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冬の戦士編
第13話 ターニバル!?
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こうして全てが終わり、サンディルと浮浪の者は目を合わせた。
「とりあえず一件落着したけど……これからどうするの??」
サンディルは浮浪の者に尋ねた。
「俺はこれからもっと追われやすくなったはずだ。
色んな場所を浮浪しても逃げ場はないだろう。」
浮浪の者はフッとため息をついた。
「もしあんたが俺の欲しいものを持ってたらその求人受けてもいいぜ。」
「何が欲しいの?」
サンディルは聞いてみた。
「居場所さ。」
「居場所??」
「そうだ。
俺が誰かを必要として、それ以上に誰かが俺を必要としてくれる……。
そんな居場所が欲しいんだ。
俺は騙されながら逃げながら、悲惨な道をたどってきたんだ。
俺の一筋の思いは、誰かに必要とされたいということだ。
逃げることなく、騙されることなくな。」
サンディルはそっと浮浪の者に寄り添った。
「この求人、あなたにピッタリだわ。
特にやれるものは無いかもしれないけど、あなたが1番欲しい居場所ならあるわよ。」
そして少しの沈黙が訪れた。
「本当に居場所があるんだな?信じていいんだな??」
「ええ。だからおいで。」
浮浪の者は少し考えた。
そして言った。
「俺の名前はターニバルだ。
サンディル、お前について行くことにしたぜ。」
途端にサンディルの顔は明るくなった。
「本当に!?ついてきてくれるの!!」
「あぁ。よろしくな、サンディル。」
そして、サンディルとターニバルは手を取った。
「それじゃ行くわよ。ターニバル、しっかり手を繋いでいるのよ。」
サンディルはポッケに入ったボタンを取り出し、押した。
サンディル宅にて……
サンディル達は本の光に導かれ、サンディル宅にワープしたのであった。
「ほら言っただろ?すぐに帰ってくるって。」
ヘライクマーはミゲルに向かって言っていた。
「サンディル!!思ったより早かったね!
忘れ物でもしたの?」
ミゲルはそう言うとサンディルに近づいた。
するとそっとサンディルの足元からターニバルが現れた。
「うわぁっ!!何だこの白い生き物は!!」
ミゲルは驚き、倒れた。
「こいつも同じ種族なのか??なんか緑色だぞ??」
ターニバルは言った。
「つまり成功したみたいだな!!」
ヘライクマーはそう言って喜んだ。
「よくやった!!サンディル!!
これで革命が起きるぞ!!」
これでもかと言うくらいサンディルをほめちぎるヘライクマー。
それほどターニバルが家に来てくれたことがすごいことなのだとサンディルは察した。
「さぁ、ターニバル。
今日からここがあなたの居場所よ。
ここにいる人たちはみんな味方だからね。
仲良く……」
「ちょっと!ちょっと待ってくれ!!」
ターニバルはサンディルの話を遮った。
「どうしたの?ターニバル。」
サンディルは尋ねた。
「俺が元いた場所はどうなったんだ!?
ここにいればもう借金取りから怯えずに逃げたりすることも無いのか!?」
ターニバルはいきなりここに連れてこられてやはり混乱していた。
「そうよ。ここは向こうとは違う世界なのだからもう追われることは絶対ないわ。」
「もう追われることは無い……。
本当なんだな!?」
ターニバルは尋ね直した。
「えぇ。そうよ。」
サンディルがそう言うとターニバルは大粒の涙を流し始めた。
「そうか……。俺は自由になったのか……。
そうか……そうか……。」
「僕はまだ君のこと認めてないけど良かったね!」
ミゲルが横から口を挟んだ。
「借金取り??こいつ借金してたのか。」
ヘライクマーはサンディルに言った。
「えぇ。かしつけられてたのよ。無理やりにね。」
「そうか…ならいいんだが。
いや、もしもな?不利になったら裏切られたらどうしようかと思ってな?」
「ターニバルは裏切らないわ。
私の罠を解除してくれたもの。」
「罠を……解除…??」
ヘライクマーは考えた。
「お前ら向こうでどんな目にあってきたんだ??」
サンディルとターニバルは目を合わせた
「話すと……長くなるかな…??」
2人は口を揃えてそう言った。
「そうよ!そんなことより……バナナスムージーを作る約束だったわよね!!
