3 / 84
コミカライズ3話更新感謝SS:古代の魔導具、鑑定完了?
しおりを挟む
トーヤたちの活躍により、スタンピードは完全なる終息を迎えた。
とはいえ、ラクセーナ壊滅の危機だったことも間違いではなく、しばらく都市の中ではスタンピードの話で持ちきりになっていた。
だが、そんなことには目もくれず、自分の道を突き進む者も中にはいる。
「どうだい、レミちゃん! これなら通信機として完璧な形になったのではないかな!」
「小型化に成功したんですね! おめでとうございます、アリアナさん!」
商業ギルドの魔導具開発部として、日夜魔導具の開発と研究に没頭している、アリアナとレミである。
彼女らはトーヤの要望で色々な魔導具を開発する傍ら、とある魔導具の解析も行っている。
そのとある魔導具とは――トーヤが持ちこんだ古代の魔導具である。
古代の魔導具が転移魔導具であることまでは調べがついている。
しかし、この転移魔導具は二つ一組の魔導具だ。故に、一つしかないこのままでは使えない。
否、使うこと自体は可能だが、転移先はもう片方の場所と決まっており、それがどこにあるのかが分からないのだ。
使ってしまえばそこは未知の場所、なんてことになりかねないため、使うことができないという状況だった。
「なあ、レミちゃん」
「なんですか、アリアナさん?」
「トーヤ少年から預かっている古代の魔導具なのだが……あれ、どうしたらいいと思う?」
唐突な質問に、レミは首を傾げてしまう。
「どうしたらいいとは、どういうことですか?」
「うむ。転移魔導具だというところまでは解析できたわけだが、それ以上のことは現状、何も分かっていない。このまま私が持っていても、無意味だと思うのだよ」
「そうですか? ……私はそうは思いませんよ?」
アリアナは無意味だと言ったが、レミの意見は違った。
それはアリアナが開発した魔導具に理由がある。
「トーヤさんに頼まれて作った通信機、これは古代の魔導具を解析していたからこそ、作ることができた魔導具ですよね?」
レミの言う通り、通信機の構造には転移魔導具の解析結果が流用されていた。
通信機で最も重要とされるだろう声を伝える技術。ここに転移魔導具の技術が流用されたのだ。
「声を転移させて、もう一方の通信機に声を届ける、というものだね」
「その通りです! もしかしたら今後、同じような魔導具を開発する時が来るかもしれませんよ!」
「確かにそうかもしれないが……通信機に流用した技術であれば、既に私の頭の中に入っているのだよ。ならば、古代の魔導具自体はトーヤ少年に返しても問題ないのではないか?」
今後も古代の魔導具を解析して、新たな結果と技術を得られるのであれば話は別だが、現時点でそのめどは立っていない。
古代の魔導具の所有者はトーヤなわけで、アリアナはずっと持ち続ける理由がなくなっていた。
――コンコンコン。
するとここで、魔導具開発部の扉がノックされた。
「はーい!」
レミが元気よく返事をしながら歩き出し、扉を開いた。
「お疲れ様です。レミさん、アリアナさん」
現れたのは、話題の中心にいたトーヤだった。
「おぉ! いいところに来てくれたよ、トーヤ少年!」
するとアリアナがそう口にしたので、トーヤは中に入りながら問い掛ける。
「何かありましたか?」
「実はレミちゃんと、古代の魔導具をトーヤ少年に返すべきかどうかの話をしていたのだよ!」
「古代の魔導具をですか? それはまたどうして?」
ここでアリアナは、先ほどレミと話をしていた内容をトーヤにも説明した。
「――というわけで、現状は解析が進みそうもないので、一度返した方がいいのではないかと思っていたのだよ」
「なるほど、そういうことでしたか」
アリアナの説明を聞いたトーヤも、納得顔で頷いた。
「そういうことでしたら、私の方で引き取りましょう」
「本当にすまないね、トーヤ少年」
「とんでもない。転移魔導具だと知れただけでも、ありがたいことですから」
