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After Hours
Boogie Woogie
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花火大会の日に凜さんは帰ってくるという事だった。俺はその日は去年のように黒猫の前でカクテルの出店を浴衣姿で手伝っていた。透さんはキーボくん仕事があるようで外している分、その穴を埋めるべく頑張っていた。すると後ろから俺をつつく手を感じ振り向いて俺は固まった。
白地に黒の鶴の浴衣に赤い帯びという出で立ちの凜さんがそこに立っていたから。俺が驚いたのはその浴衣の柄が明らかに俺の浴衣とペアの装いであった事ではない。ある意味そこはもう想定の範囲内であったから。
俺が驚いたのは、浴衣姿の凜さんが美しすぎたから。化粧も和装に合わせている為かよりシットリとした魅力を引き立てていて、凜さんの楚々とした美しさを倍増させていた。長い髪を和の装いでアップになっていつことで長く細い首筋にもドキリとする。
「ダイちゃん、会いたかった」
二コリと笑い、そう言ってくる言葉に俺の鼓動は激しくなる。
「ダイちゃん?」
固まったままの俺に、近づき首を傾げ見上げてくる姿がまた可愛らしすぎた。
「す、すいません。余りにも……凜さんが……綺麗で。凛さん和装が似合いすぎる」
凜さんは、俺の言葉に真っ赤になり俯く。こういう時『何言っているの!!』とか明るく返してきそうで、こういう物凄く初心な反応を見せるのが凜さんの困った所。お蔭で二人して中学生のようにモジモジしあうことになってしまう。
「本当に凜ちゃん、可愛いわ! 写真撮りましょう ほら大輔くんも並んで」
澄さんがそう声かけてくれたから、なんとか現実に戻る事ができた。
そして二人で並んで写真を撮ってもらい、凜さんは隣の澤山さんとも挨拶をかわし、記念写真を撮ったあと、一緒にカクテルの出店やお隣さんの販売を手伝う。溌剌とした凜さんは、透さんとは別の意味でこういう事に合っているようで、カクテルに詳しくない女の子などにシンプルで分かり易い説明でその味を説明しカクテルをお勧めしている。そうやって真面目に仕事している凜さんに、ついつい目がいってしまう自分が情けない。浴衣姿って、襟足、手といつもあまり見えてなかった部位が協調され感じることで、男としては不純な気持ちになってくるのは困った所。コレはいけない、そういう気分を褪めさせるモノを見て気持ちを落ち着かせようと、杜さんに視線を向けてゾッとする。俺以上に、エロすぎる目で妻を見つめている。コレは肉食獣が獲物を見つめている目に近い。お蔭で少し冷静さを取り戻した。
そんな事をしている間にキーボくんの仕事を終えた透さんも戻ってきて合流する。良かった透さんがいる事で、少しこの場が浄化された気がした。恋人である澤山さんも杜さんのようにエロい目ではなく、穏やかで慈しむような目で見つめている様子にも癒される。そう自分もこういう視線で挑まないとダメだと自分を戒めた。
「小野くん、どうしたの?」
あまりにも見つめすぎていたのだろう、透さんに不思議がられてしまったようだ。
「いえ、透さん今年はそういう浴衣にしたんですね。そういうのも似合うなと」
透さんは白地の大胆に墨で描かれたような龍があしらわれたデザインの浴衣を着ている、一件派手に覚えるのだが、地が白いことで静の装いを見せていた。透さんは俺の言葉に少し照れた顔をする。そして、澤山さんが女性にしてはシックなデザインの浴衣を着ていた事を今更のように納得する。澤山さんは似た白地の浴衣を着ており、肩から墨絵の藤の花が垂れており裾附近では水面が描かれそこで鯉が泳いでいる。二人が並んで歩くことで天空を飛来する龍とその下に広がる地上の風景を作りだしている。この一族のペアルックはそれぞれなんかレベルが高い。
「そうそう小野くん俺も戻ったし、田中くんも手伝いに来てくれたから、凜と屋台とか楽しんでそれから花火大会の方いってきたら?」
「え。透さんこそ。澤山さんと……」
透さんは俺の言葉に苦笑する。
「俺たちは、それぞれお店があるから」
「いいの! いいの! じゃあダイちゃん行こか!!」
