荒北シリーズ

辻 雄介

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キャプテン プランティング・グリーン

第6話 特訓

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「その調子だ!よし、それじゃぁお前を鍛えていくメニューを早速こなしてしくぞ。羽を準備しろ!!」

雄介は羽を肌身離さず持ち続けていた。

「はいっ!準備しました」

キーポン・ウーはクスッと笑った。

「よし!それじゃぁ訓練開始!!」




1日目

雄介とキーポン・ウーは人影のいない場所に移動した。

「まずは何から始めますか?」

「そうだな、まずは刺す場所から教えないとな」

「どこに刺すのが正しいんですか?」

「額に刺すんだぜ」

「額?」

キーポン・ウーは羽を持って雄介の額に縦に刺した。

「この方がパワーが分散されて、尚且つ邪魔にならないんだ」

雄介はキーポン・ウーが軽々と羽を持ち上げたことに驚いた。

「は…羽が持てるんですか!?」

「エレメンターTに選ばれた植物だぞ!
持てるに決まってるじゃないか!!」

キーポン・ウーは少し怒った。

「だぁっ!すみません!」

「もう…気にすんな。後、羽の事は今度からエレメンター・フライと呼べ。」

「エレメンター・フライ…」

「そうだ。それが本名だ。」

雄介は意外な羽の本名に驚いた。

その間に小さな竜巻が起こり、雄介の身体は緑色に染まっていった。

「よし、準備完了だな。まずは、1番基本的な技の1つ、ムチだ」

「そう言えば、僕が美術館の侵入者を攻撃した時に長いムチのようなものが出てきました」

「なら既に経験済みか。話は早いな。」

キーポン・ウーは、雄介の傍に来て言った

「よし、あの目の前の壁を破壊しようと思え」

「そんな、まずいですよ壁を壊すなんて」

「そうでも思わなきゃ出てこないんだよムチは!……ならわかった。お前が初めてムチを出した瞬間を思い出せ!」

「わかりました」

雄介は思い出そうとした。目の前にスタンガンを持った敵に対する「ぶっ飛ばしてやる」という感情を。そしてそれを更に頭の中で具現化した。すると!

シュルるるるる

「やったぁ!!出てきた!!」

「おぉ!!やるじゃねぇか!壁をぶっ壊す手間が省けたぜ!!
よぉし、それじゃぁそのムチを1000回振れ!」

「1000回も!?」

雄介は初めて出した当時2,3回振って体力を相当消費したため、絶望した。

「せめて10回でお願いしm…」

「だぁめぇだぁー!!!1000回と言ったら1000回!!!まずはこれを毎日やれ!!!」

「そんな…ウソだ…」

雄介は半泣きでムチを振り始めた。

「そぉれぇぃ!!いーーーち!!!」


3時間後

「998…999………1000!!!!」バタッ

雄介は意識を失い、倒れた。

「おーい聞こえてるかーい」

キーポン・ウーは軽く声をかけてみた。

当然、返答はなかった。

「まぁ頑張ったみたいだし
今日のところはこれくらいにしとくか。
意識が戻るまで待とう」

こうして初特訓日は幕を閉じた

2日目

「いやー昨日は大変だったな!
ぜんぜん目を覚まさないんだもん
どうしようかとおもったぜ」

「僕、死ぬかと思いましたもん」

雄介とキーポン・ウーはまた昨日と同じ場所で特訓を始めていた

「よし、ムチを出せ!まずは昨日言ったように、1000回振りだ!!」

「うわぁー最悪だ!!またあの地獄が始まるのか!!」


2時間後

「987…988……あれ?疲労は凄いけど昨日みたいに疲れないぞ??」

そしていつの間にか1000回が終わった。

「どうだ調子は?プランティング・グリーンの身体はパワーをよく吸収してどんどん疲れにくく進化していくんだ!!」

「すごい!!まだ立ってられる余裕があるぞ!!今日の特訓は以上ですか!?」

「期待しても無駄だ。立ってられるうちにまた新しい技を覚えるぞ」

「他にも何かあるんですか?」

「あぁ。次に教えるのはプランティング・アーチェリーという技だ」

「プランティング…アーチェリー?」

キーポン・ウーは新たな技の解説をはじめた。

「プランティング・アーチェリーっていうのはな、左前腕を弓にして右手で対象物を狙うプランティング・グリーン唯一の遠距離攻撃だ」

「えと…左前腕を弓に??」

雄介はピンと来なかった。

「そうだ。左前腕を弓にするんだ。
よしなら早速始めよう。
あの壁の中心を狙ってみようと思え」

「また壁をこわすつもりなんですか!?」

「この技はなぁ~難しいんだよぉ。
大雑把な目標だと上手くいかないんだ」

雄介は仕方なく壁の中心を狙ってみようとしてみた。

「何も起きないじゃないか」

「だから言ったろ!難しい技なんだよ」

「でもできなさそうでもないんだよな」

「出来るんだよ本物のプランティング…グリーンならな」

「もっと壊れてもリスクが低いものがターゲットじゃないと安心してできないよ」

「はぁ~………しゃあない。
自販機行くかぁ」

「お!休憩ですか?」

「空になったペットボトルを標的にするんだよ!!30秒で飲み干せ!!」

「ひぇ~~」

雄介は140円でミネラルウォーターを買い、何とかペットボトルの中身を飲み干した。

「さぁ、続きだ。今度はペットボトルを狙い撃て」

「よしやるぞぉ~~」

顔をパチパチと叩き、集中する雄介。
果たしてプランティング・アーチェリーはその姿を見せるのか。


3時間後…

「そら!出てこい!!プランティング・アーチェリー!!」

雄介は自分の左前腕を目の前にしてプランティング・アーチェリーを出そうとしていた

「頑張れプランティング・グリーン!!お前は緑の勇者だ!!」

キーポン・ウーはその隣で応援を続けていた


4時間後…

「出ろ!!出ろ!!プランティング・アーチェリー!!!」

雄介はまだ諦めずに踏ん張っていた。

「がんばれー、がんばれー、」

キーポン・ウーはまだ応援していた。


5時間後

「zzz…zzz…」

キーポン・ウーは熟睡してしまった。

「起きろ!!キーポン・ウー!!!」

「ハッ!!」

キーポン・ウーは目を覚ました。

「んー…プランティング・アーチェリーは?」

「出ないんだよそれが!!」

キーポン・ウーは少しひきつった顔をした。

「なんだってぇーー!???」


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