悟がおありなら、わたくしを娶られませ。それでこそ血の同盟となりましょう。」
カロリーナは悠然と話ながら意味深に微笑みかけた。
先ほどまでの初々しさは何処へやら、蝋燭の揺らめく灯りの下、見たことの無い女の顔をみせた。
「待ちなさい。冗談でもそんなことは言ってはいけない。よく落ち着いて考えて、リーナ。だいたい君は別に親ほど年の離れた男が好きな質では無いだろう?わしは今まで君から男女の熱を向けられた覚えが無いのだが。いや、では、こうしよう。話は終いだ、帝国の巫女姫の秘密はそのままにした方が、」
「フリード様。あなた様は、そのままにお出来にならないでしょう。それが世界の為だと聞いた後ならば。」
「なに、それほどか。」
「ええ、それほどでございます。一国の事ではございません。大陸の、いや世界の、でございます。」
フリード王は顔を両手で覆って天を仰いだ。
「リーナ、君は本当にあの二人の娘か。手練手管の何処ぞの国のやり手夫人のようだ。そこまで聞き及んでしまったら、もう戻る選択肢は無いではないか。」
「勿論にございます。わたくし、幼少より、良い人生を全うするために、人生を賭けておりますのよ。ここでフリード様に負ける訳には参りませんわ。」
「…カールとフランツを宥めるのは手伝ってもらうぞ。」
「勿論にございます。」
にっこりと笑う可憐な少女がフリード王の瞳に映っていた。
するとフリード王は立ち上がりカロリーナの前に膝をついた。
「カロリーナ・アプスブルゴどうか私と結婚してほしい。私は君と同盟を生涯守るとここに誓う。」
カロリーナはその前に立ち、そっと右手をフリード王の掌に乗せた。
「フリード様、ぜひわたくしと世界をお守り下さい。喜んで、結婚の申し入れをお受けいたしますわ。」
そうしてそのまま、フリード王に手を引かれてカロリーナは王の寝室へと消えて行った。
閨の間に間に、カロリーナはマリアンナの悪夢の話を語った。
今しがたは、自分が北ウエス王国の国王の後妻となり、折檻の末、牢に入れられ非業の死を迎える話を話したところだった。
カロリーナの汗に濡れた前髪を優しく透き頬を撫でるとギュッと抱きしめたフリード王は、言い難そうに小声で疑問を口にした。
「後妻として嫁がされ非情な仕打ちをされる運命を変えたくて今までやって来たのなら、何を好き好んでこんな爺に嫁いだ。わし、北ウエスの国王とほぼ同年代ぞ。」
「年ではございませんわ。元々、わたくしフリード様を敬愛しておりましたのはご存知でしょう。そこにお互い、男女の欲が乗っただけでございます。わたくしとこんな大きな秘密を共有して、わたくしを守って下さる方など、世界で、旦那様以外にどなたがございましょう。」
上掛けからそっと手を伸ばして、フリード王の指先を掴みながら、上目使いで旦那様と呼ぶカロリーナにフリード王がフッと息を飲んだ。
「ああ、愛しの嫁ご殿。わしの残りの人生全てをかけてリーナを守ると誓おう。」
そうして口付けが一つ二つと落ちてきて、それはまた段々と深いものへと変わっていったのだった。
そんなことが夜空が白んで行く頃まで続き、カロリーナがまだ寝ている最中、フリード王は『既に婚姻を結んだ』とカロリーナとの結婚を告げる親書を帝国の皇帝宛へと早馬で届けさせた。
これは婚姻の打診ではなく、式は3ヶ月後に執り行うとの出欠を伺うものであった。
王族の、帝国の王女の婚姻がこんなに最短である理由など、カロリーナにつけている帝国の影からどうせ聞かされるだろうと想定しての物言いであった。
受け取った親書を読んだ兄皇帝カールヨハンが、元王配の父フランツと共に帝国軍の精鋭部隊を引き連れて、瞬く間にリンネ王国へとカチコミをかけたのは、ほんの数日後のことであった。
あなたにおすすめの小説
死ぬはずだった令嬢が乙女ゲームの舞台に突然参加するお話
みっしー
恋愛
病弱な公爵令嬢のフィリアはある日今までにないほどの高熱にうなされて自分の前世を思い出す。そして今自分がいるのは大好きだった乙女ゲームの世界だと気づく。しかし…「藍色の髪、空色の瞳、真っ白な肌……まさかっ……!」なんと彼女が転生したのはヒロインでも悪役令嬢でもない、ゲーム開始前に死んでしまう攻略対象の王子の婚約者だったのだ。でも前世で長生きできなかった分今世では長生きしたい!そんな彼女が長生きを目指して乙女ゲームの舞台に突然参加するお話です。
*番外編も含め完結いたしました!感想はいつでもありがたく読ませていただきますのでお気軽に!
