エナジークエスト

リョウタ

文字の大きさ
12 / 184

第12エナジー  「渇き」

しおりを挟む
アリ星では「竜牙」「愛」「良太」がミクロアリと攻防を繰り広げていた。


二人ともエナジーが尽きかけているので、「竜牙」は腕を伸ばし、二人を片手で持ち上げ、飛ぶことに消費するエナジーを節約する作戦に出た。


「『竜牙』ありがとう。アリたちがあんたの足を集中攻撃してくるわ。」


ミクロアリは「竜牙」エナジー体の足を数匹がかりで噛んできている。


「痛くはねーが、足が引きちぎられるかもしれないな。だったら、これならどうだ!!」


「竜牙」エナジー体の体が膨張し始めた。「竜牙」エナジー体は20mくらいの巨人になった。


「このサイズなら簡単に破壊できないはず。これで時間稼ぎができそうだ。まだか。本体の俺!!」


地球では「竜牙」本体と「さこ」の交渉が続いていた。


「頼むよ。『さこ』!!『まこ』が見つからないから助けてくれよ。」


「今回の修行は、おまえのためじゃなくて、あの二人のための修行だろ?問題はやつらにあるんだ。自身の弱点克服のための良い修行じゃないか。筋肉バカの『まこ』にしてはよく考えたな。」


「もうすぐエナジーが切れて二人とも死んじまうんだよ。お願いだよ。」


「はぁ~。じゃあヒントだ。お前ら人間は喉が渇けば水を飲むだろ?普段は、お店に売ってある美味しい水を贅沢に飲んで渇きを癒すだろう。だが、突然何もない砂漠に何日も放り出されたらどうする?もちろんお店もない。自販機もない。そんな極限状態の中だったら、降ってきた雨や水たまりの水を当然飲むだろう。今、二人が行っている修行はそういうことなんだ。」


「よくわかんないけど、二人にそう伝えてみるよ。」


場面変わって、またアリ星。


「『さこ』が言ってたんだけど、これは喉が渇いたときと同じような修行らしい。」


「あんた、いきなり何言ってんの。わけわからなくてエナジー切れそうだったじゃない。」


「何か市販の水が飲めない状況だったら、水たまりの水を飲むだろって言ってたぜ。」


「もしかして、そういうことか。『エナジーアックス』。」


「良太」は斧をエナジーで出現させた。


「俺のエナジーもってくれよ。『エナジーアックスアブソーブ』(エナジー吸収)!!」


「良太」は斧をミクロアリの方へ向け、ミクロアリたちのエナジーを吸い込んでいる。


「おい。『愛』!!お前も早く吸収しろ!!『エナジーボール』で!!」


「わかったわ。『エナジーボールアブソーブ』!!」


「愛」も三つのエナジーボールを使い、アリたちのエナジーを吸い上げている。


「うっ。アリたちのエナジー気持ち悪い。匂いが移りそう。おえ~。」


「何かよくわかんないけど、我慢しろよ。『愛』。エナジー吸収いいな~。俺も使いてぇな~。」


エナジー吸収を覚えた二人は、100匹ほどのミクロアリのエナジーを吸ったので、吸われたアリたちは倒れていた。「まこ」の指示通り100匹倒したことになった。目的を達成したので、「竜牙」本体は「まこ」を探し、地球に返してもらおうとしていた。


ここは、「竜牙」の家。すっかり夜の7時になっていた。


「『さこ』!!『まこ』がまだいないんだけど、知らないか?」


「『まこ』のやつ。エナジー無効化リボン付けてやがるから、エナジーで探索できないな。『竜牙』うるさいから、『さこ』があいつら地球に戻してやるよ。」


「さこ」はエナジーで空間をこじ開け、「竜牙」「愛」「良太」を取り出した。


「わっ。びっくりした。あっ。『さこ』様。地球に戻していただいてありがとうございます。また、本日はエナジー吸収の勉強もさせていただいてありがとうございます。私たちは普段の甘えた生活が当たり前だと思い込んでいました。本日のエナジー修行で『シールド』の重要さ、『母星』に甘えていたこと、二つの大事なことを教わりました。また、明日からご指導ご鞭撻よろしくお願いします。もう7時!!やばっ。帰って勉強しなきゃ。」


「『さこ』はお前らの師匠じゃないからな。」


「愛」はエナジー化し、猛スピードで飛んで帰った。


「『愛』のやつ。どこであんな難しい言葉覚えてるんだ?」


「『竜牙』も今日はいろいろありがとな。お前がいなかったら俺たち死んでたらな。明日は、俺とお前でエナジーバトルしよーぜ。」


「『良太』とバトルか。楽しみだな。俺は今日覚えた巨人化で闘うから覚悟しろよ~。」


「じゃあ、また明日の放課後な!!」


「良太」もエナジー化し、飛んで帰った。


「うー。今日は精神的に疲れたな~。でも今日の俺一番頑張ったんじゃね。えへへ。」


次回。  第13エナジー   「エナジー測定」
しおりを挟む
感想 1

あなたにおすすめの小説

お飾りの私と怖そうな隣国の王子様

mahiro
恋愛
お飾りの婚約者だった。 だって、私とあの人が出会う前からあの人には好きな人がいた。 その人は隣国の王女様で、昔から二人はお互いを思い合っているように見えた。 「エディス、今すぐ婚約を破棄してくれ」 そう言ってきた王子様は真剣そのもので、拒否は許さないと目がそう訴えていた。 いつかこの日が来るとは思っていた。 思い合っている二人が両思いになる日が来ればいつの日か、と。 思いが叶った彼に祝いの言葉と、破棄を受け入れるような発言をしたけれど、もう私には用はないと彼は一切私を見ることなどなく、部屋を出て行ってしまった。