トーヤの言葉を聞きながら、アリアナは転移魔導具を部屋の奥にある金庫から取り出した。
「なんと。金庫に入れていたのですね」
「これはこの場にある魔導具の中で、最も貴重なものだからね。預かりものでもあるし、当然さ」
笑いながらそう口にしたアリアナは、そのままトーヤへ古代の魔導具を手渡した。
(そういえば、スキルが叡智の瞳になってからは、まだ古代の魔導具を鑑定していませんでしたね。試しにやってみましょうか)
久しぶりに古代の魔導具を手にしたトーヤは、思いつきで鑑定を行ってみた。
(……あ…………これは、マズいですね)
するとここで、予想外の鑑定結果が表示されてしまう。
「ん? どうしたんだね、トーヤ少年?」
「何かありましたか?」
「え? あ、いや、なんでもありません! あは、あははー! それでは、失礼いたします!」
古代の魔導具をアイテムボックスに入れながら、トーヤは慌てて魔導具開発部をあとにする。
そんな姿を見たアリアナとレミは、顔を見合わせると首を傾げることしかできなかった。
◆◇◆◇
(……うーん、どうしましょうか。これは間違いなく、ジェンナ様に相談が必要な内容ですね)
トーヤが慌てて魔導具開発部を出て行った理由、それは――古代の魔導具を鑑定することができたからだ。
アリアナが解析したように、転移魔導具であることに間違いはなかった。
ただ、欠けているもう一つの魔導具の行方まで分かってしまったのだ。
(場所は王都の王城の中。つまりは、王家が所有しているということですよね?)
仮にアリアナが興味本位で古代の魔導具を起動していたなら、彼女は王城へ許可なく侵入していたことになる。
見つかれば間違いなく、極刑に処されることだろう。
(本当に、アリアナさんが興味本位で起動していなくてよかったです)
そんなことを考えながら、トーヤはジェンナの部屋へと向かう。
「あら。どうしたの、トーヤ?」
「実はご相談がありまして……古代の魔導具についてなのですが……」
それからトーヤが鑑定結果について説明をすると、ジェンナは盛大にため息を吐きながら、顔を覆ってしまう。
「……それ、誰かに話したかしら?」
「誰にも話しておりません!」
「それはよかったわ。……この件に関しては、わたくしがどうにかするので、それまでは絶対に誰にも話してはダメよ? いいわね?」
「か、かしこまりました」
古代の魔導具がいったいどうなるのか……今はただ、黙っていることしかできないトーヤなのだった。
とはいえ、ラクセーナ壊滅の危機だったことも間違いではなく、しばらく都市の中ではスタンピードの話で持ちきりになっていた。
だが、そんなことには目もくれず、自分の道を突き進む者も中にはいる。
「どうだい、レミちゃん! これなら通信機として完璧な形になったのではないかな!」
「小型化に成功したんですね! おめでとうございます、アリアナさん!」
商業ギルドの魔導具開発部として、日夜魔導具の開発と研究に没頭している、アリアナとレミである。
彼女らはトーヤの要望で色々な魔導具を開発する傍ら、とある魔導具の解析も行っている。
そのとある魔導具とは――トーヤが持ちこんだ古代の魔導具である。
古代の魔導具が転移魔導具であることまでは調べがついている。
しかし、この転移魔導具は二つ一組の魔導具だ。故に、一つしかないこのままでは使えない。
否、使うこと自体は可能だが、転移先はもう片方の場所と決まっており、それがどこにあるのかが分からないのだ。
使ってしまえばそこは未知の場所、なんてことになりかねないため、使うことができないという状況だった。
「なあ、レミちゃん」
「なんですか、アリアナさん?」
「トーヤ少年から預かっている古代の魔導具なのだが……あれ、どうしたらいいと思う?」
唐突な質問に、レミは首を傾げてしまう。
「どうしたらいいとは、どういうことですか?」
