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其の弐拾陸
玉倉部邑の攻防
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蘇我臣果安と巨勢臣人それから山部王の三名が
合同で率いる大友軍は、犬上川まで到着してから、
まずは向こうに攻め入るための拠点として
玉倉部邑を攻略するために、吉備太宰より戻った
樟使主磐手に兵百名を与え、夜陰に紛れてこれを
急襲する様に命じた。そこで派遣された樟使主磐手は、
日中において夜襲に備えて玉倉部邑の様子と
その地勢を丹念に調べ、夜になってから、
別働部隊の百名のうちの二十名を率いて、
目的を完遂するために動き始めた。
残り八十名については夜襲を終えたのちに
邑をまとめるために動いてもらうために
朝まで野営してもらうことにした。
近くまで来て、玉倉部邑を伺ってみると、
守備をする兵の姿はなくちょうど白い狗の背に
乗った子供が邑の入口に並べられた楯の前を
うろうろと歩き回っている姿が見えた。
樟使主磐手が見たその子供は子供ではなく、
大海人皇子の命を受けて玉倉部邑の守りに入っていた
出雲狛なのだが、樟使主磐手にそれは
分かるはずはなかった。それでも慎重な彼は、
突入の合図を下す前にもう一度邑の入口を確認してみた。
先ほど見た同じ子どもはこちらの様子に気づいた気配もなく、
すぐに邑の中へと入って行った。
樟使主磐手が簡単に片付くことを確信して、
突撃の合図を出そうとしたその時、邑の内部から
幾つもの光が立ち昇り、こちらへ飛んで来るのが見えた。
一瞬、妖の仕業かと思ったが
どうやら光る物は、向こうより吹いて来る
風に乗ってこちらへ飛んで来ているようである。
風の勢いが増すにつれて光はぐんぐんとこちらに迫ってくる。
光の正体は天灯のようであったが、真上辺りに来た時に
天灯だけではなくその光によって
人影が地面に映し出された。
磐手らは空中からの攻撃など考えてもいなかったので、
思考停止となり呆然としたまま立ち尽くす。
そのうちにその人影が動いているように見えたので、
一人また一人と後ずさりしてから身を反転させて
その場を走り去った。一人残された磐手は、
目の前に先ほど邑の入口で見かけた狗に乗った子供が
正面に居ることに気づいた。
出雲狛は、樟使主磐手が彼に気づくより前に
すでに射程内に捕捉していたので、
ゆっくりと弩を磐手に向けて、
「阿呆になりて直日の御霊で受けよ。
小さな光は大きな影を造り、大きな光は汝とひとつになる」
と呟いてから、引き金に置いた指を動かした。
不思議な現象に心を囚われて、夢現の状態にあった
磐手の心が現在に戻って来た時には、すでに放たれた矢が
別の時間に紛れたかのようにゆっくりと
迫ってくるように見えた。その矢は磐手のすぐ近くまで
来た時に元の時間に戻り、当たったと磐手が思った瞬間、
彼の意識は暗転になった。
逃げ出した十九名の者たちは野営地に戻って、
副官として残されていた
坂上直鹿麻呂(さかのうえのあたいろくまろ)に
慌てながらもそれなりに状況を説明した。
鹿麻呂は話を聞いたうえで更なる夜襲は断念し、
翌朝全員で総攻撃をかけることに決めて一同に知らせた。
別働部隊は精鋭を集めた部隊なので、
このような変更においてもそれぞれが即時に対応できるので
有難いことだと思いながらも、敵襲に備えて改めて
交代の見張りを定めてから眠りに着いた。
翌朝、坂上直鹿麻呂の率いる大友軍の別働部隊は、
玉倉部邑を攻略するために進撃を開始した。
出雲狛も三十名ほどを率いて邑を出た。
奇策というものはそう何度も使えるものではない。
山中の林の中で両軍は衝突した。出雲狛は予め一同に対して
二人で一人を攻撃するように指令を出していたが、
言うは易くの言葉どおりに結果としては
一人が一人ずつと対面する始末。凄惨な殺戮衝動が
咽返るばかりで一向に埒があかない。一人、また一人と
大友軍によって味方は倒されて戦闘不能になっていく。
出雲狛は意を決して狗を駆って、外れる場合の危険を顧みずに
剣を合わせている場に矢を射ち込むことにした。
離れた側方や味方の背後の隙間などから矢を射ち込んで、
ある者は矢に倒れ、ある者は掠めた矢に怖れを抱いて
