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Episode.2
しおりを挟むカランコロ~ン♪
「いらっしゃいませ、2名様ですね」
「お好きな席にどうぞ^^」
「ここでいっか」
「あ、はい」
「こちらメニューです」
「んー…
あ!
わたしホットチョコレート!」
「あ、いいねぇ」
「じゃあ僕もホットチョコレートで」
「はい」
「ホットチョコレートおふたつですね^^」
「以上で」
「はい」
「では少々お待ちください」
「3番、ホットチョコ2つです」
「なんか意外 笑」
「ん?」
「陽介さん、よくコーヒー頼んでたんで
甘いものはあまり得意じゃないって
勝手に思ってました」
「ああ 笑」
「『豆系』だと大丈夫みたい」
「『まめけい』?」
「コーヒー豆でしょ?」
「チョコもカカオ豆だし」
「じゃあ『甘いものは得意じゃない』ってのは
案外当たってたり?」
「そうだねぇ、好んでは食べないかな」
「ケーキとか10年くらいは食べてないかも」
「えー!10年!?」
「私、昨日食べました 笑」
「で」
「もう慣れました?」
「ん?」
「『被写体』」
「んー…東京都内、横浜、江ノ島、あと鎌倉」
「なんだかんだで色んな場所行って
撮ってもらったけど…全然慣れないね 笑」
「あは 笑」
「『自然にして』ってのが
一番難しい注文だって学んだよ」
「ホットチョコレートおふたつ、
お待たせしました^^」
「ありがとうございます」
ずっ
「ん~美味しい~♡」
ずっ
「本当だ…『超』チョコだね 笑」
「でもさ…」
「ん?」
「色んな場所で撮影したのに
咲ちゃんだってバレてないね」
「ふふ ^^」
「多分、私が撮られる側だったら
一発でバレてたと思うんですけど」
「『撮影』って撮る側には
意識がいかないもんなんですね」
「まぁ撮られる側は有名人、
撮る側は一般人って認識が強いんだろうね」
「そうですねぇ」
「あの人誰?オーラ半端なかったですよねぇ 笑」
「一応『一般人じゃない』んだけどね 笑」
「陽介さんの知名度は
『知る人ぞ知る』ですから^^」
「はは 笑」
「それで今日は陽介さんにお話があって」
「ん?話?」
「なんで陽介さんにこんなお願いをしたか、
話しておきたくって」
「うん」
「あの私」
「私、陽介さんの事が好きなんです」
応援ありがとうございます!
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