エナジークエストR

リョウタ

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第3エナジーR 「エナジーショット」

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保健室で寝ていた「リュウガ」が目覚めた。


「オレは一体・・・。」


「さっきはよくも私を殺そうとしてくれたわね。一体どういうことよ。あんたも。その小さな生物も一体何なの?」


「こいつか。こいつは、『エナモン』だ。ふわふわしてかわいいだろ?」


「エナモン」は、保健室の「リュウガ」が寝ているベッドの上で飛び跳ねている。


「明らかに普通の動物じゃないわよね?さっきしゃべってたし。『エナモン』あなたは何者なの?」


「それは、オレも聞きたいな。おまえ何て言ったっけ?名前。」


「えっ。私?私は、『アイ』。『リュウガ』の近所に住んでいる幼稚園からの幼なじみよ。私なんかより、断然、あなたの方が怪しいでしょ?」


「そうでもないぜ。オレは、『エナジー』を持つものにしか見えない。この地球って星にいる奴らは、『エナジー』を持ってないんだ。だから、おまえは、『エナジー』を持っている。ヤバイぞ。」


「何がヤバイのよ。『リュウガ』もその『エナジー』ってやつを持ってるんでしょ?だったら全然ヤバくないわ。私、『リュウガ』に負けたくないもの。」


「おまえもさっき見ただろ?あのネズミの化け物。大きさは普通のネズミくらいだったけど、パワーは普通のネズミより断然強いぜ。大人でも簡単に殺される強さだ。」


「何、私をビビらせてるの。だったらあんたが勝てるわけないじゃない。ただの子どものくせに。」


「オレは、『エナジー』を使いこなしているから、『ミクロ』たちと戦うことができるんだ。おまえのように、『エナジー』があって、自在に操れないものが一番ヤバイんだ。」


「ふざけないで!ちょっと前の体育の授業の50m走で、私に勝ったからって調子に乗らないで!もう知らない!!」


そう言って、「アイ」は保健室から出て、自分の教室に戻った。


「『エナモン』はどう思う?」


「まあまずいだろうな。」


「そうだな。」


「アイ」は、授業を受けながら、考え事をしていた。


何なのよ。「リュウガ」のやつ。調子にのりやがって。あいつ、勉強は相変わらず、全然ダメだけど、体育の授業だけやけに活躍してたわ。ドッジボールでも、クラスで一番運動神経が良い「リョウタ」の強いボールを片手で楽に、受けていたし、鉄棒も片手で逆上がりしてたし、その「エナモン」がいう「エナジー」っていう能力を使っていたってわけ?そんなの不正だわ。許せない。あいつだけは絶対に。ところで「リュウガ」が言っていた「ミクロ」って何?


「アイ」は、窓際の席から、運動場をながめていた。


今、上級生、五年生くらいかな?50m走してるわね。足が遅い人間にだけはなりたくないのよ。私。絶対、家に帰ってから、走り込みをするわ。あっでも今日、塾。塾から、帰ってきて9時だから、家のお手伝いして、宿題と予習と、今、勉強している法律の本も読まなきゃ。あ~時間がなーい。はあ。私って日本一かわいそうな女の子。あら、かわいい猫ちゃん。外から猫が入ってくるなんて、珍しいわね。


運動場に、猫が侵入してきた。


猫が学校に入ってきたにも関わらず、他の生徒、先生たちは、気にもとめていなかった。


えっ?いいの?校舎に入れちゃって。まあ私はいいのよ。バカな男しかいないこの学校に唯一の癒しの猫として、マスコットになってくれたらね。


すると、その猫は運動場から、ジッと「アイ」の方をみていた。


私と目が合ってる。かわいい。えっ。でも目がすごく赤く、光ってる。これって・・・。


猫の目は真っ赤に充血し、徐々に口は、裂け、巨大な牙が生えてきた。


こ、怖い!!


「みんな見て!!運動場にいる猫が!!怖くて、気持ち悪いわ!!」


「おいおい。何言ってんだ。『アイ』。運動場に猫なんかいないぞ。大丈夫か?」


「えっ。いや。だんだん。こっちにくる!!」


猫はゆっくり歩き出し、「アイ」のいる二階の校舎まで、軽々とジャンプし、窓ガラスをすり抜けて、「アイ」の目の前まで、やってきた。


「きゃー!!」


「ニャーーーーーーーーー!!!!」


猫の爪が、いきなり2~3m伸び、「アイ」の腕に斬りかかった。


ズバッ!!!!


