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ヒロインと教室
少し落ち着きを取り戻した僕は先程の状況をもう一度省みた。
あの発言からもイザベラは転生者で間違いないだろう。
さっきは混乱して頭が回らなかったけど、保健室のイベント?
たしか、入学式が終わって教室へ向かおうとして、人混みに押されたヒロインが倒れてしまう。そこを通りかかったニコラス王子が助けて…で、命ぜられたカールがヒロインを保健室へ連れて行く。
保険医が外出中のため、保健室でふたりきりになって、健気に振る舞う彼女にカールが好感を抱くんだよな。
あれ?式の最中に倒れて運ばれたんだよな?たしかゲームでは式が終わってからだったような。
なんだろう。齟齬が生じている。
記憶が違っているんだろうか。兄も好感を抱いている様子はなかったし…
イベントがうまく進んでない?
まだはじまったばかりだから安心するのは早いけどなと自制しながらも、少し安堵する。
彼女を見ているともう少し何かがわかるかもしれない。接触はまだ怖いけれど…
*
僕は教室へ向かうことにした。まだ完全には顔色が戻ってきていないらしく僕に付き添うヒースは気遣わしげな顔をしている。
「ありがとう。もう平気。行ってくるね」
「ご無理なさらないでください。いつでも駆けつけますので」
こくんと頷くと教室のドアを開けた。
壇上の先生に促され席に座る。ヒロインの席は窓際の後ろで、ど真ん中の僕とは少し離れている。
はぁ。なんか、すごく見られてるけどなんで?
僕が遅れてきたから?射るような視線も感じるけど…
こちらを凝視する隣の男性に、意を決して話しかけた。
「ねぇ、僕に何かついてますか?」
「!」
男性は慌てて首をぶんぶんと横に振ると顔を真っ赤にして、僕から目を逸らした。
続いて話しかけようとすると、後ろから声かけられた。
「少しよろしいですか?」
「(ヒロイン‼︎行動はやすぎる。このタイミングで接触?保健室の件?顔合わせたの一瞬だけど僕のこと認識してる?怖いけど話を聞いてみよう)
…はい」
イザベラの口調は丁寧で穏やかだが、それとは対照的に強張った顔をして険しい目つきしている。
先程感じた刺すような視線は彼女のようだ。
あの発言からもイザベラは転生者で間違いないだろう。
さっきは混乱して頭が回らなかったけど、保健室のイベント?
たしか、入学式が終わって教室へ向かおうとして、人混みに押されたヒロインが倒れてしまう。そこを通りかかったニコラス王子が助けて…で、命ぜられたカールがヒロインを保健室へ連れて行く。
保険医が外出中のため、保健室でふたりきりになって、健気に振る舞う彼女にカールが好感を抱くんだよな。
あれ?式の最中に倒れて運ばれたんだよな?たしかゲームでは式が終わってからだったような。
なんだろう。齟齬が生じている。
記憶が違っているんだろうか。兄も好感を抱いている様子はなかったし…
イベントがうまく進んでない?
まだはじまったばかりだから安心するのは早いけどなと自制しながらも、少し安堵する。
彼女を見ているともう少し何かがわかるかもしれない。接触はまだ怖いけれど…
*
僕は教室へ向かうことにした。まだ完全には顔色が戻ってきていないらしく僕に付き添うヒースは気遣わしげな顔をしている。
「ありがとう。もう平気。行ってくるね」
「ご無理なさらないでください。いつでも駆けつけますので」
こくんと頷くと教室のドアを開けた。
壇上の先生に促され席に座る。ヒロインの席は窓際の後ろで、ど真ん中の僕とは少し離れている。
はぁ。なんか、すごく見られてるけどなんで?
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こちらを凝視する隣の男性に、意を決して話しかけた。
「ねぇ、僕に何かついてますか?」
「!」
男性は慌てて首をぶんぶんと横に振ると顔を真っ赤にして、僕から目を逸らした。
続いて話しかけようとすると、後ろから声かけられた。
「少しよろしいですか?」
「(ヒロイン‼︎行動はやすぎる。このタイミングで接触?保健室の件?顔合わせたの一瞬だけど僕のこと認識してる?怖いけど話を聞いてみよう)
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