傷を舐め合うJK日常百合物語

八澤

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雷鳴、薄暗いお風呂で触れる二人 02

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「掴むな」
「……駄目? それじゃあ」
「──揉むのも、やー、あ、触らないで」
「サクラ、私よりもおっぱい小さいこと気にしてるじゃん? だから大きくさせてあげようと思ったの」

 レイは掠れるような声色で囁いた。
 薄暗い空間で、背後から両胸を掴まれてしまい、身動き取れない状態で囁かれるとゾワゾワと背筋を掻き毟られるような感覚に陥る。

「い、いや気にしてないから」
「そうなの? よく私の胸見てるからてっきり」
「……目に入っちゃうだけよ」「でも見てるんだ!」「大きいから、仕方なく」「そこらの男子並に見てくるけど?」

 ブレザーを纏ってもはっきり形のわかるレイの胸を、確かに私はよく見ていた。私も無くはないので服装によっては他人の視線が気になることがある。だからこそ、レイには……レイが不快にならないようにあまり見ないようにはしていた。が、綺麗な形ね……とか、触り心地どんな感じなのかしら……など思ってしまうことがあり、その延長線上みたいな感じでふと視界に入れてしまう。

「気に障るんだったら、ごめん……もう見ないようにするわ」
「え、え、別にいいよ。サクラなら好きなだけ舐めるように観察しても──」
「意味深に言うな」
「サクラは目が大きいからすぐにわかって、あっ! また見てる!(ドキドキ)ってなる」
「そう……。で、もう満足したでしょ?」

 私はレイの両手を掴むけど、レイはそれを振りほどくように揉み続ける。

「ううん、足りない全然足りないよ、こんなもんじゃないでしょう!」
「出たいんだけど」
「まだいいじゃん。だって……ほら……あ、また雷! あっ、めっちゃドキドキしてる~! 怖いんでしょ?」
「これは……」
「ん?」
「……雷が……そう、怖いの」「まるで別の理由があるような言い方ですねぇ」「レイ……」「それに脱衣所も薄暗いし、滑って転んだら危険だよ。電気が回復するまで待機したほうが安全だよ」

 安全って──。
 レイにこうして背後から掴まれている今が一番危険な気がした。ふにふにと乳肉を指で摘んだ後、ゆっくりと押しつぶすように揉んでくる。痛くはないけど、擽ったい……。擽ったくて、それで……ええと──。

「なんか……人のおっぱいってやっぱり違うんだね」
「そう、なの?」
「私よりも張りがある! もちもちしてる。サクラの頬よりも……ふふ……ふふふふ……」
「レイ?」

 レイはくすくす笑いながら胸をモミモミ楽しそうにもみ続ける。
 まだ夕方だけど空は真っ黒な雲に覆われ、殆ど夜に近い暗闇だった。その中で雷鳴が響き、雨が激しく窓を叩いている。お風呂場のぼんやりとした暗闇の中で、目が慣れたことでレイの指がわかる。私よりも小さくて子供みたいな指が私の胸を掴み、愉快に蠢いていた。一瞬他人に掴まれていることでぞわっとするけど、即座にレイの指と理解すると恐怖は融解した。……ただ、レイの指のピリピリした感触を受けていると、次第にまた別の何かが……私の中で芽生えている。レイに背後から抱きつかれ、私の背中にレイの胸を感じる。ドクンドクン……とレイの心音を私に押し付けているようだった。

 ──ぎゅぅう「あっ」「痛かった?」「別に……ってかまだやるの?」

 私は恐る恐る訊いていた。
 ──や~めたっ! とレイが飽きて離しませんように! と私の中の私が気づかないところで祈っていることを無視しながら。

「ん~もっと揉んだ方がね、血行が良くなって大きくなるってこの前テレビでやってた」
「テレビで、そんな番組が?」
「うん……。あと少しで終わるから」
「……時間とか計ってるの?」
「え、うん、そうだよ。これが終わればサクラは更に魅力的なナイスボディになって、クラスの男子にも今度遊ぼって誘われるよ。ほら、近くの水族館に行こうって計画立ててるらしいじゃん。皆そろそろサクラの怖さにも慣れて、男子からも可愛い……って評判なんだよ、知らない?」
「そういうの疎いから」
「ま、とりあえず、もうちょっとこっちに体預けていいよ」

 レイは耳元で促すように言った。
 薄暗い空間だと暗闇の中から声が響いたようで少し驚く。その時、また雷鳴が響いた。近くで落ちたのか、閃光と音が殆ど一緒だった。怖かった。怖い、けど、私は今それ以上の感情に背後から掴まれている気がして、さっきよりも恐怖を覚えなかった。

 ──でも、『サクラがテレビで見たって言ったから』と『雷が怖いから』を私の中に言い訳にして、レイに体重を預ける。背中に更にレイの胸がめり込む気がした。ドクンドクンドクンドクン、と私以外の脈動が私に突き刺さる。全裸の状態でレイに託すなんて、まるで崖から身を投げるような浮遊感を覚える。

 ぷちゃぷちゃぷちゃ、と私の胸を揉む時に生じる水の音が、湯船の中で反復した。
 痺れる。
 ゾクゾクと何かが込み上げ、体に緊張が走る。筋肉が強張り、震えそうになった。
 ──どうしよう……声が、出る、かも。
 さっきは不意に強く揉まれて声が出てしまった。自分でも驚くほど変な声色だった。レイは特に追求してこなかったので助かった、の?

