1 / 38
プロローグ
しおりを挟む「あっ…、は…、あっ」
小さな一軒家のある部屋で喘ぎ声だけが響いていた。
外は雄大な山々から太陽が顔出してきたばかり——朝っぱから性欲にかられ、爽やかな朝のはずが淫靡な朝になってしまうという背徳感により感度が増し、筋肉質でスラリとした胸板にぽちりと赤く色付き、硬く尖っている乳首を弄りながら喘ぐ青年——ケンタがいた。
ケンタはごく当たり前の青年で、細身であれ骨格はガッシリとした体格で、長身はそこそこある。顔立ちは平凡な方で、左目の涙袋にホクロがあるのが色っぽいぐらいで、手入れは簡潔に済ませているかのような少し硬めの短髪。
そして、とても敏感な身体をしていて、いつどこ何がキッカケか分からず、まるで媚薬を飲んだかのように突然感じてしまい、えっちしたくなる体質なのだ。
プクリと硬く立った乳首を親指と人差し指でグニグニと摘み、少しでも快感を逃がそうと息を吐き出すとともに声が出てしまう。
「はぁっ、物足りな、あっ、あんっ」
乳首だけでなく僕自身も慰めておかないと、と手が下半身へ伸びた矢先、部屋のドアがノック無しで突然開けられた。
そこには幼なじみで親友であるワタルが立っていた。喘ぎ声に聞きつけて、来てくれた。
「今回は朝から、と。ほんとに何がキッカケで感じるのか分かれば、対策は出来るんだがな」
ワタルはケンタよりも少し体格が大きく筋肉質で、顔立ちは二枚目。目が合うとこちらが目をそらしてしまうほどの眼差しをもち、ウェーブがかかった少し長めの茶髪で目元まである前髪をかき上げる癖があり、イケメン度が高い。
ケンタとは長い付き合いであり、密かに恋心を寄せている。張本人は知らない状態であるのだが、ケンタの体質のおかげで据え膳をたっぷりいただいているのである。
現に目の前にある喘いで悶えてるケンタをじっくりねっとり眺めている。
突然身体が敏感になりえっちしたくなる体質のケンタをなんとかするために、ワタルがすぐかけつけられるよう二人は同居している。
「わたるぅ……、たの…む…っ…」
立ち上がりっぱなしの乳首をいじるのをやめられないままケンタは助けを求め、少しばかり興奮して乾いた下唇を舐め、寝間着を脱ぎながらワタルは言う。
「——俺に任せろ」
冒険者や魔物がすんでいるファンタジー世界の小さな町で起きている、のどかで非日常なお二人のおはなし、はじまりはじまり——。
10
あなたにおすすめの小説
人族は一人で生きられないらしい――獣人公爵に拾われ、溺愛されて家族になりました
よっちゃん
BL
人族がほとんど存在しない世界に、
前世の記憶を持ったまま転生した少年・レオン。
獣人が支配する貴族社会。
魔力こそが価値とされ、
「弱い人族」は守られるべき存在として扱われる世界で、
レオンは常識の違いに戸惑いながらも必死に生きようとする。
そんな彼を拾ったのは、
辺境を治める獣人公爵アルト。
寡黙で冷静、しかし一度守ると決めたものは決して手放さない男だった。
溺愛され、守られ、育てられる日々。
だが、レオンはただ守られるだけの存在で終わることを選ばない。
学院での出会い。
貴族社会に潜む差別と陰謀。
そして「番」という、深く重い絆。
レオンは学び、考え、
自分にしかできない魔法理論を武器に、
少しずつ“並び立つ覚悟”を身につけていく。
獣人と人族。
価値観も、立場も、すべてが違う二人が、
それでも選び合い、家族になるまでの物語。
溺愛×成長×異世界BL。
読後に残るのは、
「ここに居場所があっていい」と思える、あたたかな幸福。
番に見つからない街で、子供を育てている
はちも
BL
目を覚ますと、腕の中には赤ん坊がいた。
異世界の青年ロアンとして目覚めた「俺」は、希少な男性オメガであり、子を産んだ母親だった。
現世の記憶は失われているが、
この子を守らなければならない、という想いだけははっきりと残っている。
街の人々に助けられ、魔石への魔力注入で生計を立てながら、
ロアンと息子カイルは、番のいない街で慎ましく暮らしていく。
だが、行方不明の番を探す噂が、静かに近づいていた。
再会は望まない。
今はただ、この子との生活を守りたい。
これは、番から逃げたオメガが、
選び直すまでの物語。
*不定期連載です。
【完結】気が付いたらマッチョなblゲーの主人公になっていた件
白井のわ
BL
雄っぱいが大好きな俺は、気が付いたら大好きなblゲーの主人公になっていた。
最初から好感度MAXのマッチョな攻略対象達に迫られて正直心臓がもちそうもない。
いつも俺を第一に考えてくれる幼なじみ、優しいイケオジの先生、憧れの先輩、皆とのイチャイチャハーレムエンドを目指す俺の学園生活が今始まる。
経理部の美人チーフは、イケメン新人営業に口説かれています――「凛さん、俺だけに甘くないですか?」年下の猛攻にツンデレ先輩が陥落寸前!
中岡 始
BL
社内一の“整いすぎた男”、阿波座凛(あわざりん)は経理部のチーフ。
無表情・無駄のない所作・隙のない資料――
完璧主義で知られる凛に、誰もが一歩距離を置いている。
けれど、新卒営業の谷町光だけは違った。
イケメン・人懐こい・書類はギリギリ不備、でも笑顔は無敵。
毎日のように経費精算の修正を理由に現れる彼は、
凛にだけ距離感がおかしい――そしてやたら甘い。
「また会えて嬉しいです。…書類ミスった甲斐ありました」
戸惑う凛をよそに、光の“攻略”は着実に進行中。
けれど凛は、自分だけに見せる光の視線に、
どこか“計算”を感じ始めていて……?
狙って懐くイケメン新人営業×こじらせツンデレ美人経理チーフ
業務上のやりとりから始まる、じわじわ甘くてときどき切ない“再計算不能”なオフィスラブ!
僕の、しあわせ辺境暮らし
* ゆるゆ
BL
雪のなか僕を、ひろってくれたのは、やさしい男の子でした。
ふたりの、しあわせな辺境暮らし、はじまります!
ふたりの動画をつくりました!
インスタ @yuruyu0 絵もあがります
YouTube @BL小説動画 アカウントがなくても、どなたでもご覧になれます
プロフのwebサイトから飛べるので、もしよかったら!
【8話完結】強制力に負けて死に戻ったら、幼馴染の様子がおかしいのですが、バグですか?
キノア9g
BL
目が覚めたら、大好きだったRPGの世界に転生していた。
知識チートでなんとか死亡フラグを回避した……はずだったのに、あっさり死んで、気づけば一年前に逆戻り。
今度こそ生き残ってみせる。そう思っていたんだけど——
「お前、ちょっと俺に執着しすぎじゃない……?」
幼馴染が、なんかおかしい。妙に優しいし、距離が近いし、俺の行動にやたら詳しい。
しかも、その笑顔の奥に見える“何か”が、最近ちょっと怖い。
これは、運命を変えようと足掻く俺と、俺だけを見つめ続ける幼馴染の、ちょっと(だいぶ?)危険な異世界BL。
全8話。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる