エナジークエスト

リョウタ

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第6エナジー 「学校に行く。マクロ生物たち。」

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「竜牙」の部屋の扉が開いた。


そこには、「竜牙」の母親が立っていた。


「えっ母さん?何で?」


「おかしいと思ったのよ。普段、自分から宿題をするはずもない子がするとか言い出すなんて、何かあるとすぐにわかったわ。かわいいクマちゃんとウサちゃんね。」



「『まよ』ちゃんっていうの。」



「『まこ』だ。」


「『さこ』だ。」


「母さん。こいつら見て、驚かねーのかよ?」


「そりゃ動物が話してて驚くけど、あんたが宿題するっていうことの方がよっぽど驚くべきことよ。みんなお腹空いているのね。たくさん作るわよ。」


「竜牙」の母親は台所に戻った。


「母さん。適応能力高すぎ。」


「とりあえず、『まよ』が飽きるまでお前んちで厄介になることにするよ。」


「なあ。俺は力の使い方を教えて欲しいんだけど。」


「闘いに関しては『まこ』に任せろ。今までお前らみたいな雑魚どもをたくさんみてきた。」


「『竜牙』ご飯できたわよ~。」


みんなでリビングに向かった。幼児用の椅子(座る位置が高めの)が三つ出されてあり、「竜牙」の母親が三匹のために配慮したようだ。


「大勢で食べるなんて久しぶりだから張り切っちゃったわ。みんなのお口に合うかしら?」


テーブルには、中華料理、和食、イタリア料理と多国籍料理がびっしり並んでいた。


「母さん。いったい何人前作ってるんだよ。食べれるわけないだろ。」


パク。


「まこ」が一瞬にして、テーブルの料理を食べてしまった。


「もぐもぐ。地球の料理はなかなか美味しいな。食べ物食べる楽しみがミクロの醍醐味かもな。」


「『まこ』ちゃん。ズルい~。『まよ』ちゃん。まだ食べてないのに。」


「心配しないでね。ご飯まだまだ作っているからね。」


「『竜牙』。お前の母親すごいな。『さこ』たちの食欲を一瞬にして見抜いたようだ。只者じゃないな。」


「偶然だと思うけど。でも母さんは、元々料理人だから料理は美味しい。モグ。うまい。」


「うちは、子どもが『竜牙』しかいないから賑やかになって嬉しいわ。何か困ったことがあったらなんでも言ってね。『まこ』ちゃん。『さこ』ちゃん。『まよ』ちゃん。」


その日はご飯を食べたあと、三匹はお風呂に入り、「竜牙」の部屋にお布団を引いてもらい、三匹仲良く寝ていた。


朝になって、「竜牙」は学校に行く準備をしていた。


「おい。『竜牙』。修行するぞ。」


「ちょっと待てよ。『まこ』。今から学校行かなくちゃならないの。俺は。」


「なんだそれは?修行するところなのか?オレも行く。」


「『まよ』ちゃんも行く。」


「え~。ランドセル中から出てくるなよ。学校中の騒ぎになるからよ~。」


「さこ」はまだ寝ていたので、「まこ」と「まよ」はランドセル中に入って、学校について行くことになった。


1限目の授業は、国語だった。「まこ」と「まよ」は、ランドセルの隙間から授業の様子を見ていたようだが、つまんなくて10分もしないうちに飽きたようだった。


すると「まこ」は、エナジー無効化リボンを取り、エナジーを発揮させ、「竜牙」にテレパシーを送ってきた。


「(おい。この修行つまらん。エナジー体を出せ。『まこ』が修行をつける。)」


「(え~。授業中に~。わかったよ。俺もつまんなかったし。)」


「まよ」はランドセルの中で寝ているようだ。


「竜牙」はエナジー体を発現させ、学校の運動場の真上で修行することにした。


「さあやるぞ。何からやればいいんだ?」


「お前は、エナジーを使って何ができるんだ?」


「えっ。何って?空飛んだり、殴ったり、蹴ったりだけど。それ以外にあるの?」


「思った通りのゴミ屑レベルだな。そんなんで宇宙の戦士たちに勝てると思っているのか?」


「お前らに会うまでは、地球にやってきた化け物どもは俺が退治してきたんだけどな。」


「それは、お前のエナジーが弱すぎて認識されていないだけだ。強いエナジーを放てば、それに見合うだけの力を持ったエナジーの使い手が引き寄せられる。お前今日から、寝る間も惜しんでエナジーを放出し続け、エナジー保有量を上げろ。」


「えっ。ブラックな修行方法!!」


「エナジー体のお前がどれだけ酷使しても、本体のお前には影響ないだろ?」


「そうだけどよ~。まあいい。俺が強くなるためだ。」


「竜牙」は白いオーラを放出し、限界までエナジーを出す訓練を開始した。「竜牙」本体は、普通に授業を受けながら、窓から修行の様子を覗いていた。


そして、ある異変が起こった。


次回。   第7エナジー  「放課後の怪。」



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