エナジークエスト

リョウタ

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第132エナジー 「『剛竜』の12年間」

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「剛竜」は12年前、惑星「ドラゴンバッカ」で生まれた。(転生した。)


惑星「ドラゴンバッカ」は恒星「アマウンゼラス」に一番近い惑星であり、地表の温度が10万度もある過酷な惑星であった。


過酷な惑星とは、温度が高温だったり、重力が強力だったり、エナジー使いが自分の体を守るために展開する「シールド」にかかる負担度を表す。


膨大なエナジーを持つ「マクロ体」は、惑星を拠点にすることが多いが、過酷な星や恒星を拠点にすることはエナジーの無駄使いだとわかっているので、避けることが多い。


その結果、惑星「ドラゴンバッカ」には「マクロ体」は存在せず、平均「1000万エナジー」を保有する「ミクロ体」の「ドラゴン」100匹前後が暮らしていた。


その「ドラゴン」の中から「剛竜」は生まれたのである。


人間の赤ちゃんとして生まれた「剛竜」は、他の「ドラゴン」たちから不思議がられたが、生まれたときから「エナジー力」が「100万」を超えていたので、「シールド」で10万度の高温に耐えられる力があった。


力さえあれば、「ドラゴン」たちは「剛竜」を認めてくれた。ただ「ドラゴン」たちはコミュニケーションの手段として、声に出して話すという行為をしなかった。だから今日まで、「剛竜」はコミュニケーション下手になり、うまく話すことができなかった。


今から5年ほど前、「剛竜」が7歳になった頃、「エナジー力」「30億」の「衛星クラス」の「マクロ体」が、「ドラゴンバッカ」に襲来した。


襲いかかってくる敵に「ドラゴン」たちは一斉にかかったが、「マクロ体」の強さには到底敵わず、バタバタと倒れていった。


「剛竜」を生んでくれた「ドラゴン」が、その「マクロ体」に殺された時、「剛竜」は「重力」のエナジー能力を発現させた。


初めて能力を使用したことと、自身の「エナジー力」があまりにも高かったため、手加減ができず、惑星「ドラゴンバッカ」中に、超強力な重力を発生させ、敵の「マクロ体」はおろか、味方の「ドラゴン」ごと「重力」で押しつぶして殺してしまった。


それからずっと一人で過ごしていた。「剛竜」は話すことが苦手だが、ずっと寂しかった。


一ヶ月前、突然、「剛竜」の体に「核」(コア)が出現した。「剛竜」自身は、「核」が体に出来たことに興味はなかったが、それからすぐ「黒竜」が現れた。


「黒竜」は「剛竜」に「ドラゴン」を具現化させ、「アマウンゼラス系」を侵攻しろと命じた。それができたら、おまえの願いを叶えてやると約束したのだった。それを「剛竜」は友達になってもらおうと思っていたのである。


だが、「竜牙」と戦っているうちに(遊んでいるうちに)、楽しくなってきた。


そんな「竜牙」が話しかけてくれたことも嬉しかった。


だから、「竜牙」に「オロチ化」を解いてと言われたときは、「シールド」の防御力も下げていた。


「竜牙」に「核」を抜かれて殺されることも無意識でわかっていたのかもしれない。


友達になった「竜牙」に僕の全ての力を託したいと思ったから。


次回。 第133エナジー  「ギガエナジーショット」
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