「……サクラ?」
「ん?」
「さっきからビクビク震えてるけど大丈夫? 痛い?」
「……い、痛くは……ないわ……うん……うん……」
「なんか、アレだね……こうして揉み続けてると、あの映画の逆みたい」「あの映画?」「ほら、前にヒットしたやつあったじゃん」

 ──それは先日公開され、瞬く間に歴史的なヒットを収めたアニメーション映画だった。とある田舎の男の子と都会の女の子がひょんなことから中身が入れ替わってしまい、当初はお互い驚きながらも次第に順応して、でも二人が入れ替わるのにはある重大な秘密があって──というあらすじの映画。作中、田舎の男の子と入れ替わった女の子が、朝起きるたびに自分の──股間を観察しまくる姿が本編とはまた違う意味で話題となった。

「もし私がサクラと入れ替わったら、揉むよ! もみもみしまくる!」
「い、自分の……あるでしょ……」
「だって自分のってなんか……ねぇ、飽きない? ってか新鮮味が無いじゃん」
「そ、そぉ? ……レイ……あの……」雷が落ちる音がどこかで聴こえた。
「うわ、雷落ちまくり……。サクラは怖がりだなぁ……ほら、ドキドキが止まらない」

 レイは左手で胸を掴みながら嬉々として口にする。
 胸を掴んでいるだけなのに、私の心臓を丸ごと鷲掴みにされている感覚を覚えた。
 ゴクリ、と喉が鳴る。
 ドキンッ、ドキンッ! とレイの指が震えるのが視界に映る。恥ずかしいような、でも不思議な快感をその指先から受ける。レイの指が私の胸に食い込むたびに、背後から包まれるように抱きしめられるたびに、私の中に何かが注入されていく。肌で触れ合う部分が多いから、痺れる感触が普段よりも強く、私を揺さぶる。思考に靄がかかり、お風呂場の薄暗さや雷、雨の音も聞こえているけど、頭に入ってこない。ただ、レイにぎゅって掴まれる感触だけが、私を支配している。

「あ、ごめん……なんか触り過ぎちゃったね。……固くなってる」「え?」「乳首が」
「い…や…、だって、レイが……はぁ」
「うーん? 何言ってるかわかりません──」

 にやにやとレイは笑う。クリクリと指先で乳首が摘まれる。痺れる感覚が集中して、本当に……ヤバイ、なんで……。
 レイの笑い声が耳に擦れ、音が頭の中で何度も反復する。体に力が入らない。体が力を抜きたがる。レイにこのまま埋もれるように頭から全身に命令が走ってるみたい。

「もうやめよっか? たくさん揉んだし……」
「……あ、……うん……」

 返事が上手くできない。このまま終わっちゃうの? と焦りが私の中で生まれる。

「どうしたの? まだ雷が怖い?」「まぁ……そう、かも」「だからおっぱい揉まれたいの? えぇ、違うよ~サクラ、私がテレビでおっぱい大きくするため、でしょ?」
「そう、だけど……ちょっと」

 ぎゅぅぅっと胸が指で潰れる。
 レイの指の間から私の胸が零れそうになる。

「因みに、それってなんかエロいビデオだった。女の子が、悪い男の人に騙される感じで。ネットで検索したら見つけてさ……」
「……な、え、何言ってるの?」
「別にこうやって揉んでも意味ないよ。大きくなるわけでもないし、ただ……私が感触を楽しんでいるだけ……。あと、サクラがどうなるのかが気になってさ」

 ぐにゅぐにゅと胸が揉みしだかれる。
 騙され……た?
 ──そんなのどうでもいいじゃない、と願う声が聞こえる。またレイに騙されて、私の中を見透かされて、誘導されて……。ホント腹立つのに、どうしようどうしよう……。レイの指が私の胸に癒着したように離れない。指先がそっと固くなった乳首を擦ると電撃のような何かが私の中で迸る──。

「すっかり大人しくなっちゃったね。おっぱい触られるのがそんな嬉しい?」
「レイが、離してくれないからぁ……よ」
「あ~すぐ人のせいにする。イヤだったら自分から立って逃げてもいいんだよ……。ねぇ、サクラ……。サクラがね、自分から、自分の胸を、揉ませようとしてるんだよ。自覚しなさい──」