凜さんに後ろからいきなり抱きつかれるようにそう言われ俺はオワッという無様な声を上げてしまう。そんな俺に気にする様子もなく、凜さんは俺から離れ弟に何やらコソコソと話かける。すると透さんが何故か真っ赤になるのを不思議に思いながらもそのまま凜さんに引きずられるように黒猫の前から離されてしまった。そんな俺達を、澄さん、杜さん、澤山さんはそれぞれの笑顔で送り出してくれた。
「透の事は気にしなくても大丈夫よ! 実はねあの透の部屋と杜さんの家、花火けっこういい感じに見えるスポットなのよ」
凜さんは、まだ透さんを気にしている俺にそう話してくる。
「でも、あの様子だと杜さんの部屋はもう花火みるような状況じゃなくなるし、透は透で、二人きりで楽しみたいでしょう。花火を。だから私達は河川に行って正解なの!」
前に夏祭りの時に、透さんの部屋のバスルームが濡れていた事を思い出し俺は赤くなる。そして腕に回された凜さんの手を感じ改めて二人きりになった事を意識する。
そっと握ってきた手を思わず強く握り返してしまう。そうすると凜さんに嬉しそうに二コリと笑いかけられた。この人って破天荒なようで、こういう時ものすごく可愛らしくなる。いや、そのドチラも凜さんらしくて可愛らしいのだ。年上でお姉さんなのに、年上風吹かすことなんかまったくなくいつもストレートに心を見せてくれて俺をドキマギさせる。
「その前に神社行かない? お礼したいのと、また願い紙書きたいから」
そう誘う凛さんに頷く。そして月読神社か~と思う。そして何か引っかかる。
【和服の似合うような超美人に熱烈に求愛されますように】
考えてみたら、ここの願いの紙って本当にスゴイのかもしれないと気付く。俺がおフザケして書いた願いまでか叶えてくれている。ある意味恐ろしのて迂闊な事は書けなさそうだ。
考えている内に順番が来たので、願い紙を貰い、俺なりに真面目に書く事にした。
月の形に紙を折り二人で箱に入れておお祈りする。
参道を歩く凛さんは、何とも嬉しそうでニコニコしている。その様子に俺の頬も緩む。
「ダイちゃん次の願いは何したの」
そう聞かれ悩む。
「就活は来年だし、【今という一瞬一瞬を大切に充実した時間が過ごせますように】とか? 相変わらずぼんやりしているな」
凛さんはクスクス笑う。動作はいつも通りなのに浴衣姿だとお淑やかに見えるから不思議である。
「違うよ、ダイちゃんが欲深くないからだよ。煩悩に惑わされないというか」
俺は『イヤイヤ』と顔を横に振る。
「煩悩はあるよ、今も凛さんを感じてドキドキしている」
凛さんは面白そうに俺を見上げてくる。
「違うよ! それは煩悩と真逆の愛という高尚なモノ。この地上で最も美しいモノ」
明るくそう言いきる凛さん。凛さんの存在自体が、地上で最も美しいモノに俺には見える。
「凛さんは何をお願いしたの?」
凛さんはフフと笑う。
「ダイちゃんが充実した大学生活を過ごせますように! って
だって就活についてはまだ早いかなと思って」
「凜さん、俺の事より自分の事お願いしたらいいのに……」
凜さんは俺の腕に抱きついてくる。
「だってダイちゃんの幸せは私の幸せ!」
凜さんのこういう所って、俺のハートの奥まで突き刺さる。傷つけるというのではなく、すっかりやられてしまうという意味で。それが刺さるごとに凜さんという存在が俺の中で占める割合を増加して色も濃くしていく。
「だったら俺も、凜さんの事願えば良かった……」
「神様じゃなくて、ダイちゃんが私をハッピーにしてくれたらいいから♪」
凜さんの明るい笑みに俺も自然と笑みを返してしまう。
「頑張ります! とりあえずは花火を楽しみますか?」
「だね!」
そして俺達は手を繋いで花火大会の行われる河原へと行くことにした。去年も見た筈の花火だが、今年の花火は倍以上綺麗に感じる。俺は歓喜の声を上げ続けている凜さんの肩に手を回しそっと抱き寄せる。より近くに凜さんの存在を感じて気付く。彼女といると、五感がより敏感になり、感動、驚きといったものあビビットに俺に伝わってくる。凜さんといるから花火がより素晴らしく見えてくる。
夜空へと景気よく上がる花火は、見上げている俺達を昂揚させ、そして心に火を付けて行く。