公爵家の秘密の愛娘
ゆきむらさり
恋愛
〔あらすじ〕📝🌹グラント公爵家は王家に仕える名門の家柄。
過去の事情により、今だに独身の当主ダリウス。国王から懇願され、ようやく伯爵未亡人との婚姻を決める。
そんな時、グラント公爵ダリウスの元へと現れたのは1人の少女アンジェラ。
「パパ……私はあなたの娘です」
そう名乗り出るアンジェラ。
◇
アンジェラが現れたことにより、グラント公爵家は一変。伯爵未亡人との再婚もあやふや。しかも、アンジェラが道中に出逢った人物はまさかの王族。
この時からアンジェラの世界も一変。華やかに色付き出す。
初めはよそよそしいグラント公爵ダリウス(パパ)だが、次第に娘アンジェラを気に掛けるように……。
母娘2代のハッピーライフ&淑女達と貴公子達の恋模様💞
✴️設定などは独自の世界観でご都合主義となります。ハピエン💞
✴️稚拙ながらもHOTランキング(最高20位)に入れて頂き(2025.5.9)、ありがとうございます🙇♀️
緑の指を持つ娘
Moonshine
恋愛
べスは、田舎で粉ひきをして暮らしている地味な女の子、唯一の趣味は魔法使いの活躍する冒険の本を読むことくらいで、魔力もなければ学もない。ただ、ものすごく、植物を育てるのが得意な特技があった。
ある日幼馴染がべスの畑から勝手に薬草をもっていった事で、べスの静かな生活は大きくかわる・・
俺様魔術師と、純朴な田舎の娘の異世界恋愛物語。
第1章は完結いたしました!第2章の温泉湯けむり編スタートです。
ちょっと投稿は不定期になりますが、頑張りますね。
疲れた人、癒されたい人、みんなべスの温室に遊びにきてください。温室で癒されたら、今度はベスの温泉に遊びにきてくださいね!作者と一緒に、みんなでいい温泉に入って癒されませんか?
厄災烙印の令嬢は貧乏辺境伯領に嫁がされるようです
あおまる三行
恋愛
王都の洗礼式で「厄災をもたらす」という烙印を持っていることを公表された令嬢・ルーチェ。
社交界では腫れ物扱い、家族からも厄介者として距離を置かれ、心がすり減るような日々を送ってきた彼女は、家の事情で辺境伯ダリウスのもとへ嫁ぐことになる。
辺境伯領は「貧乏」で知られている、魔獣のせいで荒廃しきった領地。
冷たい仕打ちには慣れてしまっていたルーチェは抵抗することなくそこへ向かい、辺境の生活にも身を縮める覚悟をしていた。
けれど、実際に待っていたのは──想像とはまるで違う、温かくて優しい人々と、穏やかで心が満たされていくような暮らし。
そして、誰より誠実なダリウスの隣で、ルーチェは少しずつ自分の居場所を取り戻していく。
静かな辺境から始まる、甘く優しい逆転マリッジラブ物語。
【追記】無事完結できました。ありがとうございました。
【完結】勘当されたい悪役は自由に生きる
雨野
恋愛
難病に罹り、15歳で人生を終えた私。
だが気がつくと、生前読んだ漫画の貴族で悪役に転生していた!?タイトルは忘れてしまったし、ラストまで読むことは出来なかったけど…確かこのキャラは、家を勘当され追放されたんじゃなかったっけ?
でも…手足は自由に動くし、ご飯は美味しく食べられる。すうっと深呼吸することだって出来る!!追放ったって殺される訳でもなし、貴族じゃなくなっても問題ないよね?むしろ私、庶民の生活のほうが大歓迎!!
