愛情を知らないサイコヤンデレ皇子

第一章

転生

　……ドンドン！！
　急にドアを叩く音が響き渡る。
「おい！いるのは分かってるんだ！！！」
　男が叫ぶ。
「っ…。うるっさいな～。」
　部屋の奥から、背を丸めた男が出てくる。
「てめぇ～！俺の家族を殺しやがったな？」
　背の高い男が焦りながら言う。
「はっ？俺は仕事を実行したまでのことだ。」
　男が言う。
「っ…！てめぇ～！！！！」
　背の高い男が、背の低い男に言う。
「俺とやり合うってか？」
　背の低い男が言う。
「あぁ～だりぃ～。」
背の低い男がだるそうに言う。
～～1分後～～
「あぁ～。お前は、馬鹿なのか？って…もう聞こえないか。」
背の低い男が背の高い男の死体を見ながら笑う。
「あ…れ…？」
パタンッ…
男の意識がなくなる。
「ん…？」
男が目覚めるとどこかの宮殿にいた。
「やぁやぁ。お目覚めかな？」
目元を隠すように深い帽子をかぶっている男がニコやかに笑う。
「お前…誰だ？」
男が不機嫌そうに言う。
「自己紹介が遅れたね。僕は神だ！！！！！」
自称神が自信満々に言う。
「はぁ…。それで？」
男が言う。
「なんだよ～！つれないな～！」
自称神がニコニコで言う。
「俺を元の世界に帰せ。」
俺が言う。
「ふふ…。悪いが君に拒否権はないよ～？」
自称神が笑う。
「はぁ…？ふざっけんじゃね～！」
男が自称神に殴りかかる。
「まぁまぁ。殴られる前に、送るか～。」
パチンッ！
「うわっ…！」
男の体が浮かび上がる。
眩い光が差し込む。
<で…なんでこんな事になったんだ…？>
男がベビーベットでもがく。