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第一章:逆行聖女
第20話:剣士アリシア 14
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ヴァイスとジーナの家に寄り、リーナに事情を説明したところ、彼女からはすぐに了承の意を得ることができた。
「アーノルドさんが見てくれるなら問題ないさ! それに、ジーナが元気ないのも嫌だからねぇ」
「お母さん! ありがとう!」
「それとヴァイス! あんたは剣を習うんだってねぇ?」
「あ、あぁ」
「アーノルドさんにも言われただろうけど、剣を習うなら本気でやりな! それと、弱い者いじめに力を使おうものなら私があんたをぶっ飛ばすからね!」
「わ、わかってるよ! なんで俺にだけそんな厳しいんだよ!」
そう言いながら顔を背けてしまったヴァイスだが、彼もリーナが言わんとすることを理解していた。
何故ならリーナの夫であり、ヴァイスとジーナの父親であるヴォルスは、村を守るために魔獣と戦い、その命を落としてしまったのだから。
「……アーノルドさん。ヴァイスのこと、よろしく頼むね」
「もちろんです。ヴォルスの無念は、私も一度たりとも忘れたことはありませんから」
「ありがとうね」
こうして四人はそのまま詰め所へと向かった。
詰め所にはシエナが待っていたが、ヴァイスとリーナを見ると首を傾げた。
「おはようございます、団長! ……あの、そちらのお二人は?」
挨拶を終えるとすぐに確認を取る。
アーノルドが事の経緯を伝えると、シエナもすぐに頷いて訓練場へ視線を向けた。
「うーん……それなら、あちらがいいかもしれませんね。みんな、ついてきて」
シエナを先頭に向かった場所は、訓練場の一番奥で詰め所から一番遠い場所だった。
「みんな詰め所に近い場所を陣取りたくなるのよねー」
苦笑しながらそう付け加えたが、今回はそれが功を奏した格好だ。
「それじゃあ……ヴァイス君は剣を習いたいんだっけ?」
「は、はい!」
「うーん……それじゃあ、ヴァイス君は団長に任せた方がいいですか?」
「そうだな。男性の多くは剛の剣になるだろうし、ヴァイスならヴォルスの剣を受け継ぐこともできるかもしれないな」
「ヴォルスさんの? ……あっ! ヴァイス君って、ヴォルスさんの息子さんかー!」
納得といった感じで頷いたシエナは、その後もうんうんと嬉しそうに頷いている。
ヴォルスも元自警団員であり、副隊長としてディラーナ村を守ってくれていた。
「ヴォルスさんにはとってもお世話になったから、育て甲斐がありますね!」
「世話になっていたのはお前だけだろう」
「うふふ。でも、嬉しそうですよ、団長!」
「えっ?」
シエナの声に驚きの声を漏らしたのはヴァイスだった。
ヴァイスにはアーノルドの表情の変化はわからなかったが、自警団で一緒にいる時間が長かったシエナにはすぐにわかった。
もちろん、アリシアも気づいていたが、口にするとアーノルドが恥ずかしがることを知っているので何も言わなかったのだ。
「お前は一言多いんだよ! とにかく、ヴァイスはまず、体の状態を確かめるところからだ! アリシアとジーナのことは頼んだぞ、シエナ!」
「了解しました、団長!」
ややふざけた感じで返事をしながら、シエナはニヤリと笑みを浮かべた。
アーノルドは小さくため息をつきながら、ヴァイスと共に詰め所の中へ向かう。
残されたアリシアはシエナと共に訓練なのだが、その前にジーナが遊ぶスペースを確保する必要があった。
「ジーナちゃん。訓練場では自警団員が武器を使って訓練をしているわ。だから、この中で走り回るのは危険なの。そこは団長から話を聞いているよね?」
「聞いてます!」
「元気があってよろしい! それじゃあ、今から地面に円を作るから、その中で遊ぶか見学するように、いいね?」
「はーい!」
シエナが地面に足で円を描くと、ジーナはぴょんと飛び跳ねてその中に入った。
「入りました!」