「うむ。転移魔導具だというところまでは解析できたわけだが、それ以上のことは現状、何も分かっていない。このまま私が持っていても、無意味だと思うのだよ」
「そうですか? ……私はそうは思いませんよ?」
アリアナは無意味だと言ったが、レミの意見は違った。
それはアリアナが開発した魔導具に理由がある。
「トーヤさんに頼まれて作った通信機、これは古代の魔導具を解析していたからこそ、作ることができた魔導具ですよね?」
レミの言う通り、通信機の構造には転移魔導具の解析結果が流用されていた。
通信機で最も重要とされるだろう声を伝える技術。ここに転移魔導具の技術が流用されたのだ。
「声を転移させて、もう一方の通信機に声を届ける、というものだね」
「その通りです! もしかしたら今後、同じような魔導具を開発する時が来るかもしれませんよ!」
「確かにそうかもしれないが……通信機に流用した技術であれば、既に私の頭の中に入っているのだよ。ならば、古代の魔導具自体はトーヤ少年に返しても問題ないのではないか?」
今後も古代の魔導具を解析して、新たな結果と技術を得られるのであれば話は別だが、現時点でそのめどは立っていない。
古代の魔導具の所有者はトーヤなわけで、アリアナはずっと持ち続ける理由がなくなっていた。
――コンコンコン。
するとここで、魔導具開発部の扉がノックされた。
「はーい!」
レミが元気よく返事をしながら歩き出し、扉を開いた。
「お疲れ様です。レミさん、アリアナさん」
現れたのは、話題の中心にいたトーヤだった。
「おぉ! いいところに来てくれたよ、トーヤ少年!」
するとアリアナがそう口にしたので、トーヤは中に入りながら問い掛ける。
「何かありましたか?」
「実はレミちゃんと、古代の魔導具をトーヤ少年に返すべきかどうかの話をしていたのだよ!」
「古代の魔導具をですか? それはまたどうして?」
ここでアリアナは、先ほどレミと話をしていた内容をトーヤにも説明した。
「――というわけで、現状は解析が進みそうもないので、一度返した方がいいのではないかと思っていたのだよ」
「なるほど、そういうことでしたか」
アリアナの説明を聞いたトーヤも、納得顔で頷いた。
「そういうことでしたら、私の方で引き取りましょう」
「本当にすまないね、トーヤ少年」
「とんでもない。転移魔導具だと知れただけでも、ありがたいことですから」
トーヤの言葉を聞きながら、アリアナは転移魔導具を部屋の奥にある金庫から取り出した。
「なんと。金庫に入れていたのですね」
「これはこの場にある魔導具の中で、最も貴重なものだからね。預かりものでもあるし、当然さ」
笑いながらそう口にしたアリアナは、そのままトーヤへ古代の魔導具を手渡した。
(そういえば、スキルが叡智の瞳になってからは、まだ古代の魔導具を鑑定していませんでしたね。試しにやってみましょうか)
久しぶりに古代の魔導具を手にしたトーヤは、思いつきで鑑定を行ってみた。
(……あ…………これは、マズいですね)
するとここで、予想外の鑑定結果が表示されてしまう。
「ん? どうしたんだね、トーヤ少年?」
「何かありましたか?」
「え? あ、いや、なんでもありません! あは、あははー! それでは、失礼いたします!」
古代の魔導具をアイテムボックスに入れながら、トーヤは慌てて魔導具開発部をあとにする。
そんな姿を見たアリアナとレミは、顔を見合わせると首を傾げることしかできなかった。
◆◇◆◇
(……うーん、どうしましょうか。これは間違いなく、ジェンナ様に相談が必要な内容ですね)
トーヤが慌てて魔導具開発部を出て行った理由、それは――古代の魔導具を鑑定することができたからだ。
アリアナが解析したように、転移魔導具であることに間違いはなかった。
ただ、欠けているもう一つの魔導具の行方まで分かってしまったのだ。
(場所は王都の王城の中。つまりは、王家が所有しているということですよね?)