踵を返して逃げていった。相手方の数のほうが
倍ほどあったが、そのうちに一人また一人と
大友軍の兵たちは戦線を離脱して逃げ去って行ったので、
出雲狛たちは辛うじて勝つことが出来た。
半死半生の躰が洩らす呻き声と、流れた血を吸い込んで
赤く染まった足元には、体温を失って青褪めた顔もあった。
ここに新たに出来上がった地獄は、いつ消え去るだろうか…。
出雲狛の意識は形而上の思索へ没入し始めたが、
一人の兵の呼びかけによって解かれて、出雲狛の意識は
現実へ引き戻されていった。「敵、味方の区別なく、
助かる見込みのある者たちを邑へ運び入れよ。
絶命に近い者たちについては止めを刺せ。
動かなくなった躰については明日まとめて
処理することにする」と出雲狛は兵たちに命じた。
兵たちは疲れた躰を動かしながらも、
相互に協力しながら作業を進めた。
味方の兵たちを先に帰してから、自らも帰らんと出雲狛が
一人で狗に乗って背中を見せた瞬間、
すべて逃げ去っていたと思われていた大友軍の兵のうちで
残って隠れていた坂上直鹿麻呂が、
出雲狛に向けて矢を放った。出雲狛はこれを感知したが
振り向かずに右の肩の上に射向を後ろ向きにして
弩を乗せて引き金を弾いた。
放たれた矢は向かって来る矢を
真っ二つに引き裂いて飛んでいき、
鹿麻呂の眉間に当たって止まった。
鈍い音がしたのを背後に確認すると、
出雲狛は勢いよく玉倉部邑目がけて駆け出した。
天灯と呼ばれるものは、紙で作られた気球である。
主に鎮魂儀礼に使用される道具であり、
近いものとしては川に流す精霊流しであり、
天灯は空へ飛ばす形のものである。
最近では環境への配慮や防災などの観点、
それから信仰心の形骸化などによって、
使用される機会はほとんどないのではないだろうか。
人間の暴挙による環境破壊の一例としては、
アラル海の縮小が有名だが、最近よくニュースになり
誰もが一番すぐに思いつく自然環境に害を及ぼす
人類の発明にプラスチックと呼ばれる製品がある。
プラスチックと言う言葉の本来の意味は
自由に形作ることが出来るであり、
自由な創造性を想起させるものである。
皮肉にもそのプラスチックが、自由の定義から
一つの絶対的な原則が失われたことで
やりたい放題となった結果、
様々な不自由を私たちの生活にもたらしているのである。
合同で率いる大友軍は、犬上川まで到着してから、
まずは向こうに攻め入るための拠点として
玉倉部邑を攻略するために、吉備太宰より戻った
樟使主磐手に兵百名を与え、夜陰に紛れてこれを
急襲する様に命じた。そこで派遣された樟使主磐手は、
日中において夜襲に備えて玉倉部邑の様子と
その地勢を丹念に調べ、夜になってから、
別働部隊の百名のうちの二十名を率いて、
目的を完遂するために動き始めた。
残り八十名については夜襲を終えたのちに
邑をまとめるために動いてもらうために
朝まで野営してもらうことにした。
近くまで来て、玉倉部邑を伺ってみると、
守備をする兵の姿はなくちょうど白い狗の背に
乗った子供が邑の入口に並べられた楯の前を
うろうろと歩き回っている姿が見えた。
樟使主磐手が見たその子供は子供ではなく、
大海人皇子の命を受けて玉倉部邑の守りに入っていた
出雲狛なのだが、樟使主磐手にそれは
分かるはずはなかった。それでも慎重な彼は、
突入の合図を下す前にもう一度邑の入口を確認してみた。
先ほど見た同じ子どもはこちらの様子に気づいた気配もなく、
すぐに邑の中へと入って行った。
樟使主磐手が簡単に片付くことを確信して、
突撃の合図を出そうとしたその時、邑の内部から
幾つもの光が立ち昇り、こちらへ飛んで来るのが見えた。
一瞬、妖の仕業かと思ったが
どうやら光る物は、向こうより吹いて来る
風に乗ってこちらへ飛んで来ているようである。
風の勢いが増すにつれて光はぐんぐんとこちらに迫ってくる。
光の正体は天灯のようであったが、真上辺りに来た時に
天灯だけではなくその光によって
人影が地面に映し出された。
磐手らは空中からの攻撃など考えてもいなかったので、
思考停止となり呆然としたまま立ち尽くす。
そのうちにその人影が動いているように見えたので、
一人また一人と後ずさりしてから身を反転させて
その場を走り去った。一人残された磐手は、