作らないと作らないと!!」
サンディルはキッチンへ向かった。
10分後……
バナナスムージーは無事完成した。
「さぁ、召し上がれ。」
ヘライクマーはグラスに口をつけた。
「うん、いい味だな。」
ミゲルは植物なので根っこの足からスムージーを吸収した。
「おいしいよ!サンディル!!」
ターニバルは飲み方すらわからなかった。
「サンディル……どうやって飲むんだよ……。」
「嘘でしょ!?コップっていう文化はむこうにはなかったの!?」
サンディルは驚いた。
それからいろいろあり、バナナスムージーはみんな完飲した。
「さぁ、新たな仲間が参戦したところで…作戦会議と行こうとか。」
ヘライクマーが仕切り始めた。
「ターニバルだったっけ?
彼がここに来てくれただけで戦況は大きく変わったはずだ。」
「そう言われると照れるなぁ…」
ターニバルは頬を赤らめながらそう言った。
「ホワイトボールランドの住民は基本手をかざさないと情報収集が出来ないけど、ターニバルはかざさなくても収集が出来ちゃうのよ。
しかも未来に起こることまで。」
サンディルはターニバルについて解説した。
「それは高性能だな。
役に立ってもらわないと。」
ヘライクマーは感心した。
「手をかざさなくても情報収集を出来るのは確かだけどなぁ。
必要最低限でしか出来ないんだ。
おたくらは俺になんの情報収集をさせたいか知らないが、場合によっちゃぁ手をかざすことになると思うぜ。」
ターニバルは訂正した。
「おっと。これはサンディルの情報収集不足だな。
ターニバルを見習え。」
「あんたに言われるとしゃくにさわるわ。」
ヘライクマーのターニバルびいきにサンディルはいらだちを覚えた。
「それで?どの範囲くらいまで情報収集が出来るんだ??」
ヘライクマーはターニバルに尋ねた。
「そうだな…。1kmくらいなら手をかざさなくても収集可能だ。」
ターニバルは言った。
「足りないな。これは手をかざす必要があるかもしれない。」
「あのー…ちなみに俺は一体何を収集するべきなんだ??」
「そうかそれをまだ伝えてなかったな。
植物の人間を探して欲しいんだ。
出来れば、その植物の人間が誕生する瞬間を察知して欲しい。」
ヘライクマーは言った。
「植物の様な人間ならここにいるじゃないか。」
ターニバルはミゲルの方を見た。
「僕は例外だ!!君が察知するのは僕の兄弟なんだよ!!
僕の死んだ兄弟達が蘇らせられて街で大暴れする様に操られてるんだよ!!」
「その兄弟は何人いるんだ??」
「僕合わせて6人だ。
蘇ってないのは後2人。」
「なるほど。その2人が蘇る前に俺が察知すればいいんだな??」
何となくだが事情は分かったターニバル。
「どこにその植物の人間が発生するかは分かってるのか??」
ターニバルは尋ねた。
すると、サンディルが
「植物の人間が現れた所には必ずミステリーサークルが現れているの。
5箇所にね。
これまで出てきた植物の人間はこのミステリーサークルの中のどれかに現れているの。残るは2箇所よ。」
「ミステリーサークルってなんだ??
聞いてないぞ?」
ヘライクマーは言った。
「言ったところで出てくる場所はランダムだし伝えたところで意味は無いと思っていたの。」
「意味は無いだって!?
