愛情を知らないサイコヤンデレ皇子

夜桜

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第一章

家族

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 男の目が覚めると、ベビーベットに寝ていた。
《俺は何でこんなとこにいるんだ?》
男が困惑していると、前世の記憶と自称神の事を思い出した。
《そういえば、あの自称神がいろいろ言ってたな。どーでもいいけど。》
男が心の中で独り言を言う。
ドンドン…。
大きな、扉を叩く音がする。
「皇子様。ミルクの時間ですよ~。」
一人のメイドが近寄ってくる。
そう…。なんと、帝国の皇子に転生したのだった。
男の名前は、アルファード・レシオ。通称レオと呼ばれている。
レオは、天井を見ながら絶望していた。
《もうそろそろ…。地獄の時間が始まる…。》
レオが震えだす。
ドン…。
扉が強く叩かれる。
《ま…。まさかっ…。》
バンッ!
「また来たよ~!僕の可愛い弟~!」
一人の男の子が入ってくる。
「む~!可愛い僕の弟~!つんつん~!」
男の子がレオの顔をツンツンする。
《おい…。やめてくれ。》
レオが、そっぽを向く。
男の子は、レオの兄で第一皇子様。
アルフォード・シアル。
「こんなに、可愛いなんて…。母上は、天使を生んだのか?」
シアルが胸を押さえて倒れそうになる。
「うっ…。」
パタッ!
シアルがレオの顔を見て気絶した。
《は…はは…。》
レオが、心の中で苦笑いする。
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