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「魔王様!明日の書類なんですけど…」
「明日の謁見で…」
「魔王様!」「魔王様!!」
「うん…わかった…置いといて…」
アレ…俺の忙しさ変わってなくね…?
……
………
……
魔王様…やっぱりちょっと違和感あるんだよなぁ……
俺がこの世界に呼び出されたのは約3ヶ月前、約というのはこの世界に明確な日付が指定されてないからで、日が昇れば朝落ちれば夜など、まぁ散々だ。
呼び出された日もそれはそれは最悪で、いつも通り死ぬ気で働いて、やっと帰れた深夜2時…眠ろうと思ったら急にふわっと体が浮いていつの間にか異世界ですよ。
死ななくても異世界って行けんだね。おじさん知らなかったー…
…まぁまだ25だけどさ~??
そんでいつの間にか魔王様!!とか呼ばれてるし…なんで…なんでよ…!!
皆は良いよ?仕事環境見直して結構楽になったでしょ!?
俺はその間の仕事をこなしてかないと行けないんだよー!!!
それに俺の右腕っぽい悪魔から「今代の魔王様は自ら仕事をしてくださるので助かっています…!」とか言われたらさぁ!!
うぅ…!アニメみたい!!ゲームしたい!!漫画読みたい!!!ネット~!!!
「…推し活したい……」
そうだ…俺の楽しみは推し活だけじゃないか…イベントも仕事で行けなかったけど…生きがいだった…。
「ももりん…ゆきぴー…会いたいよォ…」
会えなくなった推したちの顔を思い浮かべる…
王道地下アイドルのももりん…ラノベに出てくるツンデレ美少女ゆきぴー…
好きになったタイプは皆違うなぁ…いわゆる好きになった人がタイプってやつ…?
「はぁぁ…」
「魔王様!報告が!!勇者が第1兵を突破しました!!」
「じゃあ怪我した子を連れてきて、あとは水晶で見て何かあれば治すから。」
「助かります!!」
ハー…俺ってばホワイト社長すぎ…俺も俺が欲しいわ…
「スイちゃん!」
俺が呼ぶとプワプワ揺れながら来てくれる水晶のスイちゃん。
最近の癒しナンバーワン…
「勇者パーティを写してくれる?」
リンリン~と柔らかくスイちゃんが鳴くと淡い光がスイちゃんから漏れて勇者パーティが映し出される。
『クソっ!やっと第1兵かよ!!こんなのをあと49回とか耐えらんねぇわ』
『文句言わないでよ!!アタシだって帰りたいわ!!』
『落ち着きなさい2人とも…!』
……あー…やになる……陽キャの方々だ…
俺も陰キャって程じゃない、でも疲れるのは疲れる…慣れなんてこいつらには聞かない言葉だ。
『……。』
『アンタもなんか言ったらどうなの!勇者!!』
勇者…コイツが……存在はご存知だけど初めて見たな……
短いけど流れるような銀の髪に、きりりと上がった青のつり目…キツそうに見えて意思があるって感じ…?
…でも…まだまだ子供じゃん……
12歳…とか…?いくらなんでも…子供を代表にするとかどうなんだ!?後数年待てよ!!
『チッ!そいつに喋りかけた所で話す訳ねぇだろ!行くぞノロマ!!』
『……。』
は…?まてまて……嘘だろお前ら!!
最悪じゃん!!クソ弱いし!!!!
おいおい…
…勇者~~…
……っはぁぁぁ~…よし…俺が守る。
魔王がか弱い命救って何が悪い!
「明日の謁見で…」
「魔王様!」「魔王様!!」
「うん…わかった…置いといて…」
アレ…俺の忙しさ変わってなくね…?
……
………
……
魔王様…やっぱりちょっと違和感あるんだよなぁ……
俺がこの世界に呼び出されたのは約3ヶ月前、約というのはこの世界に明確な日付が指定されてないからで、日が昇れば朝落ちれば夜など、まぁ散々だ。
呼び出された日もそれはそれは最悪で、いつも通り死ぬ気で働いて、やっと帰れた深夜2時…眠ろうと思ったら急にふわっと体が浮いていつの間にか異世界ですよ。
死ななくても異世界って行けんだね。おじさん知らなかったー…
…まぁまだ25だけどさ~??
そんでいつの間にか魔王様!!とか呼ばれてるし…なんで…なんでよ…!!
皆は良いよ?仕事環境見直して結構楽になったでしょ!?
俺はその間の仕事をこなしてかないと行けないんだよー!!!
それに俺の右腕っぽい悪魔から「今代の魔王様は自ら仕事をしてくださるので助かっています…!」とか言われたらさぁ!!
うぅ…!アニメみたい!!ゲームしたい!!漫画読みたい!!!ネット~!!!
「…推し活したい……」
そうだ…俺の楽しみは推し活だけじゃないか…イベントも仕事で行けなかったけど…生きがいだった…。
「ももりん…ゆきぴー…会いたいよォ…」
会えなくなった推したちの顔を思い浮かべる…
王道地下アイドルのももりん…ラノベに出てくるツンデレ美少女ゆきぴー…
好きになったタイプは皆違うなぁ…いわゆる好きになった人がタイプってやつ…?
「はぁぁ…」
「魔王様!報告が!!勇者が第1兵を突破しました!!」
「じゃあ怪我した子を連れてきて、あとは水晶で見て何かあれば治すから。」
「助かります!!」
ハー…俺ってばホワイト社長すぎ…俺も俺が欲しいわ…
「スイちゃん!」
俺が呼ぶとプワプワ揺れながら来てくれる水晶のスイちゃん。
最近の癒しナンバーワン…
「勇者パーティを写してくれる?」
リンリン~と柔らかくスイちゃんが鳴くと淡い光がスイちゃんから漏れて勇者パーティが映し出される。
『クソっ!やっと第1兵かよ!!こんなのをあと49回とか耐えらんねぇわ』
『文句言わないでよ!!アタシだって帰りたいわ!!』
『落ち着きなさい2人とも…!』
……あー…やになる……陽キャの方々だ…
俺も陰キャって程じゃない、でも疲れるのは疲れる…慣れなんてこいつらには聞かない言葉だ。
『……。』
『アンタもなんか言ったらどうなの!勇者!!』
勇者…コイツが……存在はご存知だけど初めて見たな……
短いけど流れるような銀の髪に、きりりと上がった青のつり目…キツそうに見えて意思があるって感じ…?
…でも…まだまだ子供じゃん……
12歳…とか…?いくらなんでも…子供を代表にするとかどうなんだ!?後数年待てよ!!
『チッ!そいつに喋りかけた所で話す訳ねぇだろ!行くぞノロマ!!』
『……。』
は…?まてまて……嘘だろお前ら!!
最悪じゃん!!クソ弱いし!!!!
おいおい…
…勇者~~…
……っはぁぁぁ~…よし…俺が守る。
魔王がか弱い命救って何が悪い!
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