 レイの嘲笑う声も、耳を素通りする。
 右胸の乳首を指で擦り、私の反応を観察している。左の胸は何度も揉まれていた。私の腰はレイの足で左右から挟まれて動かせない……。不意に右胸も乳房を強くもみ始めた。なんで、自分で胸を触った時なんて何も感じないはずなのに、レイに触られると──。

 レイがちゃぷちゃぷと水音を激しくさせながら揉まれるたびに声が出そう。咄嗟に指で口元を抑える。ビクビク、と体の震えが止まらない。「……レ……あっ……まってぇ……」声が上手く出せない。ドクンドクン……と脈打つ振動と電撃のような快楽が全身に伝わっていく。嘘……待って。これ以上は……本当にあっ……。全身の筋肉が引きつる……。ドクドクと振動が、体の奥から響いてくる。

 ──カチッ

 その時、お風呂場のライトがついた。レイは胸を揉むのを辞め、「あ、停電治ったね」と口にする。
 私が頷くと、レイは立ち上がった。ざばっと小さな波が私に当たった。振り返り、見上げると、ライトに照らされて微笑む裸体のレイが私の瞳に映り込む。

「ふふっ、サクラ顔真っ赤だよ。のぼせちゃった?」
「……うん」
「五分も入ってないのに?」

 レイは私が立ち上がった瞬間、まっすぐ射抜くような視線で言った。私はそれを無視して湯船から出ようとした。けど、「あっ」とふらつき、倒れそうになる。
「大丈夫!?」

 咄嗟にレイに抱きしめられ、どうにか倒れずに済んだ。

「ありがと」
「ホントにのぼせちゃったんだ。倒れたらマジで危ないからね、気をつけてよ」耳元で囁く音に頭の中がどろっと蕩けそうになる。
「えぇ……」

 ぎゅっと抱かれたことで、また私の体にレイの体が喰い込んだ。全身に響くような感触に戸惑う。ふらついたのは本当だけど、こうして触られると、もっとレイの肌の感触を味わいたいと思った。レイの柔らかい体に私は体を押し付けながらも、レイはそっと湯船から出る。私は名残惜しさを体に受けながら、脱衣所へ向かった。ちらっと足元を眺める。滴る液体。……湯船に浸かっていて助かった──。

☆★☆★

「今日、もう泊まっちゃう?」

 レイのお母さんが帰ってくるまでの間にそう訊かれた。まだ制服は乾いていないので、レイの私服を借りた。レイの匂いに……包まれている。

「明日学校じゃない。それに、制服もこれしかないから、家に帰って本気で乾かさないと」「本気、どうやんの?」「ドライヤー直当て……」

 ──制服はもう一つある。
 それに、この部屋に干しておけば明日までにはどうにかなるはず。
 泊まろうと思えば、泊まれた。基本金曜日や土日祝日だけど、週の真ん中でも(レイに懇願されて)泊まることもあった。
 けど、今は……無理。
 これ以上レイと一緒にいられない。さっきは雷と停電の恐怖と胸揉まれまくってのぼせたのかどうかしてた。レイの指に弄ばれ、その……気持ち良いと思っていた。思って、しまった……。電撃のような快楽がまだ残っている。思い出すだけでゾクゾクと何かがこみ上げてくる。私はそれを払拭しようと溜息をつく。

「あ、お母さん帰ってくるって。車乗せて貰おう」
「……レイも?」
「帰りコンビニ行きたいし。あっ! 新品のくまたん見せるの忘れてた。また今度でいいよね?」

 頷くと、レイはニコリと微笑んだ。
 ……普段のレイなら、私に触れてくるのに腕を伸ばしてこない。けど、わかる、今ホントは手を伸ばそうとしたこと。でも、私の拒否する視線を理解したのか、それとも……さっきので、私が──。

 レイのお母さんは、近くのビルで事務をしているらしい。
 レイをそのまま成長させたような人だった。
 でも、美人だけど、やっぱり『普通』の人だ。
 人の視線を釘付けにするような『華』は感じない。言い方おかしいけど、レイが異常なの。
 車で移動している間、さっきの出来事に関しては、びしょ濡れになったから一緒にお風呂に入った、以外のことを話そうとしなかった。もちろん、母親の前で友人の胸を揉んでそれで……と言うはずもない。それくらいの常識? は持っているはず。

 でも、今のレイからは、さっきの一連の出来事を忘れてしまったかのような振る舞いをする。
 私は、もう忘れたくても、絶対に忘れられないのに──。

「サクラ、今週泊まる? ……ね、いいよね」

 去り際、レイに訊かれ、──さっき囁かれた時と同じ声色を出す。ドキンと胸が揺れ、乳房全体が熱を思い出すように熱くなるのがわかる。ドキンドキンドキン! と体が何かを期待するように熱くなる。その瞬間、レイは私の手を握った。ぎゅっと。
 こっくりと頷くと、レイは妖しい笑みを浮かべる。


//終
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