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序章
0-1 ようやく手に入れた絵本だったのに
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不思議な夢を見た。夢の中の私は、見たこともない乗り物に乗っていた。そして、信じられないくらいのスピードで外の景色が進んでいた。いや、私は知っている。今乗ってるのはバスだ。確か、好きだった乙女ゲーのイベントがあり、その帰りだ。ゲームの中で出ていた絵本が実際にグッズ化され、購入できた喜びを噛み締めながら長距離バスに乗っていた。
そんな時、身体に大きな衝撃が走ったのだ。横転した車体、鳴り響くサイレン音、慌てるレスキュー隊員が私を救急車に乗せる。
そういえば、私は身寄りが居ないのだけど葬儀とかどうなったんだろう。………葬儀?私は死んだの?ああ、目の前がだんだん明るくなる、朝が近づいているのね。もうそろそろ、ターニャが起こしにくるわ。
「リディシアお嬢様、おはようございます。お加減はいかがですか」
リディシア?あ、そうね。私はハウルムト公爵家の長女、リディシアよね。リディシア………?
「リディシアって、あの………リディシア?!」
何処からが夢なのか分からなくなってきた。頭痛もしてきたし心なしか体温も上がってるようだ。
「リディシアお嬢様、大丈夫ですか?!まだ、体調が回復されていないのですから、そのままお休みになられてください」
ターニャが慌てて私をもう一度横につかせ、すぐに医者を呼んできます、と部屋を出て行った。
どうやら私は転生していたようだ。それも、大好きだったゲームの悪役令嬢リディシアとして。
そんな時、身体に大きな衝撃が走ったのだ。横転した車体、鳴り響くサイレン音、慌てるレスキュー隊員が私を救急車に乗せる。
そういえば、私は身寄りが居ないのだけど葬儀とかどうなったんだろう。………葬儀?私は死んだの?ああ、目の前がだんだん明るくなる、朝が近づいているのね。もうそろそろ、ターニャが起こしにくるわ。
「リディシアお嬢様、おはようございます。お加減はいかがですか」
リディシア?あ、そうね。私はハウルムト公爵家の長女、リディシアよね。リディシア………?
「リディシアって、あの………リディシア?!」
何処からが夢なのか分からなくなってきた。頭痛もしてきたし心なしか体温も上がってるようだ。
「リディシアお嬢様、大丈夫ですか?!まだ、体調が回復されていないのですから、そのままお休みになられてください」
ターニャが慌てて私をもう一度横につかせ、すぐに医者を呼んできます、と部屋を出て行った。
どうやら私は転生していたようだ。それも、大好きだったゲームの悪役令嬢リディシアとして。
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