欠席魔の公爵令嬢、冤罪断罪も欠席す 〜メイリーン戦記〜

水戸直樹
ファンタジー
王太子との婚約――それは、彼に恋したからでも、権力のためでもなかった。 魔王乱立の時代。 王も公爵も外征に出ている王都で、公爵令嬢メイリーンは“地味な婚約者”として王城に現れる。 だが、王太子は初顔合わせに現れなかった。 にもかかわらず、記録に残ったのは「公爵令嬢の欠席」。 抗議はしない。 訂正もしない。 ただ一つ、欠席という事実だけを積み上げていく。 ――それが、誰にとっての不合格なのか。 まだ、誰も気づいていない。 欠席から始まる、静かなるファンタジー戦記。

後宮の胡蝶 ~皇帝陛下の秘密の妃~

菱沼あゆ
キャラ文芸
 突然の譲位により、若き皇帝となった苑楊は封印されているはずの宮殿で女官らしき娘、洋蘭と出会う。  洋蘭はこの宮殿の牢に住む老人の世話をしているのだと言う。  天女のごとき外見と豊富な知識を持つ洋蘭に心惹かれはじめる苑楊だったが。  洋蘭はまったく思い通りにならないうえに、なにかが怪しい女だった――。  中華後宮ラブコメディ。

元公爵令嬢は年下騎士たちに「用済みのおばさん」と捨てられる 〜今更戻ってこいと泣きつかれても献身的な美少年に溺愛されているのでもう遅いです〜

日々埋没。
ファンタジー
​「新しい従者を雇うことにした。おばさんはもう用済みだ。今すぐ消えてくれ」  ​かつて婚約破棄され、実家を追放された元公爵令嬢のレアーヌ。  その身分を隠し、年下の冒険者たちの身の回りを世話する『メイド』として献身的に尽くしてきた彼女に突きつけられたのは、あまりに非情な追放宣告だった。  ​レアーヌがこれまで教育し、支えてきた若い男たちは、新しく現れた他人の物を欲しがり子悪魔メイドに骨抜きにされ、彼女を「加齢臭のする汚いおばさん」と蔑み、笑いながら追い出したのだ。 ​ 地位も、居場所も、信じていた絆も……すべてを失い、絶望する彼女の前に現れたのは、一人の美少年だった。 ​「僕とパーティーを組んでくれませんか? 貴方が必要なんです」  ​新米ながら将来の可能性を感じさせる彼は、レアーヌを「おばさん」ではなく「一人の女性」として、甘く狂おしく溺愛し始める。  一方でレアーヌという『真の支柱』を失った元パーティーは、自分たちがどれほど愚かな選択をしたかを知る由もなかった。  ​やがて彼らが地獄の淵で「戻ってきてくれ」と泣きついてきても、もう遅い。  レアーヌの隣には、彼女を離さないと誓った執着愛の化身が微笑んでいるのだから。

その狂犬戦士はお義兄様ですが、何か?

行枝ローザ
ファンタジー
美しき侯爵令嬢の側には、強面・高背・剛腕と揃った『狂犬戦士』と恐れられる偉丈夫がいる。 貧乏男爵家の五人兄弟末子が養子に入った魔力を誇る伯爵家で彼を待ち受けていたのは、五歳下の義妹と二歳上の義兄、そして王都随一の魔術後方支援警護兵たち。 元・家族の誰からも愛されなかった少年は、新しい家族から愛されることと癒されることを知って強くなる。 これは不遇な微魔力持ち魔剣士が凄惨な乳幼児期から幸福な少年期を経て、成長していく物語。 ※見切り発車で書いていきます(通常運転。笑) ※エブリスタでも同時連載。2021/6/5よりカクヨムでも後追い連載しています。 ※2021/9/15けっこう前に追いついて、カクヨムでも現在は同時掲載です。

そんな彼女の望みは一つ

下菊みこと
恋愛
悪役令嬢がそのまま攻略対象である許嫁と結婚させられたら?ってお話。 小説家になろう様でも投稿しています。

愛のかたち

凛子
恋愛
プライドが邪魔をして素直になれない夫(白藤翔)。しかし夫の気持ちはちゃんと妻(彩華)に伝わっていた。そんな夫婦に訪れた突然の別れ。 ある人物の粋な計らいによって再会を果たした二人は…… 情けない男の不器用な愛。

捨てられた悪役はきっと幸せになる

ariya
恋愛
ヴィヴィア・ゴーヴァン公爵夫人は少女小説に登場する悪役だった。 強欲で傲慢で嫌われ者、夫に捨てられて惨めな最期を迎えた悪役。 その悪役に転生していたことに気づいたヴィヴィアは、夫がヒロインと結ばれたら潔く退場することを考えていた。 それまでお世話になった為、貴族夫人としての仕事の一部だけでもがんばろう。 「ヴィヴィア、あなたを愛してます」 ヒロインに惹かれつつあるはずの夫・クリスは愛をヴィヴィアに捧げると言ってきて。 そもそもクリスがヴィヴィアを娶ったのは、王位継承を狙っている疑惑から逃れる為の契約結婚だったはずでは? 愛などなかったと思っていた夫婦生活に変化が訪れる。 ※この作品は、人によっては元鞘話にみえて地雷の方がいるかもしれません。また、ヒーローがヤンデレ寄りですので苦手な方はご注意ください。

処理中です...