「よろしい! それじゃあアリシアちゃん、今日も訓練を始めるわよー!」
「よろしくお願いします!」
こうして今日もアリシアの訓練が始まったのだった。
「アーノルドさんが見てくれるなら問題ないさ! それに、ジーナが元気ないのも嫌だからねぇ」
「お母さん! ありがとう!」
「それとヴァイス! あんたは剣を習うんだってねぇ?」
「あ、あぁ」
「アーノルドさんにも言われただろうけど、剣を習うなら本気でやりな! それと、弱い者いじめに力を使おうものなら私があんたをぶっ飛ばすからね!」
「わ、わかってるよ! なんで俺にだけそんな厳しいんだよ!」
そう言いながら顔を背けてしまったヴァイスだが、彼もリーナが言わんとすることを理解していた。
何故ならリーナの夫であり、ヴァイスとジーナの父親であるヴォルスは、村を守るために魔獣と戦い、その命を落としてしまったのだから。
「……アーノルドさん。ヴァイスのこと、よろしく頼むね」
「もちろんです。ヴォルスの無念は、私も一度たりとも忘れたことはありませんから」
「ありがとうね」
こうして四人はそのまま詰め所へと向かった。
詰め所にはシエナが待っていたが、ヴァイスとリーナを見ると首を傾げた。
「おはようございます、団長! ……あの、そちらのお二人は?」
挨拶を終えるとすぐに確認を取る。
アーノルドが事の経緯を伝えると、シエナもすぐに頷いて訓練場へ視線を向けた。
「うーん……それなら、あちらがいいかもしれませんね。みんな、ついてきて」
シエナを先頭に向かった場所は、訓練場の一番奥で詰め所から一番遠い場所だった。
「みんな詰め所に近い場所を陣取りたくなるのよねー」
苦笑しながらそう付け加えたが、今回はそれが功を奏した格好だ。
「それじゃあ……ヴァイス君は剣を習いたいんだっけ?」
「は、はい!」
「うーん……それじゃあ、ヴァイス君は団長に任せた方がいいですか?」
「そうだな。男性の多くは剛の剣になるだろうし、ヴァイスならヴォルスの剣を受け継ぐこともできるかもしれないな」
「ヴォルスさんの? ……あっ! ヴァイス君って、ヴォルスさんの息子さんかー!」
納得といった感じで頷いたシエナは、その後もうんうんと嬉しそうに頷いている。
ヴォルスも元自警団員であり、副隊長としてディラーナ村を守ってくれていた。
「ヴォルスさんにはとってもお世話になったから、育て甲斐がありますね!」
「世話になっていたのはお前だけだろう」
「うふふ。でも、嬉しそうですよ、団長!」
「えっ?」
シエナの声に驚きの声を漏らしたのはヴァイスだった。
ヴァイスにはアーノルドの表情の変化はわからなかったが、自警団で一緒にいる時間が長かったシエナにはすぐにわかった。
もちろん、アリシアも気づいていたが、口にするとアーノルドが恥ずかしがることを知っているので何も言わなかったのだ。
「お前は一言多いんだよ! とにかく、ヴァイスはまず、体の状態を確かめるところからだ! アリシアとジーナのことは頼んだぞ、シエナ!」
「了解しました、団長!」
ややふざけた感じで返事をしながら、シエナはニヤリと笑みを浮かべた。
アーノルドは小さくため息をつきながら、ヴァイスと共に詰め所の中へ向かう。
残されたアリシアはシエナと共に訓練なのだが、その前にジーナが遊ぶスペースを確保する必要があった。
「ジーナちゃん。訓練場では自警団員が武器を使って訓練をしているわ。だから、この中で走り回るのは危険なの。そこは団長から話を聞いているよね?」
「聞いてます!」
「元気があってよろしい! それじゃあ、今から地面に円を作るから、その中で遊ぶか見学するように、いいね?」
「はーい!」
シエナが地面に足で円を描くと、ジーナはぴょんと飛び跳ねてその中に入った。
「入りました!」
「よろしい! それじゃあアリシアちゃん、今日も訓練を始めるわよー!」
「よろしくお願いします!」
こうして今日もアリシアの訓練が始まったのだった。
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