前触れなく感じてしまう体質をなんとかしてほしい

Sui

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プロローグ

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「あっ…、は…、あっ」

 小さな一軒家のある部屋で喘ぎ声だけが響いていた。 

 外は雄大な山々から太陽が顔出してきたばかり——朝っぱから性欲にかられ、爽やかな朝のはずが淫靡な朝になってしまうという背徳感により感度が増し、筋肉質でスラリとした胸板にぽちりと赤く色付き、硬く尖っている乳首を弄りながら喘ぐ青年——ケンタがいた。

 ケンタはごく当たり前の青年で、細身であれ骨格はガッシリとした体格で、長身はそこそこある。顔立ちは平凡な方で、左目の涙袋にホクロがあるのが色っぽいぐらいで、手入れは簡潔に済ませているかのような少し硬めの短髪。
 そして、とても敏感な身体をしていて、いつどこ何がキッカケか分からず、まるで媚薬を飲んだかのように突然感じてしまい、えっちしたくなるなのだ。

 プクリと硬く立った乳首を親指と人差し指でグニグニと摘み、少しでも快感を逃がそうと息を吐き出すとともに声が出てしまう。

「はぁっ、物足りな、あっ、あんっ」

 乳首だけでなく僕自身も慰めておかないと、と手が下半身へ伸びた矢先、部屋のドアがノック無しで突然開けられた。
 そこには幼なじみで親友であるワタルが立っていた。喘ぎ声に聞きつけて、

「今回は朝から、と。ほんとに何がキッカケで感じるのか分かれば、対策は出来るんだがな」

 ワタルはケンタよりも少し体格が大きく筋肉質で、顔立ちは二枚目。目が合うとこちらが目をそらしてしまうほどの眼差しをもち、ウェーブがかかった少し長めの茶髪で目元まである前髪をかき上げる癖があり、イケメン度が高い。
 ケンタとは長い付き合いであり、密かに恋心を寄せている。張本人は知らない状態であるのだが、ケンタの体質のおかげで据え膳をたっぷりいただいているのである。

 現に目の前にある喘いで悶えてるケンタをじっくりねっとり眺めている。

 突然身体が敏感になりえっちしたくなる体質のケンタをなんとかするために、ワタルがすぐかけつけられるよう二人は同居している。

「わたるぅ……、たの…む…っ…」

 立ち上がりっぱなしの乳首をいじるのをやめられないままケンタは助けを求め、少しばかり興奮して乾いた下唇を舐め、寝間着を脱ぎながらワタルは言う。

「——俺に任せろ」



 冒険者や魔物がすんでいるファンタジー世界の小さな町で起きている、のどかで非日常なお二人のおはなし、はじまりはじまり——。
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