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1章 魔法と令嬢生活
014 任務を遂行せよ!
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「お嬢様、よろしく頼みます」
「もちろんよ。役目は全うするとお母様にも伝えてちょうだい」
「かしこまりました。それでは」
母から預かった弟と手を繋いで、母の侍女を見送った。
「リエ、コノン。君たちに任務を与えます」
キリっとした顔で雰囲気を演出する。
コノンは、わくわくが抑えられないみたいだった。それが正しい。
「愛しい弟、カイレーをおもてなしすることです。あわよくばお姉ちゃんにめろめろになってもらいます」
「ミュラー様、本音が出てますよ」
「いいんですそれぐらい。目的は共有したほうがいいんだから」
咳払いをして、取ってつけたような理屈をこねた。
「さすがお嬢様!」
なにがさすがなのかわからないのはいまに始まったことではない。
感激しているようなので放っておく。
「それでは任務開始!」
「アイアイサー!」
「かしこまりました」
なんか一気に盛り上がってしまったが、ここで経緯をおさらいしようと思う。
発端は昨夜。
夕食の場で姉が私に言ったのである。
『明日のお母様のサロンに私も出席することになったのよ』
つまりそれは、彼女のプレ社交入りを意味する。………ラノベ情報が正しければ。
内部のサロンではあるが、たぶん早いと思う。
10歳で学院に入学するのだから、普通はそこでお披露目を兼ねてお茶会に出席するのじゃないだろうか。
大層に祝い褒めまくった。
めちゃくちゃ嬉しかった。
姉は私の誇りである。
しかし話はこれで終わりではなかった。
母に付け足すように言われたのである。
『だからカイレーの世話を頼んでもいいかしら』
長女のプレ社交入りだ。
きっと侍従侍女総出になるのだろう。
それで長男の世話係がいないから私に頼んできたと。
快諾した。
これは、弟と仲良くできるチャンスだから!
任務の重要さをまた実感した私は、左手を握りしめた。
「みゅ、あ」
「カイレー、覚えていてくれたのね!」
一度朝食のときに、弟に名前を呼ばせたいと思って話しかけたことがあったろう。
「ミュラー姉上」と言ったら、彼は頭文字だけをとって復唱してくれた。
姉ロイリーは大変悔しがっていた。
私にはどうにもできないのだが。
とまあ、第一ミッション。
それは私を呼べるようにすること。
弟は私の手をふにふにと触っている。
かわいい。
「ミュラー」
自分を指差してゆっくり言う。
まずは前半からだ。
「みゅ、ら?」
「さすがよ、カイレー。もう一度言ってみましょう」
何度か繰り返すと、きちんと「みゅらー」に聞こえるまで上達した。
言いやすいのだろうか。
「次は、姉上、よ」
「あにゃ、う………?」
4文字は難しいのか?
首を傾げている。
「ねえリエ。『ミュラー姉』でも問題ないかしら」
「そこまでしておっしゃらせたいのですね」
「いいから教えてちょうだい」
ゴタゴタ言わせないで。
最優先事項なのよ?
「………後で訂正することにはなりますが、いまはよろしいかと」
「よし。じゃあカイレーの好きな飲み物つくれる?」
弟の頭を撫でると、彼は気持ちよさそうな声を上げた。
声変わりしてほしくない。
「申し訳ございません、ミュラー様。坊っちゃまのお好きのものを存じ上げません」
「え?」
思わぬところで障害物が。
指示を出していなかった私のミスだ。
リエやコノンのせいではない。
「お嬢様、私からもお詫び申し上げます」
「ちょっと待って、跪かないでよこんなことで!」
洗練された動きで侍女長は頭を上げる。
いちいち詫びのために跪いてはいけないと思う。
意味が軽くなるだろう。
そういうのは、改めて忠義を示すときに使ってほしい。
「ですがこれは私の落ち度でした。罰を受けます」
「指示を忘れていた私のミスよ。そういうことだから謝るのはやめなさい。
コノン、ホットミルクを作ってくれる?」
「かしこまりました!」
怖がらせたかと心配で、カイレーを抱っこしてあやした。
だが不安は杞憂だったようだ。
将来大物になる?
