30 / 62
お・も・て・な・し てどうするの?
しおりを挟む
さて、サバの快気祝いって何をするものなのだろうか? 俺は悩む。
一人暮らしを始めて半年。作る料理はグリルで魚を焼くか肉を野菜と一緒にフライパンで炒める。
もしくは鍋に色々入れて煮てカレーを作るかそれくらい。人を招いてパーティーなんてしたことがない。
シングとしているのはカレーパーティーではないだろう。
大学の友達がきても、スナック菓子とドリンクを出しておけばいい。
まだ酒も呑まない事もあり、しゃれたつまみなんかも作ったことがない。
【ホームパーティー レシピ】で検索すると、アボガドのディップ、カプレーゼといった未知の食べ物が出てくる。
まずはシャンパンで乾杯……ってお酒も用意しておかないとダメなのだろうか? 酒の事は俺はまったく分からない。
そうパソコンの前で悩んでいると、キーボードをチョイチョイ叩く者がいる。いつもは全く絡んでこないサバが俺の周りを歩き回り、らしくなく擦り寄ったりと邪魔してくる。さらにモノが窓ガラス向こうから開けろとうるさい。
確かに今の季節外にいるのは辛いだろう。
モノを部屋にいれてやる。するとサバは俺から離れモノに近づきスリスリと挨拶していた。
そのまま微笑ましく姉妹の絆を深めるかのように絡む。しかしそのジャレあいが徐々に熱くなりプロレス大会が始まる。
二匹の猫が縺れ転がり回る横、俺は初めてのホームパーティーについて悩んでいた。
「何しているの? トラ」
いきなり話しかけられ、俺はビビる。知らない間にシングが入り込んでいたようだ。
元々互いの部屋に行き来する関係ではあった。加えサバの様子を見てもらう為に俺がいなくても入ってもらう事から我が家は更に入りやすくなっている。
特にシングはいつのまにか部屋にいるという事がよくある。
シングって名前はライオンという意味らしいが、ライオンというかシングもモノと同じような猫に思えてきた。
気がつくと部屋にいる。
横で変に盛り上がっている猫二匹を、全く気にすることも無く俺だけをジーと見つめてくる。
「いや、サバの快気祝いパーティーって何を用意したらいいのかなと」
シングは俺の横に座り画面に視線を向ける。
「なんか女子の作る料理っぽいぞ。お主らしくない。
トラといったら干物では?」
「そんなのパーティー料理にならないよ!」
流石にパーティーで干物はないような気がする。
「ホッケって居酒屋でもいいおつまみになっているよな? それに皆も色々もってくる。
パーティーらしいオシャレな料理はシアとかジローがもってくるであろう。
だからお前が作らずともいい感じにはなると思うぞ」
シングは薄い茶色の眼でコチラをジッと見つめ首を傾げる。
シングが猫っぽいと思うのは、この不思議な目の色もあるのかもしれない。
「ここのアパートのパーティーって大概持ち寄りだよ。
皆適当に何か持ってきて、料理とかお酒がたりなくなったらシアとかジローが部屋からもってくる」
目から鱗だった。ホストとしてどうするか悩んでいただけに少しだけ気が楽になる。
「もしかして、また一人で頑張ろうとしていたのか? またシアとジローに怒られるぞ」
確かに怒られそうだ。無理してお金をつかってご馳走を用意してたと知ると、二人に一時間程小言くらうだろう。
「それにアヤツらは大人だ。俺達子供を可愛がり甘やかし面倒をみる義務があるのだ。だから遠慮はいらぬぞ!」
シングは何故かドヤ顔でそんなトンデモナイ事を言った。
「シング、それはないから! 大学生という段階で俺たちは子供じゃない。大人じゃないかもしれないけど……。
それにお前は二十歳は超えている。だから大人だ」
俺は思わず突っ込んだ。
一人暮らしを始めて半年。作る料理はグリルで魚を焼くか肉を野菜と一緒にフライパンで炒める。
もしくは鍋に色々入れて煮てカレーを作るかそれくらい。人を招いてパーティーなんてしたことがない。
シングとしているのはカレーパーティーではないだろう。
大学の友達がきても、スナック菓子とドリンクを出しておけばいい。
まだ酒も呑まない事もあり、しゃれたつまみなんかも作ったことがない。
【ホームパーティー レシピ】で検索すると、アボガドのディップ、カプレーゼといった未知の食べ物が出てくる。
まずはシャンパンで乾杯……ってお酒も用意しておかないとダメなのだろうか? 酒の事は俺はまったく分からない。
