エナジークエスト

リョウタ

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第91エナジー  「地獄絵図」

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母親から妹ができると良い話を聞いて、気分良く学校に着いた。そんな気持ちの良いテンションのまま教室に着き、ドアを開けて驚愕した。



「嫌やああああああああああああ。『阿久』くん。許してぇぇぇええぇっぇえぇぇ。」



「誰か助けてぇええええぇええ~。先生ぇぇえぇぇ~。」



「先生はさっきに『阿久』くんに首折られて死んだでしょ。最後に生き残るのは私よ!!あんた死になさい!!」



「クソ女!!おまえが死ね!!」



「『阿久』くん!!俺だけ生かしてくれよ~。何でも言うこと聞くから~!!『阿久』くんの奴隷になるから~。」



「竜牙」の教室は生徒が数人血まみれで倒れており、血の海になっていた。先生も教壇近くで倒れている。



「ダメだぜ。このクラスで最後に生き残った奴だけしか、生かせないの。今日が地球最後の日だから仕方ねーだろ?特別にこのクラスだけ大サービスしてんだから、頑張って殺しあえよ。」



「竜牙」は人が死んでいるのを初めて見たわけではない。だが、それは「エナジー体」の「竜牙」を通したものだった。エナジーを使うことができない「竜牙」本体が、このような凄惨な現場に立ち入ったことはあるわけがなかった。


「竜星」がクラスメイトに包丁などの刃物を持たせ、殺し合いをさせるという予想を超える展開に「竜牙」の頭はついていけなかった。


「竜牙」は恐怖なのか、武者震いなのか、ブルブル震えながら、問いかけた。


「『竜星』。おまえ何してんの?」


「遅かったな。『竜牙』。今日、地球終わるから、その前にこいつらに地獄見せとこうと思って、実験してみた。だってよ~。地球に住んでいる日本のヤツらって、世の中平和って思ってるんだぜ。おかしくねーか?俺もおまえもけっこう戦ってるよな?だから戦わせてみた。みんな死にたくねーから必死に頑張ってるぜ。」


俺はクラスメイトのこと好きでも嫌いでもないが、エナジー使えないヤツらのことをこんな風に思ったことはない。もう「黒竜」が来るまで待つことはできない。「竜星」を殺す。粉々に。


「竜牙」は学校周辺にいた100体ほどの「エナジー体」を集め、「竜星」に「斥力」と「引力」を放とうとしたとき、


「竜星」はエナジーを全開にし、青色のエナジーを纏った。光速のスピードで、「竜牙」エナジー体に「エナジー無効化ネックレス」をこすりつけ、瞬時に100体の「エナジー体」を消滅させた。


「竜牙」エナジー体はエナジーの集合体でできているため、「エナジー無効化アイテム」でエナジー体に触れてしまうと、体が保てなくなり消滅してしまうのだ。


「チッ。」


「どうした。『竜牙』。自慢の『エナジー体』をどんどん呼んでこいよ。早くしないと、おまえの本体とクラスのみんな死ぬぜ。」


「言われなくたって。地球には五万体の俺がいるんだ。全員呼んでやるよ。」


地球にいる「竜牙」エナジー体が空間移動術でどんどん集まってきた。


「『竜星』を殺して『黒竜』を殺して終いだ。死ね。『竜星』!!」


「竜牙」エナジー体五万体が「磁力」で「竜星」の動きを止め、全エナジー体が全力で「エナジーバースト」を放った。


地球以上の大きさのエナジーの爆撃が「竜星」を襲った。



ドン!!!!


地球がエナジーを拒絶する空間であったため、地球には全く被害はない。しかし、地球がエナジーを拒絶することができなかったのであれば、地球規模の惑星が粉々に破壊されるほどの威力であった。その破壊力を「竜星」はまともに受けたのである。


「はあはあ。おまえの『エナジー力』は『7000兆』の『惑星クラス』だろ?今の俺たちが放った攻撃はその『エナジー力』を超えていた。おまえの負けだ。『竜星』!!」



「それはどうかな?」


左腕が損傷した「竜星」が出てきた。


「な!!さっきの攻撃で左腕一本しか破壊できなかったのか!!そんな馬鹿な。もしかしておまえ・・・・。」


「その通りだ。昨日からおまえに喰らいっぱなしだった『磁力』を使わせてもらったぜ。『斥力』って便利だな。相手の攻撃を届かなくするなんてすごいよな。『惑星クラス』の俺が『磁力』を使えば、『衛星クラス』の力にも達していないおまえより上手に使える。」


「俺が『ケミエナ星』で一年かかって会得した『斥力』と『引力』を一日で覚えるなんて・・・・。クソ。だからなんだ。さっきの100倍の『エナジーバースト』を喰らわせてやる。」


「竜牙」エナジー体五万体は、さらに増殖し続けた。


「おーーー。どんどん増えるな~。弱い奴ほど増えるんだよな~。でもちょっと俺やばいかな。」


空一面「竜牙」エナジー体だらけになった。数は五百万体。


「おまえの弱っちい『磁力』なんて無理矢理破壊してやるよ。喰らえ。『エナジーバース・・・・』」



「竜牙」たちが「エナジーバースト」を「竜星」に喰らわそうとしたとき、突如エナジー体五百万体は消失したのである。


「グットタイミング。」


「な!!どういうことだ!?」


そして異変は、教室にいた「竜牙」本体にも及んだ。


「なんか胸が熱い。なんだ。この感覚!!力が湧いてくる。もしかしてこれが『エナジー』!?」


「エナジー」が使えなかった「竜牙」本体に「エナジー」が発現したのだ。


「すごい力だ。俺の『エナジー体』よりパワーを感じる。」


「おまえの体に『核』(コア)が戻ったんだ。ようこそマクロの世界へ。」


次回。   第92エナジー  「10分前」
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