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005 ついに……?
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またもや天上に戻る。
レフリカの前に座るのはもちろん第2神女・ツイナである。
時は亜尽が両想いだと気付いてからあまり経っていない。
「お~気付いたみたいだね。その決心が鈍らないうちに私がお膳立てしようじゃないの」
2人の心中にある硬い決心を視れたのは彼女が読心術を使ったからだ。
さて、お膳立ての内容について説明しよう。
まず2人の魂をもとの器に戻す。
次に、起きたらドーパミンが活性化するように設定を組み込む。
最後にベッドにスマホを置いておく。これだけだ。
興奮状態になれば、1日考える時間があった上崎茉莉奈、直前に両想いだと気付いた前北亜尽、または双方が連絡を取ると思われた。
ラッキーなことに翌日は双方予定のない祝日だ。
障害はなにひとつとして存在しない。
ツイナが魔力を纏い、朗々とした声で宣言する。
「アース第2神女の名において約束するわ。あなたたちの恋は成就する。おめでとう」
そして日本時間7時半。
告白の様子を見届けるためツイナは起き出して待機している。
本神は人聞きの悪いと反論するだろうが、茉莉奈と亜尽の部屋には監視カメラが設置されている。
誰にも何にも察知されない最高級の性能、いうならば神仕様だ。
亜尽が先に起きた。自分が元に戻ったことに驚いている。
それが収まって安堵とドーパミンが彼を興奮させている。
スマホを手に取って茉莉奈に電話した。
彼女はまだ起きていなかったがすぐに状況の変化を察した。
反応が速くて何よりである。
「もしもし! 戻っているよ」
「そうみたいだな」
「私、勢いに乗っちゃおうと思うんだ。亜尽も気付いているよね?」
「ああ。俺は神を信じないが祝福されているかもしれないな」
ツイナは本当に祝福されているよ、と内心で思った。
「じゃあ幼稚園行こうよ。私たちが初めて出会った場所で新たなストーリーを始めよう」
「いいこと言うじゃん。自転車準備しとけ」
「うん」
大和幼稚園の自転車置き場。
祝日だからか誰もいなかった。
お分かりだと思うが、絶対に誰も来ないようツイナが細工している。
「どうぞ、お先に」
「なんでだよ。お前が電話したんだろ」
「こういうのは男が言うもんだと思うんだ」
「それ偏見。ジェンダー」
「私上手いこと言えないし」
「本好きを発揮しろよ。恋愛シーンなんて見飽きたんじゃ?」
「そんなに見てない」
押し問答に霹靂して、空白が満ちる。
「……落とし所として同時っていうのはどうだ?」
「いいけど……」
「なんだよ。早くしないと誰か来ちまうかもよ」
「わ、分かったよ……恥ずかしいなあ」
「それはお互い様だから言うんじゃない」
「……せーので言うよ?」
顔を真っ赤にして茉莉奈が提案する。
それに軽い雰囲気で亜尽が頷く。
しかしそれは外見の話である。
内心はマジか、思春期に入った頃に気付いたけど告白早くない? いや遅いのか? とバクバクしていた。
ツイナはそれを聞いて可愛いと漏らしていたが無意識らしかった。
「オッケー」
「せーの」
「「好きです。付き合ってください」」
第2神女のイタズラ 完結
ーーーーー
続編があらかたできたら投稿します。
ここまで読んでくれたあなたに感謝を。
ありがとうございました。
よかったら、フォローといいねもお願いします。
レフリカの前に座るのはもちろん第2神女・ツイナである。
時は亜尽が両想いだと気付いてからあまり経っていない。
「お~気付いたみたいだね。その決心が鈍らないうちに私がお膳立てしようじゃないの」
2人の心中にある硬い決心を視れたのは彼女が読心術を使ったからだ。
さて、お膳立ての内容について説明しよう。
まず2人の魂をもとの器に戻す。
次に、起きたらドーパミンが活性化するように設定を組み込む。
最後にベッドにスマホを置いておく。これだけだ。
興奮状態になれば、1日考える時間があった上崎茉莉奈、直前に両想いだと気付いた前北亜尽、または双方が連絡を取ると思われた。
ラッキーなことに翌日は双方予定のない祝日だ。
障害はなにひとつとして存在しない。
ツイナが魔力を纏い、朗々とした声で宣言する。
「アース第2神女の名において約束するわ。あなたたちの恋は成就する。おめでとう」
そして日本時間7時半。
告白の様子を見届けるためツイナは起き出して待機している。
本神は人聞きの悪いと反論するだろうが、茉莉奈と亜尽の部屋には監視カメラが設置されている。
誰にも何にも察知されない最高級の性能、いうならば神仕様だ。
亜尽が先に起きた。自分が元に戻ったことに驚いている。
それが収まって安堵とドーパミンが彼を興奮させている。
スマホを手に取って茉莉奈に電話した。
彼女はまだ起きていなかったがすぐに状況の変化を察した。
反応が速くて何よりである。
「もしもし! 戻っているよ」
「そうみたいだな」
「私、勢いに乗っちゃおうと思うんだ。亜尽も気付いているよね?」
「ああ。俺は神を信じないが祝福されているかもしれないな」
ツイナは本当に祝福されているよ、と内心で思った。
「じゃあ幼稚園行こうよ。私たちが初めて出会った場所で新たなストーリーを始めよう」
「いいこと言うじゃん。自転車準備しとけ」
「うん」
大和幼稚園の自転車置き場。
祝日だからか誰もいなかった。
お分かりだと思うが、絶対に誰も来ないようツイナが細工している。
「どうぞ、お先に」
「なんでだよ。お前が電話したんだろ」
「こういうのは男が言うもんだと思うんだ」
「それ偏見。ジェンダー」
「私上手いこと言えないし」
「本好きを発揮しろよ。恋愛シーンなんて見飽きたんじゃ?」
「そんなに見てない」
押し問答に霹靂して、空白が満ちる。
「……落とし所として同時っていうのはどうだ?」
「いいけど……」
「なんだよ。早くしないと誰か来ちまうかもよ」
「わ、分かったよ……恥ずかしいなあ」
「それはお互い様だから言うんじゃない」
「……せーので言うよ?」
顔を真っ赤にして茉莉奈が提案する。
それに軽い雰囲気で亜尽が頷く。
しかしそれは外見の話である。
内心はマジか、思春期に入った頃に気付いたけど告白早くない? いや遅いのか? とバクバクしていた。
ツイナはそれを聞いて可愛いと漏らしていたが無意識らしかった。
「オッケー」
「せーの」
「「好きです。付き合ってください」」
第2神女のイタズラ 完結
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