花火をが終わっても、気分は心地良くハイになったまま。感嘆の溜息をついてから二人で顔を見合せ微笑み合う。薄暗いとはいえ周りに人が多くいる状況でも関係なかった。俺達はそこでキスをした。
※ ※ ※
Boogie Woogie シカゴで生まれたピアノブルース。本来の意味はセクシャルな内容
白地に黒の鶴の浴衣に赤い帯びという出で立ちの凜さんがそこに立っていたから。俺が驚いたのはその浴衣の柄が明らかに俺の浴衣とペアの装いであった事ではない。ある意味そこはもう想定の範囲内であったから。
俺が驚いたのは、浴衣姿の凜さんが美しすぎたから。化粧も和装に合わせている為かよりシットリとした魅力を引き立てていて、凜さんの楚々とした美しさを倍増させていた。長い髪を和の装いでアップになっていつことで長く細い首筋にもドキリとする。
「ダイちゃん、会いたかった」
二コリと笑い、そう言ってくる言葉に俺の鼓動は激しくなる。
「ダイちゃん?」
固まったままの俺に、近づき首を傾げ見上げてくる姿がまた可愛らしすぎた。
「す、すいません。余りにも……凜さんが……綺麗で。凛さん和装が似合いすぎる」
凜さんは、俺の言葉に真っ赤になり俯く。こういう時『何言っているの!!』とか明るく返してきそうで、こういう物凄く初心な反応を見せるのが凜さんの困った所。お蔭で二人して中学生のようにモジモジしあうことになってしまう。
「本当に凜ちゃん、可愛いわ! 写真撮りましょう ほら大輔くんも並んで」
澄さんがそう声かけてくれたから、なんとか現実に戻る事ができた。
そして二人で並んで写真を撮ってもらい、凜さんは隣の澤山さんとも挨拶をかわし、記念写真を撮ったあと、一緒にカクテルの出店やお隣さんの販売を手伝う。溌剌とした凜さんは、透さんとは別の意味でこういう事に合っているようで、カクテルに詳しくない女の子などにシンプルで分かり易い説明でその味を説明しカクテルをお勧めしている。そうやって真面目に仕事している凜さんに、ついつい目がいってしまう自分が情けない。浴衣姿って、襟足、手といつもあまり見えてなかった部位が協調され感じることで、男としては不純な気持ちになってくるのは困った所。コレはいけない、そういう気分を褪めさせるモノを見て気持ちを落ち着かせようと、杜さんに視線を向けてゾッとする。俺以上に、エロすぎる目で妻を見つめている。コレは肉食獣が獲物を見つめている目に近い。お蔭で少し冷静さを取り戻した。
そんな事をしている間にキーボくんの仕事を終えた透さんも戻ってきて合流する。良かった透さんがいる事で、少しこの場が浄化された気がした。恋人である澤山さんも杜さんのようにエロい目ではなく、穏やかで慈しむような目で見つめている様子にも癒される。そう自分もこういう視線で挑まないとダメだと自分を戒めた。
「小野くん、どうしたの?」
あまりにも見つめすぎていたのだろう、透さんに不思議がられてしまったようだ。
「いえ、透さん今年はそういう浴衣にしたんですね。そういうのも似合うなと」
透さんは白地の大胆に墨で描かれたような龍があしらわれたデザインの浴衣を着ている、一件派手に覚えるのだが、地が白いことで静の装いを見せていた。透さんは俺の言葉に少し照れた顔をする。そして、澤山さんが女性にしてはシックなデザインの浴衣を着ていた事を今更のように納得する。澤山さんは似た白地の浴衣を着ており、肩から墨絵の藤の花が垂れており裾附近では水面が描かれそこで鯉が泳いでいる。二人が並んで歩くことで天空を飛来する龍とその下に広がる地上の風景を作りだしている。この一族のペアルックはそれぞれなんかレベルが高い。
「そうそう小野くん俺も戻ったし、田中くんも手伝いに来てくれたから、凜と屋台とか楽しんでそれから花火大会の方いってきたら?」
「え。透さんこそ。澤山さんと……」
透さんは俺の言葉に苦笑する。
「俺たちは、それぞれお店があるから」
「いいの! いいの! じゃあダイちゃん行こか!!」
凜さんに後ろからいきなり抱きつかれるようにそう言われ俺はオワッという無様な声を上げてしまう。そんな俺に気にする様子もなく、凜さんは俺から離れ弟に何やらコソコソと話かける。すると透さんが何故か真っ赤になるのを不思議に思いながらもそのまま凜さんに引きずられるように黒猫の前から離されてしまった。そんな俺達を、澄さん、杜さん、澤山さんはそれぞれの笑顔で送り出してくれた。