大ありじゃないか!!」
「その残りの2箇所のミステリーサークルはどことどこにあるんだ?」
ターニバルは言い合いに発展する前に質問した。
サンディルは携帯の世界地図のアプリを開き
「エーレブルーとストックホルムよ。」
と答えた。
地図で見てみたところサンディル達のいるファーゲシュタからかなり遠い所にあった。
「この範囲まで情報収集を広げなければならないのか……。
きつそうだな。」
ターニバルは弱音を吐いた。
「あなたならきっと出来るわ。
なんてったってホワイトボールランド1の情報収集屋なんだから。」
サンディルはひと声掛けた。
「1番かどうかは試したことは無いがな。
俺はそうだと信じてる。」
ターニバルはそう言った。
「今から情報収集できる距離を伸ばす訓練をしなくてはな。
時間は無いんだろう??」
「ええ。頼んだわよ。」
こうして、サンディルのイジュースと共にターニバルの情報収集距離を伸ばす訓練が始まろうとしていた。
「とりあえず一件落着したけど……これからどうするの??」
サンディルは浮浪の者に尋ねた。
「俺はこれからもっと追われやすくなったはずだ。
色んな場所を浮浪しても逃げ場はないだろう。」
浮浪の者はフッとため息をついた。
「もしあんたが俺の欲しいものを持ってたらその求人受けてもいいぜ。」
「何が欲しいの?」
サンディルは聞いてみた。
「居場所さ。」
「居場所??」
「そうだ。
俺が誰かを必要として、それ以上に誰かが俺を必要としてくれる……。
そんな居場所が欲しいんだ。
俺は騙されながら逃げながら、悲惨な道をたどってきたんだ。
俺の一筋の思いは、誰かに必要とされたいということだ。
逃げることなく、騙されることなくな。」
サンディルはそっと浮浪の者に寄り添った。
「この求人、あなたにピッタリだわ。
特にやれるものは無いかもしれないけど、あなたが1番欲しい居場所ならあるわよ。」
そして少しの沈黙が訪れた。
「本当に居場所があるんだな?信じていいんだな??」
「ええ。だからおいで。」
浮浪の者は少し考えた。
そして言った。
「俺の名前はターニバルだ。
サンディル、お前について行くことにしたぜ。」
途端にサンディルの顔は明るくなった。
「本当に!?ついてきてくれるの!!」
「あぁ。よろしくな、サンディル。」
そして、サンディルとターニバルは手を取った。
「それじゃ行くわよ。ターニバル、しっかり手を繋いでいるのよ。」
サンディルはポッケに入ったボタンを取り出し、押した。
サンディル宅にて……
サンディル達は本の光に導かれ、サンディル宅にワープしたのであった。
「ほら言っただろ?すぐに帰ってくるって。」
ヘライクマーはミゲルに向かって言っていた。
「サンディル!!思ったより早かったね!
忘れ物でもしたの?」
ミゲルはそう言うとサンディルに近づいた。
するとそっとサンディルの足元からターニバルが現れた。
「うわぁっ!!何だこの白い生き物は!!」
ミゲルは驚き、倒れた。
「こいつも同じ種族なのか??なんか緑色だぞ??」
ターニバルは言った。
「つまり成功したみたいだな!!」
ヘライクマーはそう言って喜んだ。
「よくやった!!サンディル!!
これで革命が起きるぞ!!」
これでもかと言うくらいサンディルをほめちぎるヘライクマー。
それほどターニバルが家に来てくれたことがすごいことなのだとサンディルは察した。
「さぁ、ターニバル。
今日からここがあなたの居場所よ。
ここにいる人たちはみんな味方だからね。
仲良く……」
「ちょっと!ちょっと待ってくれ!!」
ターニバルはサンディルの話を遮った。
「どうしたの?ターニバル。」
サンディルは尋ねた。
「俺が元いた場所はどうなったんだ!?
ここにいればもう借金取りから怯えずに逃げたりすることも無いのか!?」
ターニバルはいきなりここに連れてこられてやはり混乱していた。
「そうよ。ここは向こうとは違う世界なのだからもう追われることは絶対ないわ。」
「もう追われることは無い……。
本当なんだな!?」
ターニバルは尋ね直した。
「えぇ。そうよ。」
サンディルがそう言うとターニバルは大粒の涙を流し始めた。
「そうか……。俺は自由になったのか……。
そうか……そうか……。」
「僕はまだ君のこと認めてないけど良かったね!」
ミゲルが横から口を挟んだ。
「借金取り??こいつ借金してたのか。」
ヘライクマーはサンディルに言った。
「えぇ。かしつけられてたのよ。無理やりにね。」
「そうか…ならいいんだが。
いや、もしもな?不利になったら裏切られたらどうしようかと思ってな?」
「ターニバルは裏切らないわ。
私の罠を解除してくれたもの。」
「罠を……解除…??」
ヘライクマーは考えた。
「お前ら向こうでどんな目にあってきたんだ??」
サンディルとターニバルは目を合わせた
「話すと……長くなるかな…??」
2人は口を揃えてそう言った。
「そうよ!そんなことより……バナナスムージーを作る約束だったわよね!!