そうパソコンの前で悩んでいると、キーボードをチョイチョイ叩く者がいる。いつもは全く絡んでこないサバが俺の周りを歩き回り、らしくなく擦り寄ったりと邪魔してくる。さらにモノが窓ガラス向こうから開けろとうるさい。
確かに今の季節外にいるのは辛いだろう。
モノを部屋にいれてやる。するとサバは俺から離れモノに近づきスリスリと挨拶していた。
そのまま微笑ましく姉妹の絆を深めるかのように絡む。しかしそのジャレあいが徐々に熱くなりプロレス大会が始まる。
二匹の猫が縺れ転がり回る横、俺は初めてのホームパーティーについて悩んでいた。
「何しているの? トラ」
いきなり話しかけられ、俺はビビる。知らない間にシングが入り込んでいたようだ。
元々互いの部屋に行き来する関係ではあった。加えサバの様子を見てもらう為に俺がいなくても入ってもらう事から我が家は更に入りやすくなっている。
特にシングはいつのまにか部屋にいるという事がよくある。
シングって名前はライオンという意味らしいが、ライオンというかシングもモノと同じような猫に思えてきた。
気がつくと部屋にいる。
横で変に盛り上がっている猫二匹を、全く気にすることも無く俺だけをジーと見つめてくる。
「いや、サバの快気祝いパーティーって何を用意したらいいのかなと」
シングは俺の横に座り画面に視線を向ける。
「なんか女子の作る料理っぽいぞ。お主らしくない。
トラといったら干物では?」
「そんなのパーティー料理にならないよ!」
流石にパーティーで干物はないような気がする。
「ホッケって居酒屋でもいいおつまみになっているよな? それに皆も色々もってくる。
パーティーらしいオシャレな料理はシアとかジローがもってくるであろう。
だからお前が作らずともいい感じにはなると思うぞ」
シングは薄い茶色の眼でコチラをジッと見つめ首を傾げる。
シングが猫っぽいと思うのは、この不思議な目の色もあるのかもしれない。
「ここのアパートのパーティーって大概持ち寄りだよ。
皆適当に何か持ってきて、料理とかお酒がたりなくなったらシアとかジローが部屋からもってくる」
目から鱗だった。ホストとしてどうするか悩んでいただけに少しだけ気が楽になる。
「もしかして、また一人で頑張ろうとしていたのか? またシアとジローに怒られるぞ」
確かに怒られそうだ。無理してお金をつかってご馳走を用意してたと知ると、二人に一時間程小言くらうだろう。
「それにアヤツらは大人だ。俺達子供を可愛がり甘やかし面倒をみる義務があるのだ。だから遠慮はいらぬぞ!」
シングは何故かドヤ顔でそんなトンデモナイ事を言った。
「シング、それはないから! 大学生という段階で俺たちは子供じゃない。大人じゃないかもしれないけど……。
それにお前は二十歳は超えている。だから大人だ」
俺は思わず突っ込んだ。
0
あなたにおすすめの小説
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...
MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。
ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。
さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか?
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
あまりさんののっぴきならない事情
菱沼あゆ
キャラ文芸
強引に見合い結婚させられそうになって家出し、憧れのカフェでバイトを始めた、あまり。
充実した日々を送っていた彼女の前に、驚くような美形の客、犬塚海里《いぬづか かいり》が現れた。
「何故、こんなところに居る? 南条あまり」
「……嫌な人と結婚させられそうになって、家を出たからです」
「それ、俺だろ」
そーですね……。
カフェ店員となったお嬢様、あまりと常連客となった元見合い相手、海里の日常。
中1でEカップって巨乳だから熱く甘く生きたいと思う真理(マリー)と小説家を目指す男子、光(みつ)のラブな日常物語
jun( ̄▽ ̄)ノ
大衆娯楽
中1でバスト92cmのブラはEカップというマリーと小説家を目指す男子、光の日常ラブ
★作品はマリーの語り、一人称で進行します。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる