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決闘という名の茶番を終わらせた俺とみー婆はギルドの裏手にある解体所に足を運んでいた。これでようやく本題に入れる。
「おう坊主か、依頼のやつらはできてるぜ!」
「こんにちはジキルさん、受け取りに来ました」
「ガイアリザードとジャイアントイーグルの肉は分けてあっからな! 他は全部ギルドに買い取らせてもらってる、後でエリザベートの嬢ちゃんから受け取ってくれや」
わかりました、と返事しながらテーブルの上に並んでるお肉等を仕舞っていく。胸肉とか手羽とか尻尾の肉とか説明受けたがもうすっかり精肉店とかに並んでる肉の塊になってるからね…覚えきれなかったよ。
「坊主はアーノルド様んとこで世話になってんだろ? あそこの料理長は腕いいからな、今日の肉持ってってやれ。中々取り扱う事の出来ねぇ素材だからな、喜ばれっぞ?」
「そうなんですか? 楽しみですねそれは」
たしかに毎晩ご馳走になってる品々は大変美味しゅうございますからな、これは期待できるぞ。
「じゃあそういうことで失礼しまッッ!!」
というわけでそのまま礼してその場を去ろうとしたら待ったが掛かった。ジキルさんにガシッと肩を掴まれて身体を固定される…
み、みー婆?この場合は怒らないの?飼い主大変そうだよ?
『ナァ~? ムー……ナッ!』
異常なし!とばかりに毛繕いを始めるみー婆……こ、こいつめ。
「おいおい坊主、このまま帰ろうってんじゃねぇだろうな? ほら、さっさと出すもんだせや! まだいいモン持ってんだろ?」
「い、いいモンってなんすかね? はは、わからないや」
「ああ゛? いいから出せやゴラ!! ネタは上がってんだ!!」
「ひぃ!! だ、出します出します!!」
殆ど恐喝まがいに言われながら俺はその場にみー婆が仕留めてきた馬鹿でかい象を出す。こ、これで宜しいっすかね?
倉庫内のほとんどを占領するが如く横たわる象、よく見れば鼻も三本あって牙は4本か。みー婆もどこでこんな恐ろしい魔獣と出会ってくるんだか。
周りにいた作業員達もこの魔獣に目が点になってるしやっぱりあんまり喜ばれるようなもんでもないのかな? 確かに邪魔だもんな?こんな大きい魔獣。
「ったく! さっさと出せってんだ。 それにしても三本鼻か、中々お目にかかれねぇもん持ってくんじゃねぇか」
ジキルさんはそう言いながらこの魔獣に関して様々なことを教えてくれる。ジキルさんってもしかして魔獣マニアなのかな? 説明するときは結構饒舌だし。
この魔獣の名前はタイラントパオーム、別名『大地揺らし』。その名のとおり、この巨体が歩く度に大地が揺れるらしい。あとジキルさんが言った三本鼻っていうのは文字通り長い鼻が三本付いてるからね。成長すると鼻の本数が増えていくんだってさ、最大五本まで。
鼻が増えていくにつれて強く、巨体になっていって五本になると山並みに大きくなるとのこと。過去に五本鼻のタイラントパオームが現れた時はそいつ1匹だったのに小さな国がいくつか滅んだらしい……
普通にやばいやつだった。このタイラントパオームは。
説明が終わればジキルさんはこれからこのおもちゃで遊ぶんだとばかりに目をキラキラさせながら問いかけてくる。ほんとなんなのだろうか?このおっちゃんは。
「おっし、こいつぁどうする?また肉戻すか?全部うちが貰ってもいいのか?」
「あー……そうっすね。肉をいくらか戻して貰えば大丈夫っす」
「おう! 今は暇だからすぐにおわらぁ、夕方に取りにこい。おっしゃあ!!てめーら!!わかってんな!特急で終わらせっぞ!!オラァ!!」
『おうよ!!!』
ジキルさんの号令で先程まで遠巻きに見ていた作業員達が待ってましたとばかりに得物を手にして解体作業に取り掛かる、ってかナイフとかそんなちゃっちい得物はなく鋸やハンマーを手にして一体どう解体するのいうのだろうか? 全くもって謎である。
「……みー婆、行こっか」
『なぁ~』
そうね、行きましょう。と流石のみー婆もこの光景には目を背けている。さて、気を取り直してエリザベートさんのところに向かおうかな。
「お待ちしておりました、ジュン様。先程は大変でしたね」
ギルドに戻ってきた俺はカウンターに並び直して漸く報酬の受け取りにたどり着いた。全く、ただ報酬受け取るだけなのに凄い疲れたよ…
「流石に疲れました……。先程の決闘もそうですしジキルさんの所でも色々あって」
「はぁ…解体場で何かありましたか?」
「みー婆の狩ってきた魔獣を渡してきました。また夕方に来ます」
今はお昼前だからお買い物して、フリージア家のお屋敷に戻って料理長さんにお肉渡したら良い時間かな? 夕方って言ってもアバウトだし。
「畏まりました、それでは前回の引き取り品の代金をお支払いしますね? 作業料は引かせて頂いておりますのでご了承ください。内訳のご説明はいかが致しますか?」
「あ、大丈夫です。多分聞いてもわからないですし」
「……畏まりました。ではこちらをどうぞ」
そう言ってエリザベートさんは丸々太った巾着袋みたいなのをカウンターに三つとそこそこなのを一つ並べる。各魔獣で分けてくれたのかな? 助かります。
「総額で金貨485枚になります。一つの袋に150枚ずつ入れております、残りはこちらに入っておりますがご確認なさいますか?」
「えっ? 大丈夫です、ありがとうございます」
なんだ、各魔獣じゃなくて150枚で一区切りにしてくれたのね。でも流石に数えるの面倒だからそのまま受け取りますよ、ありがとうございました。
そのまま巾着袋を仕舞ってギルドを出たんだがエリザベートさんが何やら言いたそうな顔をしてたけどなんだったんだろうか? もしかしてこの前あげた蜂蜜口に合わなかったのかな……今度は別の物贈ろうかな。
ね?みー婆。
『…ナァ』
貴方ね、そういうところよ? と出来の悪い孫を見るような目でなくみー婆に俺は頭を悩ませるのだった。
どこが出来の悪い孫なのだろうか? しっかりしてると思うんだけどなぁ。
~~ジュン達がギルドを去った後の一幕~~
「あれ~? チーフ、ため息なんてしてどうしたんですか~?」
お昼時が近づき、ギルド内も朝のラッシュが終わったのかぽっかりと空いた暇な時間。カウンター業をしていた受付嬢の1人がエリザベートに声をかけてきた。
「さっきの子よ。隣で見てたでしょう?どう思った?」
「おっきな猫ちゃん連れてた子ですよね~?なんか~…世間知らず?」
間延びするような喋り方で先程のジュンの態度を思い出すようにしながら感想を述べる受付嬢。目がくりくりとしていて小柄のむっちり体型の癒し系受付嬢さんだ。
「でもでも~、内訳の説明しなくて良いとか報酬金を数えたりしなかったから楽でいいかなぁ~って思いました!」
中には面倒な冒険者もいるのだ。内訳を説明しても『もっと価値があるはずだ!』とか『中抜きしてるんじゃないのか?』とか言ってカウンターで巾着袋の中身を数え出したりと。
勿論ギルド側は買取の査定時にしっかりと評価してそれに見合った報酬を渡しているのだが、自分の頑張りを評価して欲しいというのは人の性である。それが命がけの頑張りなら尚更だ。
「楽って表現もどうかと思うわよ? 金勘定ならまだしも内訳はしっかり説明しないと」
なんてエリザベートは口にするが今回はジュンに説明をしたかったのだ。価値観の違いすぎるジュンに。
ジュンの持ち込んだ魔獣達は下級冒険者が簡単に狩れるような魔獣達ではないのだと、他の下級冒険者はその日の日銭を稼ぐために苦労しているのだと。
まぁ、その苦労をしれとは言わないが物の価値というものを覚えて欲しいと思う気持ちはあるのだ。実際ジュンは金貨の価値すら怪しい。
ただ、ジュンが未だに金銭感覚に慣れていないのには訳があるのだ。
日本通貨の円やネットマネー、クレジットカード等に慣れ親しんだジュンがいきなり紙幣すらない硬貨のみの経済環境に置かれてもそれに慣れろというのが無理な話である。
一度はジャックさんに貨幣の価値を学んだが銅貨、銀貨、金貨と言われて今のジュンが金銭感覚を正しく理解するには銅貨1枚が何円で銀貨が何円、金貨で何円になるといちいち自分の知ってる価値に換算しなくてはならない。非常に手間で面倒だ。
身近で言えばドルやウォン、ルピーなど海外の通貨を円換算すると思ってもらえれば早いと思う。
ドル等の有名なところはすぐに出てくるがいきなりエジプトの通貨エジプトポンドで1000エジプトポンドの支払いですと言われて高い安いとわかるだろうか?
多くの日本人がいくらだそれ、となるだろう。実際は1エジプトポンド=6.56円で大体6,500円となる。地味に高い。
まぁ、何が言いたいのかと言えばジュンがモノの価値観、特に金銭感覚を養うには時間がかかるという訳だ。それに本人の努力も必要だ。
しかし残念なことにジュンはそこまで勤勉家では無い、もしかしたら金銭感覚がまともになるような未来は来ないかもしれない。そこは皆さんで暖かく見守って欲しい。
さて、話が逸れたがそんなことを知らないエリザベート達は自分達と価値観のズレてるジュンにため息を溢すのである。内訳の説明を断ったらジュンに対して一言言いそうになったエリザベートだが、それは仕方の無いことかもしれない…
エリート受付嬢の苦悩はまだ始まったばかりである…
「おう坊主か、依頼のやつらはできてるぜ!」
「こんにちはジキルさん、受け取りに来ました」
「ガイアリザードとジャイアントイーグルの肉は分けてあっからな! 他は全部ギルドに買い取らせてもらってる、後でエリザベートの嬢ちゃんから受け取ってくれや」
わかりました、と返事しながらテーブルの上に並んでるお肉等を仕舞っていく。胸肉とか手羽とか尻尾の肉とか説明受けたがもうすっかり精肉店とかに並んでる肉の塊になってるからね…覚えきれなかったよ。
「坊主はアーノルド様んとこで世話になってんだろ? あそこの料理長は腕いいからな、今日の肉持ってってやれ。中々取り扱う事の出来ねぇ素材だからな、喜ばれっぞ?」
「そうなんですか? 楽しみですねそれは」
たしかに毎晩ご馳走になってる品々は大変美味しゅうございますからな、これは期待できるぞ。
「じゃあそういうことで失礼しまッッ!!」
というわけでそのまま礼してその場を去ろうとしたら待ったが掛かった。ジキルさんにガシッと肩を掴まれて身体を固定される…
み、みー婆?この場合は怒らないの?飼い主大変そうだよ?
『ナァ~? ムー……ナッ!』
異常なし!とばかりに毛繕いを始めるみー婆……こ、こいつめ。
「おいおい坊主、このまま帰ろうってんじゃねぇだろうな? ほら、さっさと出すもんだせや! まだいいモン持ってんだろ?」
「い、いいモンってなんすかね? はは、わからないや」
「ああ゛? いいから出せやゴラ!! ネタは上がってんだ!!」
「ひぃ!! だ、出します出します!!」
殆ど恐喝まがいに言われながら俺はその場にみー婆が仕留めてきた馬鹿でかい象を出す。こ、これで宜しいっすかね?
