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「…んぁ~久しぶりのスペジ…」
「…やっと着いた…あぁ~…糖尿病で死ぬかと思ったわ…俺…」
「…それは私も同感ですね」
片道3週間ほどかけてスペジの地に着いた俺たちは各々軽口を叩きながら馬車を降りる。
リオネルさんも途中から正気に戻って大分顔に出てた。
「セザリオには魔法鳩を飛ばしたから知ってるハズだ、そのうち王家の馬車が迎えに来る。」
「それも光魔法?」
「そうだ。」
全力でドヤ顔をするルーカスを撫でてやっているとめちゃくちゃ綺麗な馬車が来たので皆して乗り込む。
「すげぇふかふか…」
「ふ…そうだな…」
「おい笑うなよ…」
ケツの痛くならない馬車に若干興奮しながらお城へ向かう。
ルアリドはなんか慣れてる様子で窓の外見てたし、リオネルさんはそんなルアリドの様子見てたし、俺はルーカスとイチャイチャしてたり割とカオス。スペジに来るまでに乗った馬車の中と対して変わらない。
「え…着くの早くね?」
「王家の馬車なんてマッハだよマッハ」
いつの間にかお城のもんが開いてて、その中から2人の男女が出てきた。
「貴方が兄上の…僕はセザリオ…セザリオ・スペジと申します。」
柔らかく微笑んだ狼獣人さんがルーカスの従兄弟…セザリオさん。
銀髪のルーカスと違って白い髪とおっとりした青い目…ルーカスがお堅い王子様ならセザリオさんは正統派な王子様だろうな…なんてんだ?白馬の王子様的な…
「初めまして…俺はルーカスの嫁の悠斗です。」
あ、嫁とか言っちゃったぜ…まぁ…ルーカスご満悦だしいっか…。
「うふふ…じゃあ私もセザリオの嫁のアリスと申しますわ…!」
そう柔らかく微笑んだのは花の精霊様とか言われてただけあるめちゃくちゃ美人さん。
ホワホワ系の…ピンク髪に黄色の目…うん…なんというか…めちゃくちゃホワホワしてる…綿毛みたいな…?
目の前に並ぶホワホワ系ⅹ2に浄化されそうだ…
「とりあえず中に入りましょうか…?」
「そうだね…」
そんでめちゃめちゃ仲良いなこのホワホワ夫婦…腕組んで中入ってったぞ…
「ユウト」
「…あ…うん…」
手を差し出されたので喜んでエスコートされながらお城の…多分…王客間的な場所に連れていかれる。
「改めて…本日は来ていただいてありがとうございます…ユウト様…まさか兄上がいつの間にかお嫁さんを貰っているとは…」
「様なんて要らないですよ…セザリオ…様。」
「僕にこそ様と敬語はいりませんよ…兄上の伴侶であるユウト様は僕よりくらいが高いですから…」
「そう…か?じゃあセザリオくんだな!」
「…!はい!そうですね!」
ルーカスより2歳年下って聞いてたから大丈夫かとは思ったけど、しっかりしたいい子だな…。
「ユウト様…あの!私も!アリスと…」
「?…もちろんいいぜ、アリスちゃん!」
「きゃあ!嬉しいですわぁ~憧れの氷の精霊様にお名前を呼んで頂けるなど…!」
「氷の精霊様…?」
「「え」」
「え」
「え?」
氷の精霊様って、俺ぇ?!
「…やっと着いた…あぁ~…糖尿病で死ぬかと思ったわ…俺…」
「…それは私も同感ですね」
片道3週間ほどかけてスペジの地に着いた俺たちは各々軽口を叩きながら馬車を降りる。
リオネルさんも途中から正気に戻って大分顔に出てた。
「セザリオには魔法鳩を飛ばしたから知ってるハズだ、そのうち王家の馬車が迎えに来る。」
「それも光魔法?」
「そうだ。」
全力でドヤ顔をするルーカスを撫でてやっているとめちゃくちゃ綺麗な馬車が来たので皆して乗り込む。
「すげぇふかふか…」
「ふ…そうだな…」
「おい笑うなよ…」
ケツの痛くならない馬車に若干興奮しながらお城へ向かう。
ルアリドはなんか慣れてる様子で窓の外見てたし、リオネルさんはそんなルアリドの様子見てたし、俺はルーカスとイチャイチャしてたり割とカオス。スペジに来るまでに乗った馬車の中と対して変わらない。
「え…着くの早くね?」
「王家の馬車なんてマッハだよマッハ」
いつの間にかお城のもんが開いてて、その中から2人の男女が出てきた。
「貴方が兄上の…僕はセザリオ…セザリオ・スペジと申します。」
柔らかく微笑んだ狼獣人さんがルーカスの従兄弟…セザリオさん。
銀髪のルーカスと違って白い髪とおっとりした青い目…ルーカスがお堅い王子様ならセザリオさんは正統派な王子様だろうな…なんてんだ?白馬の王子様的な…
「初めまして…俺はルーカスの嫁の悠斗です。」
あ、嫁とか言っちゃったぜ…まぁ…ルーカスご満悦だしいっか…。
「うふふ…じゃあ私もセザリオの嫁のアリスと申しますわ…!」
そう柔らかく微笑んだのは花の精霊様とか言われてただけあるめちゃくちゃ美人さん。
ホワホワ系の…ピンク髪に黄色の目…うん…なんというか…めちゃくちゃホワホワしてる…綿毛みたいな…?
目の前に並ぶホワホワ系ⅹ2に浄化されそうだ…
「とりあえず中に入りましょうか…?」
「そうだね…」
そんでめちゃめちゃ仲良いなこのホワホワ夫婦…腕組んで中入ってったぞ…
「ユウト」
「…あ…うん…」
手を差し出されたので喜んでエスコートされながらお城の…多分…王客間的な場所に連れていかれる。
「改めて…本日は来ていただいてありがとうございます…ユウト様…まさか兄上がいつの間にかお嫁さんを貰っているとは…」
「様なんて要らないですよ…セザリオ…様。」
「僕にこそ様と敬語はいりませんよ…兄上の伴侶であるユウト様は僕よりくらいが高いですから…」
「そう…か?じゃあセザリオくんだな!」
「…!はい!そうですね!」
ルーカスより2歳年下って聞いてたから大丈夫かとは思ったけど、しっかりしたいい子だな…。
「ユウト様…あの!私も!アリスと…」
「?…もちろんいいぜ、アリスちゃん!」
「きゃあ!嬉しいですわぁ~憧れの氷の精霊様にお名前を呼んで頂けるなど…!」
「氷の精霊様…?」
「「え」」
「え」
「え?」
氷の精霊様って、俺ぇ?!
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