目の前に先ほど邑の入口で見かけた狗に乗った子供が
正面に居ることに気づいた。
出雲狛は、樟使主磐手が彼に気づくより前に
すでに射程内に捕捉していたので、
ゆっくりと弩を磐手に向けて、
「阿呆になりて直日の御霊で受けよ。
小さな光は大きな影を造り、大きな光は汝とひとつになる」
と呟いてから、引き金に置いた指を動かした。
不思議な現象に心を囚われて、夢現の状態にあった
磐手の心が現在に戻って来た時には、すでに放たれた矢が
別の時間に紛れたかのようにゆっくりと
迫ってくるように見えた。その矢は磐手のすぐ近くまで
来た時に元の時間に戻り、当たったと磐手が思った瞬間、
彼の意識は暗転になった。
逃げ出した十九名の者たちは野営地に戻って、
副官として残されていた
坂上直鹿麻呂(さかのうえのあたいろくまろ)に
慌てながらもそれなりに状況を説明した。
鹿麻呂は話を聞いたうえで更なる夜襲は断念し、
翌朝全員で総攻撃をかけることに決めて一同に知らせた。
別働部隊は精鋭を集めた部隊なので、
このような変更においてもそれぞれが即時に対応できるので
有難いことだと思いながらも、敵襲に備えて改めて
交代の見張りを定めてから眠りに着いた。
翌朝、坂上直鹿麻呂の率いる大友軍の別働部隊は、
玉倉部邑を攻略するために進撃を開始した。
出雲狛も三十名ほどを率いて邑を出た。
奇策というものはそう何度も使えるものではない。
山中の林の中で両軍は衝突した。出雲狛は予め一同に対して
二人で一人を攻撃するように指令を出していたが、
言うは易くの言葉どおりに結果としては
一人が一人ずつと対面する始末。凄惨な殺戮衝動が
咽返るばかりで一向に埒があかない。一人、また一人と
大友軍によって味方は倒されて戦闘不能になっていく。
出雲狛は意を決して狗を駆って、外れる場合の危険を顧みずに
剣を合わせている場に矢を射ち込むことにした。
離れた側方や味方の背後の隙間などから矢を射ち込んで、
ある者は矢に倒れ、ある者は掠めた矢に怖れを抱いて
踵を返して逃げていった。相手方の数のほうが
倍ほどあったが、そのうちに一人また一人と
大友軍の兵たちは戦線を離脱して逃げ去って行ったので、
出雲狛たちは辛うじて勝つことが出来た。
半死半生の躰が洩らす呻き声と、流れた血を吸い込んで
赤く染まった足元には、体温を失って青褪めた顔もあった。
ここに新たに出来上がった地獄は、いつ消え去るだろうか…。
出雲狛の意識は形而上の思索へ没入し始めたが、
一人の兵の呼びかけによって解かれて、出雲狛の意識は
現実へ引き戻されていった。「敵、味方の区別なく、
助かる見込みのある者たちを邑へ運び入れよ。
絶命に近い者たちについては止めを刺せ。
動かなくなった躰については明日まとめて
処理することにする」と出雲狛は兵たちに命じた。
兵たちは疲れた躰を動かしながらも、
相互に協力しながら作業を進めた。
味方の兵たちを先に帰してから、自らも帰らんと出雲狛が
一人で狗に乗って背中を見せた瞬間、
すべて逃げ去っていたと思われていた大友軍の兵のうちで
残って隠れていた坂上直鹿麻呂が、
出雲狛に向けて矢を放った。出雲狛はこれを感知したが
振り向かずに右の肩の上に射向を後ろ向きにして
弩を乗せて引き金を弾いた。
放たれた矢は向かって来る矢を
真っ二つに引き裂いて飛んでいき、
鹿麻呂の眉間に当たって止まった。
鈍い音がしたのを背後に確認すると、
出雲狛は勢いよく玉倉部邑目がけて駆け出した。
天灯と呼ばれるものは、紙で作られた気球である。
主に鎮魂儀礼に使用される道具であり、
近いものとしては川に流す精霊流しであり、
天灯は空へ飛ばす形のものである。
最近では環境への配慮や防災などの観点、
それから信仰心の形骸化などによって、
使用される機会はほとんどないのではないだろうか。
人間の暴挙による環境破壊の一例としては、
アラル海の縮小が有名だが、最近よくニュースになり
誰もが一番すぐに思いつく自然環境に害を及ぼす
人類の発明にプラスチックと呼ばれる製品がある。
プラスチックと言う言葉の本来の意味は
自由に形作ることが出来るであり、
自由な創造性を想起させるものである。
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