倉庫内のほとんどを占領するが如く横たわる象、よく見れば鼻も三本あって牙は4本か。みー婆もどこでこんな恐ろしい魔獣と出会ってくるんだか。
周りにいた作業員達もこの魔獣に目が点になってるしやっぱりあんまり喜ばれるようなもんでもないのかな? 確かに邪魔だもんな?こんな大きい魔獣。
「ったく! さっさと出せってんだ。 それにしても三本鼻か、中々お目にかかれねぇもん持ってくんじゃねぇか」
ジキルさんはそう言いながらこの魔獣に関して様々なことを教えてくれる。ジキルさんってもしかして魔獣マニアなのかな? 説明するときは結構饒舌だし。
この魔獣の名前はタイラントパオーム、別名『大地揺らし』。その名のとおり、この巨体が歩く度に大地が揺れるらしい。あとジキルさんが言った三本鼻っていうのは文字通り長い鼻が三本付いてるからね。成長すると鼻の本数が増えていくんだってさ、最大五本まで。
鼻が増えていくにつれて強く、巨体になっていって五本になると山並みに大きくなるとのこと。過去に五本鼻のタイラントパオームが現れた時はそいつ1匹だったのに小さな国がいくつか滅んだらしい……
普通にやばいやつだった。このタイラントパオームは。
説明が終わればジキルさんはこれからこのおもちゃで遊ぶんだとばかりに目をキラキラさせながら問いかけてくる。ほんとなんなのだろうか?このおっちゃんは。
「おっし、こいつぁどうする?また肉戻すか?全部うちが貰ってもいいのか?」
「あー……そうっすね。肉をいくらか戻して貰えば大丈夫っす」
「おう! 今は暇だからすぐにおわらぁ、夕方に取りにこい。おっしゃあ!!てめーら!!わかってんな!特急で終わらせっぞ!!オラァ!!」
『おうよ!!!』
ジキルさんの号令で先程まで遠巻きに見ていた作業員達が待ってましたとばかりに得物を手にして解体作業に取り掛かる、ってかナイフとかそんなちゃっちい得物はなく鋸やハンマーを手にして一体どう解体するのいうのだろうか? 全くもって謎である。
「……みー婆、行こっか」
『なぁ~』
そうね、行きましょう。と流石のみー婆もこの光景には目を背けている。さて、気を取り直してエリザベートさんのところに向かおうかな。
「お待ちしておりました、ジュン様。先程は大変でしたね」
ギルドに戻ってきた俺はカウンターに並び直して漸く報酬の受け取りにたどり着いた。全く、ただ報酬受け取るだけなのに凄い疲れたよ…
「流石に疲れました……。先程の決闘もそうですしジキルさんの所でも色々あって」
「はぁ…解体場で何かありましたか?」
「みー婆の狩ってきた魔獣を渡してきました。また夕方に来ます」
今はお昼前だからお買い物して、フリージア家のお屋敷に戻って料理長さんにお肉渡したら良い時間かな? 夕方って言ってもアバウトだし。
「畏まりました、それでは前回の引き取り品の代金をお支払いしますね? 作業料は引かせて頂いておりますのでご了承ください。内訳のご説明はいかが致しますか?」
「あ、大丈夫です。多分聞いてもわからないですし」
「……畏まりました。ではこちらをどうぞ」
そう言ってエリザベートさんは丸々太った巾着袋みたいなのをカウンターに三つとそこそこなのを一つ並べる。各魔獣で分けてくれたのかな? 助かります。
「総額で金貨485枚になります。一つの袋に150枚ずつ入れております、残りはこちらに入っておりますがご確認なさいますか?」
「えっ? 大丈夫です、ありがとうございます」
なんだ、各魔獣じゃなくて150枚で一区切りにしてくれたのね。でも流石に数えるの面倒だからそのまま受け取りますよ、ありがとうございました。