仮にアリアナが興味本位で古代の魔導具を起動していたなら、彼女は王城へ許可なく侵入していたことになる。
見つかれば間違いなく、極刑に処されることだろう。
(本当に、アリアナさんが興味本位で起動していなくてよかったです)
そんなことを考えながら、トーヤはジェンナの部屋へと向かう。
「あら。どうしたの、トーヤ?」
「実はご相談がありまして……古代の魔導具についてなのですが……」
それからトーヤが鑑定結果について説明をすると、ジェンナは盛大にため息を吐きながら、顔を覆ってしまう。
「……それ、誰かに話したかしら?」
「誰にも話しておりません!」
「それはよかったわ。……この件に関しては、わたくしがどうにかするので、それまでは絶対に誰にも話してはダメよ? いいわね?」
「か、かしこまりました」
古代の魔導具がいったいどうなるのか……今はただ、黙っていることしかできないトーヤなのだった。
225
あなたにおすすめの小説
人質5歳の生存戦略! ―悪役王子はなんとか死ぬ気で生き延びたい!冤罪処刑はほんとムリぃ!―
ほしみ
ファンタジー
「え! ぼく、死ぬの!?」
前世、15歳で人生を終えたぼく。
目が覚めたら異世界の、5歳の王子様!
けど、人質として大国に送られた危ない身分。
そして、夢で思い出してしまった最悪な事実。
「ぼく、このお話知ってる!!」
生まれ変わった先は、小説の中の悪役王子様!?
このままだと、10年後に無実の罪であっさり処刑されちゃう!!
「むりむりむりむり、ぜったいにムリ!!」
生き延びるには、なんとか好感度を稼ぐしかない。
とにかく周りに気を使いまくって!
王子様たちは全力尊重!
侍女さんたちには迷惑かけない!
ひたすら頑張れ、ぼく!
――猶予は後10年。
原作のお話は知ってる――でも、5歳の頭と体じゃうまくいかない!
お菓子に惑わされて、勘違いで空回りして、毎回ドタバタのアタフタのアワアワ。
それでも、ぼくは諦めない。
だって、絶対の絶対に死にたくないからっ!
原作とはちょっと違う王子様たち、なんかびっくりな王様。
健気に奮闘する(ポンコツ)王子と、見守る人たち。
どうにか生き延びたい5才の、ほのぼのコミカル可愛いふわふわ物語。
(全年齢/ほのぼの/男性キャラ中心/嫌なキャラなし/1エピソード完結型/ほぼ毎日更新中)
異世界ママ、今日も元気に無双中!
チャチャ
ファンタジー
> 地球で5人の子どもを育てていた明るく元気な主婦・春子。
ある日、建設現場の事故で命を落としたと思ったら――なんと剣と魔法の異世界に転生!?
目が覚めたら村の片隅、魔法も戦闘知識もゼロ……でも家事スキルは超一流!
「洗濯魔法? お掃除召喚? いえいえ、ただの生活の知恵です!」
おせっかい上等! お節介で世界を変える異世界ママ、今日も笑顔で大奮闘!
魔法も剣もぶっ飛ばせ♪ ほんわかテンポの“無双系ほんわかファンタジー”開幕!
白いもふもふ好きの僕が転生したらフェンリルになっていた!!
ろき
ファンタジー
ブラック企業で消耗する社畜・白瀬陸空(しらせりくう)の唯一の癒し。それは「白いもふもふ」だった。 ある日、白い子犬を助けて命を落とした彼は、異世界で目を覚ます。
ふと水面を覗き込むと、そこに映っていたのは―― 伝説の神獣【フェンリル】になった自分自身!?
「どうせ転生するなら、テイマーになって、もふもふパラダイスを作りたかった!」 「なんで俺自身がもふもふの神獣になってるんだよ!」
理想と真逆の姿に絶望する陸空。 だが、彼には規格外の魔力と、前世の異常なまでの「もふもふへの執着」が変化した、とある謎のスキルが備わっていた。
これは、最強の神獣になってしまった男が、ただひたすらに「もふもふ」を愛でようとした結果、周囲の人間(とくにエルフ)に崇拝され、勘違いが勘違いを呼んで国を動かしてしまう、予測不能な異世界もふもふライフ!
【完結】辺境に飛ばされた子爵令嬢、前世の経営知識で大商会を作ったら王都がひれ伏したし、隣国のハイスペ王子とも結婚できました
いっぺいちゃん
ファンタジー
婚約破棄、そして辺境送り――。
子爵令嬢マリエールの運命は、結婚式直前に無惨にも断ち切られた。
「辺境の館で余生を送れ。もうお前は必要ない」
冷酷に告げた婚約者により、社交界から追放された彼女。
しかし、マリエールには秘密があった。
――前世の彼女は、一流企業で辣腕を振るった経営コンサルタント。
未開拓の農産物、眠る鉱山資源、誠実で働き者の人々。
「必要ない」と切り捨てられた辺境には、未来を切り拓く力があった。
物流網を整え、作物をブランド化し、やがて「大商会」を設立!