ただ…私が転生したこのキャラ、セレスタン・ラサーニュ。悪役令息、男だったよね?どこからどう見ても女の身体なんですが。上に無いはずのモノがあり、下にあるはずのアレが無いんですが!?どうなってんのよ!!?
1話目はシリアスな感じですが、最終的にはほのぼの目指します。
ずっと病弱だったが故に、目に映る全てのものが輝いて見えるセレスタン。自分が変われば世界も変わる、私は…自由だ!!!
主人公は最初のうちは卑屈だったりしますが、次第に前向きに成長します。それまで見守っていただければと!
愛され主人公のつもりですが、逆ハーレムはありません。逆ハー風味はある。男装主人公なので、側から見るとBLカップルです。
予告なく痛々しい、残酷な描写あり。
サブタイトルに◼️が付いている話はシリアスになりがち。
小説家になろうさんでも掲載しております。そっちのほうが先行公開中。後書きなんかで、ちょいちょいネタ挟んでます。よろしければご覧ください。
こちらでは僅かに加筆&話が増えてたりします。
本編完結。番外編を順次公開していきます。
最後までお付き合いいただき、ありがとうございました!
侯爵家の婚約者
やまだごんた
恋愛
侯爵家の嫡男カインは、自分を見向きもしない母に、なんとか認められようと努力を続ける。
7歳の誕生日を王宮で祝ってもらっていたが、自分以外の子供を可愛がる母の姿をみて、魔力を暴走させる。
その場の全員が死を覚悟したその時、1人の少女ジルダがカインの魔力を吸収して救ってくれた。
カインが魔力を暴走させないよう、王はカインとジルダを婚約させ、定期的な魔力吸収を命じる。
家族から冷たくされていたジルダに、カインは母から愛されない自分の寂しさを重ね、よき婚約者になろうと努力する。
だが、母が死に際に枕元にジルダを呼んだのを知り、ジルダもまた自分を裏切ったのだと絶望する。
17歳になった2人は、翌年の結婚を控えていたが、関係は歪なままだった。
そんな中、カインは仕事中に魔獣に攻撃され、死にかけていたところを救ってくれたイレリアという美しい少女と出会い、心を通わせていく。
全86話+番外編の予定
〖完結〗終着駅のパッセージ
苺 迷音
恋愛
過去、使用人に悪戯をされそうになった事がきっかけとなり、分厚い眼鏡とひっつめた髪を編み帽で覆い、自身の容姿を隠すようになった女性・カレン。
その事情を知りながらも夫ローランは、奇妙で地味な姿の妻を厭い目を逸らし続けた。
婚姻してからわずか三日後の朝。彼は赴任先の北の地へと旅立ちその後、カレンの元へと帰省してきたのは、片手で数えるほどだった。
孤独な結婚生活を送る中。
ある冬の日に、ローランの上官であり北の地を治める領主ハルシオン公爵が、カレン夫妻の邸にやってきた。
始まりは、部下の家族を想う上司としての気遣いだった。
他愛もない会話と、節度を守ったやり取り。ほんの僅かな時間を重ねていく。
そのうちに、お互いに灯り始めた小さな心の想い。
だが二人は、それを決して明かさず語ることはなかった。
それから一年ほどたった冬の夜。
カレンから届いた手紙に、たった一度だけハルシオンは返事を書く。
そこには彼の想いが書かれてあった。
月日は流れ、カレンとローランが婚姻して三年目の冬の日。
カレンはひとつの決意と想いを胸に、北へ向かう汽車に乗った。
※微さまぁか、もしくはざまぁになっていないかもしれないです。
※舞台は近世・産業革命初頭を基にした架空世界だと思っていただけましたら有難いです。
稚拙な作品ではありますがご覧くださいましたら凄く嬉しいです。よろしくお願い致します。
ひとりぼっちだった魔女の薬師は、壊れた騎士の腕の中で眠る
gacchi(がっち)
恋愛
両親亡き後、薬師として店を続けていたルーラ。お忍びの貴族が店にやってきたと思ったら、突然担ぎ上げられ馬車で連れ出されてしまう。行き先は王城!?陛下のお妃さまって、なんの冗談ですか!助けてくれた王宮薬師のユキ様に弟子入りしたけど、修行が終わらないと店に帰れないなんて…噓でしょう?12/16加筆修正したものをカクヨムに投稿しました。