そのまま巾着袋を仕舞ってギルドを出たんだがエリザベートさんが何やら言いたそうな顔をしてたけどなんだったんだろうか? もしかしてこの前あげた蜂蜜口に合わなかったのかな……今度は別の物贈ろうかな。
ね?みー婆。
『…ナァ』
貴方ね、そういうところよ? と出来の悪い孫を見るような目でなくみー婆に俺は頭を悩ませるのだった。
どこが出来の悪い孫なのだろうか? しっかりしてると思うんだけどなぁ。
~~ジュン達がギルドを去った後の一幕~~
「あれ~? チーフ、ため息なんてしてどうしたんですか~?」
お昼時が近づき、ギルド内も朝のラッシュが終わったのかぽっかりと空いた暇な時間。カウンター業をしていた受付嬢の1人がエリザベートに声をかけてきた。
「さっきの子よ。隣で見てたでしょう?どう思った?」
「おっきな猫ちゃん連れてた子ですよね~?なんか~…世間知らず?」
間延びするような喋り方で先程のジュンの態度を思い出すようにしながら感想を述べる受付嬢。目がくりくりとしていて小柄のむっちり体型の癒し系受付嬢さんだ。
「でもでも~、内訳の説明しなくて良いとか報酬金を数えたりしなかったから楽でいいかなぁ~って思いました!」
中には面倒な冒険者もいるのだ。内訳を説明しても『もっと価値があるはずだ!』とか『中抜きしてるんじゃないのか?』とか言ってカウンターで巾着袋の中身を数え出したりと。
勿論ギルド側は買取の査定時にしっかりと評価してそれに見合った報酬を渡しているのだが、自分の頑張りを評価して欲しいというのは人の性である。それが命がけの頑張りなら尚更だ。
「楽って表現もどうかと思うわよ? 金勘定ならまだしも内訳はしっかり説明しないと」
なんてエリザベートは口にするが今回はジュンに説明をしたかったのだ。価値観の違いすぎるジュンに。
ジュンの持ち込んだ魔獣達は下級冒険者が簡単に狩れるような魔獣達ではないのだと、他の下級冒険者はその日の日銭を稼ぐために苦労しているのだと。
まぁ、その苦労をしれとは言わないが物の価値というものを覚えて欲しいと思う気持ちはあるのだ。実際ジュンは金貨の価値すら怪しい。
ただ、ジュンが未だに金銭感覚に慣れていないのには訳があるのだ。
日本通貨の円やネットマネー、クレジットカード等に慣れ親しんだジュンがいきなり紙幣すらない硬貨のみの経済環境に置かれてもそれに慣れろというのが無理な話である。
一度はジャックさんに貨幣の価値を学んだが銅貨、銀貨、金貨と言われて今のジュンが金銭感覚を正しく理解するには銅貨1枚が何円で銀貨が何円、金貨で何円になるといちいち自分の知ってる価値に換算しなくてはならない。非常に手間で面倒だ。
身近で言えばドルやウォン、ルピーなど海外の通貨を円換算すると思ってもらえれば早いと思う。
ドル等の有名なところはすぐに出てくるがいきなりエジプトの通貨エジプトポンドで1000エジプトポンドの支払いですと言われて高い安いとわかるだろうか?
多くの日本人がいくらだそれ、となるだろう。実際は1エジプトポンド=6.56円で大体6,500円となる。地味に高い。
まぁ、何が言いたいのかと言えばジュンがモノの価値観、特に金銭感覚を養うには時間がかかるという訳だ。それに本人の努力も必要だ。
しかし残念なことにジュンはそこまで勤勉家では無い、もしかしたら金銭感覚がまともになるような未来は来ないかもしれない。そこは皆さんで暖かく見守って欲しい。
さて、話が逸れたがそんなことを知らないエリザベート達は自分達と価値観のズレてるジュンにため息を溢すのである。内訳の説明を断ったらジュンに対して一言言いそうになったエリザベートだが、それは仕方の無いことかもしれない…
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