数年で辺境は“商業帝国”と呼ばれるまでに発展していく。
さらに隣国の完璧王子から熱烈な求婚を受け、愛も手に入れるマリエール。
一方で、税収激減に苦しむ王都は彼女に救いを求めて――
「必要ないとおっしゃったのは、そちらでしょう?」
これは、追放令嬢が“経営知識”で国を動かし、
ざまぁと恋と繁栄を手に入れる逆転サクセスストーリー!
※表紙のイラストは画像生成AIによって作られたものです。
【完結】捨て去られた王妃は王宮で働く
ここ
ファンタジー
たしかに私は王妃になった。
5歳の頃に婚約が決まり、逃げようがなかった。完全なる政略結婚。
夫である国王陛下は、ハーレムで浮かれている。政務は王妃が行っていいらしい。私は仕事は得意だ。家臣たちが追いつけないほど、理解が早く、正確らしい。家臣たちは、王妃がいないと困るようになった。何とかしなければ…
出来損ないと追放された俺、神様から貰った『絶対農域』スキルで農業始めたら、奇跡の作物が育ちすぎて聖女様や女騎士、王族まで押しかけてきた
黒崎隼人
ファンタジー
★☆★完結保証★☆☆
毎日朝7時更新!
「お前のような魔力無しの出来損ないは、もはや我が家の者ではない!」
過労死した俺が転生したのは、魔力が全ての貴族社会で『出来損ない』と蔑まれる三男、カイ。実家から追放され、与えられたのは魔物も寄り付かない不毛の荒れ地だった。
絶望の淵で手にしたのは、神様からの贈り物『絶対農域(ゴッド・フィールド)』というチートスキル! どんな作物も一瞬で育ち、その実は奇跡の効果を発揮する!?
伝説のもふもふ聖獣を相棒に、気ままな農業スローライフを始めようとしただけなのに…「このトマト、聖水以上の治癒効果が!?」「彼の作る小麦を食べたらレベルが上がった!」なんて噂が広まって、聖女様や女騎士、果ては王族までが俺の畑に押しかけてきて――!?
追放した実家が手のひらを返してきても、もう遅い! 最強農業スキルで辺境から世界を救う!? 爽快成り上がりファンタジー、ここに開幕!
無能扱いされ、パーティーを追放されたおっさん、実はチートスキル持ちでした。戻ってきてくれ、と言ってももう遅い。田舎でゆったりスローライフ。
さくら
ファンタジー
かつて勇者パーティーに所属していたジル。
だが「無能」と嘲られ、役立たずと追放されてしまう。
行くあてもなく田舎の村へ流れ着いた彼は、鍬を振るい畑を耕し、のんびり暮らすつもりだった。
――だが、誰も知らなかった。
ジルには“世界を覆すほどのチートスキル”が隠されていたのだ。
襲いかかる魔物を一撃で粉砕し、村を脅かす街の圧力をはねのけ、いつしか彼は「英雄」と呼ばれる存在に。
「戻ってきてくれ」と泣きつく元仲間? もう遅い。
俺はこの村で、仲間と共に、気ままにスローライフを楽しむ――そう決めたんだ。
無能扱いされたおっさんが、実は最強チートで世界を揺るがす!?
のんびり田舎暮らし×無双ファンタジー、ここに開幕!
魔王を倒した勇者を迫害した人間様方の末路はなかなか悲惨なようです。
カモミール
ファンタジー
勇者ロキは長い冒険の末魔王を討伐する。
だが、人間の王エスカダルはそんな英雄であるロキをなぜか認めず、
ロキに身の覚えのない罪をなすりつけて投獄してしまう。
国民たちもその罪を信じ勇者を迫害した。
そして、処刑場される間際、勇者は驚きの発言をするのだった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。