『Love Stories。』

日向理

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Chapter.3

Episode.15

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     「それではごゆっくりとお寛ぎください。」




                      スーッ

   「・・・」

     「ありがとうございます^^」

スーッ

 わっ、布団がもう敷いてある…

         「健治さん」

パタンッ
 「は、はい!」

  「今のうちにお風呂、行った方がいいですよ」
     「本格的な眠気が来る前に」

           「じゃ行ってきます!」

                     スーーッ

         「って健治さん!」

                   「はい!?」

      「バスタオル持っていかないと」

  「説明には返事してたのに…」



                「はい、これ」

                「あ、ありがとう」

   「お風呂で寝ちゃわないでくださいよぉ 笑」

                   「頑張る!」

                「行ってきます!」

        「いってらっしゃい^^」

                      スーッ





          パカッ

      見たことないお菓子だ

    あとでお茶淹れて2人で食べよ


    「あ」
    「お風呂入ったら私すっぴんだ…」

「…ま、いっか」


           「私も入ってこよーっと」











                  「ただい…ま」
                       スッ

                 ちっこい明かりだ

                       スー



                       スー



       なんか久々に見たかも
       ちっこいの点いてんの


         「・・・」

スー

 「もうおやすみに


 …なられてはいないよねぇ 笑」

スーッ


     さらばだ!ちっこい明かり!

         カチカチッ




         「・・・」


      データ落としとこっかな…

          じーっ

   でもやると時間かかっちゃうからなぁ


         「・・・」



          パカッ

     あ、見たことないやつだ

    暢子さん戻ってきたら食べるか


         「・・・」


      やっぱ落としとこっと


         ガサゴソッ



          パタ‥ 

        「…ふぅぅ」

        「えっとぉ」

          カチッ




          カチッ

         「うわっ」

     今日もムッチャ撮ったなぁ…

                 「戻りましたぁ」

                      スーッ

        「おかえり~」
                   「起きてた」

         「ん?」

          「相当お疲れの様子だったので」

    「もう布団に直行してると思ってました 笑」


        「温泉入ったら
     逆に目が冴えちゃって 笑」

         「だから作業してたんですね」

         「そそ」

    「お茶飲みますか?お菓子もありますし」

         「うん」

「僕も暢子さん戻ってきたら食べよって思ってた」

                  「ふふ 笑」


                   じょぼぼ…



      「パソコンに零しちゃうと大変なんで、
         お茶、ここに置いておきますね」


        「ありがとう」



      「今日はどれくらい撮ったんですか?」

       「ん?んっとねぇ…」

       「4,000枚くらい」

                「よんせん!?」

     「僕ムッチャ連写するからね」
                「してますね 笑」

    「それでも4,000枚って凄いと思います」


     「でも今日は少ないほうだよ」

               「よんせんで!?」

 「いつもは大体、7,000枚くらいだから」

                   「凄い…」


          パカッ

               「はい、健治さん」

       「あ、ありがとう」

 「健治さんずっと「デッカい砂場だぁー!!」って
         はしゃぎながら撮ってたから 笑」

         「はは 笑」

            「糖分摂取しないと^^」


   「これ食べたらまた眠くなるかな…」

       「お菓子1個は…どうなんでしょ 笑」


         「暢子さん」

                   「はい?」

     「変なこと聞いてもいい?」

                「…いいですよ」

        「暢子さん今…
   緊張してる? それとも…安心してる?」

                     「あ」

    「状況としては緊張するはずなのに…」


         「私、今安心しちゃってます 笑」

        「よかった」

      「実は…僕もなんです」

 「ご飯食べ終わってさて泊まりましょうって
   話になった時は、正直何考えていいか
       分からなくなる位、
  頭の中がこんがらがってたんだけど 苦笑」

「ひとっ風呂浴びたらすっかり気持ちも解れて」

     「ここの温泉、そんな効能あったっけな…」

     「ふっ 失笑」「はは 笑」

  「暢子さん、お風呂から戻ってきたら
       …すっぴんだし」
「安心してくれてるんだぁって思ったら嬉しくって」

          「私、自分でも驚いてるんです」
   「「あ、今日ここに泊まるならすっぴんだ」って
         思ったんですけど、まいっかって…
             すぐなっちゃったんです」

        「ずっと後ろ姿を撮られてるからの、
              安心感なんでしょうか」

   「僕は、ずっと撮ってるからの安心感、か…」


      「フーワああぁぁ」(´ぅω・`)

                   「ふふ 笑」
     「お菓子1個でも効果はありましたね^^」

               「もう寝ましょうか」

   「私も、この安心感で眠くなってきました 笑」

         「よし、寝よっか」

スー

         「パソコンはこのままで大丈夫?」

カチカチッ
「ああ、データ読み込んでるだけなんで」
「パソコンもスリープするからへーき 笑」

「暢子さん、どっちの布団にする?」
          カチカチカチッ

 「私こっちでも大丈夫ですか?」

「いいよ、全然」
「じゃあ僕こっちね」


ガサゴソッ




「電気消しても大丈夫?」

 「完全に真っ暗はちょっと…」

「じゃあちっこい明かりでもへーき?」

 「はい、それくらいなら」



カチッ

「じゃあおやすみぃ~」


 「おやすみなさい^^」




すー ふー すー ふー


 はやっ! 


 「ふふ 笑」
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