ブシューーーーーーーーー!!


「イヤーーーーーー!!痛い!!!!!!」


「『アイ』!!いきなりどうした!!救急車を呼べ!!呼んでくれて!!」


教室中は、いきなり血まみれになった「アイ」を見てパニックになった。


出血多量で、「アイ」の意識は遠のいで来た。


私・・・・。こんなところで死ぬの・・・。検事になる夢があるのに。こんなところでまた死ぬの?また?何、言ってるの私。ウフフフ。血がなくなりすぎて、頭がおかしくなっちゃったみたいね。


今度は、猫の牙が1~2mほど伸び、サーベルタイガーのようになった牙で、「アイ」にトドメの一撃をくらわせようとしていた。


ガキン!!


「リュウガ」が、両手で猫の口を抑え、攻撃を止めた。


「ちょっと、『エナモン』!!この猫、かなり力が強いぞ!!」


「おそらく、その『アイ』って女。潜在エナジーがかなりあるのかも知れんない。エナジーが強いものに、エナジー使いたちは惹きつけられるんだ。」


「そんなことより、まず、目の前のこの猫を何とかしないとな。ムン!!」


「リュウガ」は、猫の顔面に拳をくらわせた。


ガン!!


硬い。


「こいつ。『エナジーパワー』が俺より、高い!!ヤバくねーか。『エナモン』!!」


ズバッ!!


「リュウガ」が「エナもん」の方に向いた途端、猫の爪に、顔を引っ掛かれ、少し血が吹き出した。


「キャー!!「リュウガくん」の顔からも血が出てる!!お化けよ。お化けの仕業よ!!」


「痛ってぇな~!!この!!」


「リュウガ」の足蹴りで、猫を思いっきり蹴るが、ビクともしない。


「オレの攻撃が通じねーよ!!ほんとにヤベー!!」


猫は、「リュウガ」にタックルをくらわせ、「リュウガ」は壁にぶつかった。


ドン!!


「うぐっ。」


「こうなったら、『リュウガ』。修行中のアレを使え。」


「イテテテ。アレ。動きの速い、この猫に当たるかどうか。」


「オレが隙をつくってやる。」


ふわふわしている「エナモン」から、ビリビリと電撃が「エナモン」の体を巡っている。


「オレの電力じゃ。こいつは、殺せない!!だけど、動きは止めれる!!『サンダー・インパクト』!!」


ビリリリーーーーー!!!


「エナモン」の電気攻撃が、猫に直撃し、猫の動きは止まった。


「リュウガ」は、両手にエナジーをためている。


キイイイイイイイイーーーーーーー!!!!!


「エナジーは、拳で殴りつけるより、一点集中させた方が、威力は増大するんだ!!くらえ!!『エナジーショット』!!」


「リュウガ」の両手から放たれたオーラは、サーベルタイガーのような大きな牙をした猫を軽々と貫いた。


ズン!!


シュゥゥゥッゥゥゥゥス。


体が貫かれた猫は、光となって蒸発していった。


「はぁはぁはぁ。実戦で成功ーーー。何で練習じゃあんなに大きな『エナジーショット』撃てなかったのに。」


「『リュウガ』は追い込まれると、力を発揮するタイプだ。」


「てか、お前こそ、電気操れるんなら、さっさとやれっての。オレの顔に傷できちゃったし。」


「いや。オレの『エナジーネイチャー』(エナジーの性質・属性攻撃)で、あいつは殺せなかった。お前の『エナジーショット』で正解だ。」


「とりあえず、出血多量の『アイ』を病院の運ぶか。このままだと、死んじまう。」


「アイ」は、救急車で病院に運ばれた。


「リュウガ」の傷は軽傷だったため、保健室で消毒と傷テープをはってもらっていた。


「病院から帰って来たら、『アイ』のやつをしごかなければ、ならないな。そうだろ?『エナモン』。」


「オレと『リュウガ』が生き残るためだ。それしかない。」


つづく。




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