「透の事は気にしなくても大丈夫よ! 実はねあの透の部屋と杜さんの家、花火けっこういい感じに見えるスポットなのよ」
凜さんは、まだ透さんを気にしている俺にそう話してくる。
「でも、あの様子だと杜さんの部屋はもう花火みるような状況じゃなくなるし、透は透で、二人きりで楽しみたいでしょう。花火を。だから私達は河川に行って正解なの!」
前に夏祭りの時に、透さんの部屋のバスルームが濡れていた事を思い出し俺は赤くなる。そして腕に回された凜さんの手を感じ改めて二人きりになった事を意識する。
そっと握ってきた手を思わず強く握り返してしまう。そうすると凜さんに嬉しそうに二コリと笑いかけられた。この人って破天荒なようで、こういう時ものすごく可愛らしくなる。いや、そのドチラも凜さんらしくて可愛らしいのだ。年上でお姉さんなのに、年上風吹かすことなんかまったくなくいつもストレートに心を見せてくれて俺をドキマギさせる。
「その前に神社行かない? お礼したいのと、また願い紙書きたいから」
そう誘う凛さんに頷く。そして月読神社か~と思う。そして何か引っかかる。
【和服の似合うような超美人に熱烈に求愛されますように】
考えてみたら、ここの願いの紙って本当にスゴイのかもしれないと気付く。俺がおフザケして書いた願いまでか叶えてくれている。ある意味恐ろしのて迂闊な事は書けなさそうだ。
考えている内に順番が来たので、願い紙を貰い、俺なりに真面目に書く事にした。
月の形に紙を折り二人で箱に入れておお祈りする。
参道を歩く凛さんは、何とも嬉しそうでニコニコしている。その様子に俺の頬も緩む。
「ダイちゃん次の願いは何したの」
そう聞かれ悩む。
「就活は来年だし、【今という一瞬一瞬を大切に充実した時間が過ごせますように】とか? 相変わらずぼんやりしているな」
凛さんはクスクス笑う。動作はいつも通りなのに浴衣姿だとお淑やかに見えるから不思議である。
「違うよ、ダイちゃんが欲深くないからだよ。煩悩に惑わされないというか」
俺は『イヤイヤ』と顔を横に振る。
「煩悩はあるよ、今も凛さんを感じてドキドキしている」
凛さんは面白そうに俺を見上げてくる。
「違うよ! それは煩悩と真逆の愛という高尚なモノ。この地上で最も美しいモノ」
明るくそう言いきる凛さん。凛さんの存在自体が、地上で最も美しいモノに俺には見える。
「凛さんは何をお願いしたの?」
凛さんはフフと笑う。
「ダイちゃんが充実した大学生活を過ごせますように! って
だって就活についてはまだ早いかなと思って」
「凜さん、俺の事より自分の事お願いしたらいいのに……」
凜さんは俺の腕に抱きついてくる。
「だってダイちゃんの幸せは私の幸せ!」
凜さんのこういう所って、俺のハートの奥まで突き刺さる。傷つけるというのではなく、すっかりやられてしまうという意味で。それが刺さるごとに凜さんという存在が俺の中で占める割合を増加して色も濃くしていく。
「だったら俺も、凜さんの事願えば良かった……」
「神様じゃなくて、ダイちゃんが私をハッピーにしてくれたらいいから♪」
凜さんの明るい笑みに俺も自然と笑みを返してしまう。
「頑張ります! とりあえずは花火を楽しみますか?」
「だね!」
そして俺達は手を繋いで花火大会の行われる河原へと行くことにした。去年も見た筈の花火だが、今年の花火は倍以上綺麗に感じる。俺は歓喜の声を上げ続けている凜さんの肩に手を回しそっと抱き寄せる。より近くに凜さんの存在を感じて気付く。彼女といると、五感がより敏感になり、感動、驚きといったものあビビットに俺に伝わってくる。凜さんといるから花火がより素晴らしく見えてくる。
夜空へと景気よく上がる花火は、見上げている俺達を昂揚させ、そして心に火を付けて行く。
花火をが終わっても、気分は心地良くハイになったまま。感嘆の溜息をついてから二人で顔を見合せ微笑み合う。薄暗いとはいえ周りに人が多くいる状況でも関係なかった。俺達はそこでキスをした。
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