作らないと作らないと!!」
サンディルはキッチンへ向かった。
10分後……
バナナスムージーは無事完成した。
「さぁ、召し上がれ。」
ヘライクマーはグラスに口をつけた。
「うん、いい味だな。」
ミゲルは植物なので根っこの足からスムージーを吸収した。
「おいしいよ!サンディル!!」
ターニバルは飲み方すらわからなかった。
「サンディル……どうやって飲むんだよ……。」
「嘘でしょ!?コップっていう文化はむこうにはなかったの!?」
サンディルは驚いた。
それからいろいろあり、バナナスムージーはみんな完飲した。
「さぁ、新たな仲間が参戦したところで…作戦会議と行こうとか。」
ヘライクマーが仕切り始めた。
「ターニバルだったっけ?
彼がここに来てくれただけで戦況は大きく変わったはずだ。」
「そう言われると照れるなぁ…」
ターニバルは頬を赤らめながらそう言った。
「ホワイトボールランドの住民は基本手をかざさないと情報収集が出来ないけど、ターニバルはかざさなくても収集が出来ちゃうのよ。
しかも未来に起こることまで。」
サンディルはターニバルについて解説した。
「それは高性能だな。
役に立ってもらわないと。」
ヘライクマーは感心した。
「手をかざさなくても情報収集を出来るのは確かだけどなぁ。
必要最低限でしか出来ないんだ。
おたくらは俺になんの情報収集をさせたいか知らないが、場合によっちゃぁ手をかざすことになると思うぜ。」
ターニバルは訂正した。
「おっと。これはサンディルの情報収集不足だな。
ターニバルを見習え。」
「あんたに言われるとしゃくにさわるわ。」
ヘライクマーのターニバルびいきにサンディルはいらだちを覚えた。
「それで?どの範囲くらいまで情報収集が出来るんだ??」
ヘライクマーはターニバルに尋ねた。
「そうだな…。1kmくらいなら手をかざさなくても収集可能だ。」
ターニバルは言った。
「足りないな。これは手をかざす必要があるかもしれない。」
「あのー…ちなみに俺は一体何を収集するべきなんだ??」
「そうかそれをまだ伝えてなかったな。
植物の人間を探して欲しいんだ。
出来れば、その植物の人間が誕生する瞬間を察知して欲しい。」
ヘライクマーは言った。
「植物の様な人間ならここにいるじゃないか。」
ターニバルはミゲルの方を見た。
「僕は例外だ!!君が察知するのは僕の兄弟なんだよ!!
僕の死んだ兄弟達が蘇らせられて街で大暴れする様に操られてるんだよ!!」
「その兄弟は何人いるんだ??」
「僕合わせて6人だ。
蘇ってないのは後2人。」
「なるほど。その2人が蘇る前に俺が察知すればいいんだな??」
何となくだが事情は分かったターニバル。
「どこにその植物の人間が発生するかは分かってるのか??」
ターニバルは尋ねた。
すると、サンディルが
「植物の人間が現れた所には必ずミステリーサークルが現れているの。
5箇所にね。
これまで出てきた植物の人間はこのミステリーサークルの中のどれかに現れているの。残るは2箇所よ。」
「ミステリーサークルってなんだ??
聞いてないぞ?」
ヘライクマーは言った。
「言ったところで出てくる場所はランダムだし伝えたところで意味は無いと思っていたの。」
「意味は無いだって!?
大ありじゃないか!!」
「その残りの2箇所のミステリーサークルはどことどこにあるんだ?」
ターニバルは言い合いに発展する前に質問した。
サンディルは携帯の世界地図のアプリを開き
「エーレブルーとストックホルムよ。」
と答えた。
地図で見てみたところサンディル達のいるファーゲシュタからかなり遠い所にあった。
「この範囲まで情報収集を広げなければならないのか……。
きつそうだな。」
ターニバルは弱音を吐いた。
「あなたならきっと出来るわ。
なんてったってホワイトボールランド1の情報収集屋なんだから。」
サンディルはひと声掛けた。
「1番かどうかは試したことは無いがな。
俺はそうだと信じてる。」
ターニバルはそう言った。
「今から情報収集できる距離を伸ばす訓練をしなくてはな。
時間は無いんだろう??」
「ええ。頼んだわよ。」
こうして、サンディルのイジュースと共にターニバルの情報収集距離を伸ばす訓練が始まろうとしていた。
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