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21話 やる気のない手マン
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ベッドに横たわると
彼はさちこのバスローブを勢いよく
はだけさせたのはムード満点であったが
その後の手マンはどうでも良かった。
気持ちいい時間のはずが、
とても退屈で長く感じられた。
ふと彼に目をやると
彼は半分寝ながら手マンしているようだった。
「眠たいんでしょ?もうしなくていいよ。」
さちこは彼の手を払い除けようとした。
「そんなことないよ。
ちょっと酔っ払っただけ。
あのカクテルすごい強かったから。」
「ふーん。」
(だからセックスの前に酒飲むのは反対なんだよ。)
「無理しなくてもいいよ。」
「そんなこと言わないで。」
「だってやる気なさそうだから。」
「そんなことない。絶対離さないから。
イクまで手離さないから。」
(いやいや、こんな手マンでイケるわけないじゃん。
私のこと想うなら早く開放してくれ。)
彼の適当な手マンは延々に続きそうだった。
(こんなんじゃ朝オナニーしてくるんじゃなかった。)
さちこは今朝溢れる性欲を我慢できず
オナニーしてしまったことを後悔しながら
この退屈な手マンを何とか終わらせるために
イったフリをした。
彼はさちこの演技を真に受けたのか
徐に石鹸で洗わない竿をさちこに握らせてきた。
前回よりは少し太くなっている気がした。
「ゴムつける。」
「うん。」
(そりゃそうだ。汚ねえもんな。)
彼はコンドームを持って洗面所に消えた。
洗面所から手を洗い、うがいをする音が聞こえた。
(私の乳首と穴がそんなに汚いのか?
だったら風呂入らなくても良かったよな。
石鹸で洗わない仮性包茎のおめえのが
よっぽど不衛生でねえか。)
彼が丹念に手を洗っている水音に
さちこはなんとなく気分を害した。
彼は戻ってくるとゴムを装着した竿をねじ込んできた。
前回よりは太く正常位でも存在は感じられた。
しかし今回も奥まで届いていないのは明らかだった。
昨日も一昨日も入れた瞬間、
奥に届いていきそうだったことが懐かしかった。
今日は彼が指で予め刺激してくれたとはいえ、
やはり物足りなさは否めなかった。
彼はさちこの両脚を引っ張り上げたり、
まとめたり、曲げて引き寄せたり、
いろんな角度を試みた。
長さが足りていないのに何をしても
フィット感がないのは当たり前で
この無意味なセックスの時間のかろうじての救いは
さちこの締める膣力である。
連日お相手の竿が立派すぎて締めれなかった分、
今日はここぞとばかりに精一杯締めた。
さちこの子宮が歓迎していれば収縮して
竿を締め上げるのだが、そう至らなかった。
彼は前回の立ちバックのような瞬間ではなく
ある程度(と言っても数分だが)
ピストン運動をした。
さちこの上半身を引っ張って騎乗位にさせると
微妙なリズムで突き上げ始めた。
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