「カイレー、さっきの続きよ」
「ん!」
『ミュラー姉』と繰り返し練習していると、コノンがホットミルクを持ってきた。
「お持ちしましたお嬢様」
「ありがとう」
彼は、宝を見つけたときみたいに晴れた目でホットミルクを欲していた。
白いコップが光っているように見えた。
「みゅらねー! ごくごく、しゅる!」
「もちろんよ、持てる?」
「うん!」
2歳の子どもは握力が未発達だと思うから、いつ落としても大丈夫なように手を下に回す。
弟はコップを持ち上げて口につけた。
あつあつっと言って想定通り、彼は手を離してしまった。
だがしかし、コップがまっすぐ落ちないのは想定外であった。
気付いたときには中身はこぼれていた__。
「ミュラー様。ああいうときはコノンが対応いたします。わざわざ火傷されないでください」
私は叱られていました。
わざわざ火傷される、なんて初めて聞いた。
「ミルクが大して熱くないのは分かってたし………。それに魔法でなんとかできた」
あのとき、咄嗟に光属性の魔力を手に纏わせていた。
追加の火傷を防ぐことはできたが、魔法を使ったわけではないので癒しの効果はかなり小さかった。
いま、その初期の火傷を治すために氷で冷やしている。
う~んちょっと痛いかな。
「怪我なされて『なんとかできた』とは何事ですか」
「心配させたのは悪いと思ってる」
「それだけですか」
「………弟を守れたので姉としては本望です」
後悔はしていない。
「みゅらーねーあそぼ!」
「そうね、カイレーはいつもなにして遊ぶの?」
知りたいのなら聞けばいい。
ホットミルクのときも聞けばよかったのではないか。
「つみきする!」
指示を出す前に、リエが一言言ってから探しに行った。
持っているということは私もやっていたのだろうか。
リエが探してきたつみきで遊び始めたはいいが………。
「んーみゅらねーへた~」
駄目出しを食らってしまった。
まあ、つみきなんてした記憶ないし~?
すっかり自信をなくした私は、コノンを連れ出した。
「え?」
「コノン、私は下手みたいだから君もやりなさい」
「いいんですか? 坊っちゃまと一緒に………遊ぶだなんて。不敬では」
身分が高い人とは言葉をかけるのも不敬だというが、それは相手の許可を得ていない場合に限ると思っていた。
まさか、ここまで幼く許可を出せない子どもにも適用されるとは予想外。
だがここで不敬を理由に命令を拒まれても困る。
「私が許します」
認められるかは未知数だが、主からの命令に従わないほどではないだろう。
「なら………かしこまりました」
「カイレー、今度はこの子が遊んでくれるわ」
「よろしくお願い致します、坊っちゃま」
90度腰を折って礼をしたコノンを、カイレーは少し不思議そうに見た。
「よろし………?」
「ありがとうって意味よ」
「それはさすがに………」
「わかった!」
困った顔で訂正を入れようとするが、侍女長と違い上手く入れられないようだ。
それに、カイレーがそのように理解してしまったため、もう何も言えないだろう。
私が企んだわけではないが、カイレー、よくやった。
その次の遊びもコノンを巻き込み、数時間経つとカイレーは眠そうだった。
「寝ていいわよ、カイレー」
「みゅらねー………しゅき」
かわいい言葉を最後に、規則正しい寝息が聞こえてきた。
「ミッションコンプリート。………ありがとう、カイレー」
「ミュラー様もお眠りになったほうがよろしいでしょう」
「そうかしら? まだ大丈夫だと思うけど………」
気が抜けたのか一気に睡魔が襲ってきた。
カイレーの隣で寝転がる。
「お忘れかもしれませんが、ミュラー様はまだ5歳でいらっしゃいます。お昼寝を取られてもいい年齢ですよ」
「んー半分忘れてたかも………」
「私たちが片付けておきますからね、お嬢様!」
まだまだ元気そうだし、任せてもいいだろう。
「お言葉に甘えさせていただくわ」
おやすみ、リエ。
「もちろんよ。役目は全うするとお母様にも伝えてちょうだい」
「かしこまりました。それでは」
母から預かった弟と手を繋いで、母の侍女を見送った。
「リエ、コノン。君たちに任務を与えます」
キリっとした顔で雰囲気を演出する。
コノンは、わくわくが抑えられないみたいだった。それが正しい。
「愛しい弟、カイレーをおもてなしすることです。あわよくばお姉ちゃんにめろめろになってもらいます」
「ミュラー様、本音が出てますよ」
「いいんですそれぐらい。目的は共有したほうがいいんだから」
咳払いをして、取ってつけたような理屈をこねた。
「さすがお嬢様!」
なにがさすがなのかわからないのはいまに始まったことではない。
感激しているようなので放っておく。
「それでは任務開始!」
「アイアイサー!」
「かしこまりました」
なんか一気に盛り上がってしまったが、ここで経緯をおさらいしようと思う。
発端は昨夜。
夕食の場で姉が私に言ったのである。
『明日のお母様のサロンに私も出席することになったのよ』
つまりそれは、彼女のプレ社交入りを意味する。………ラノベ情報が正しければ。
内部のサロンではあるが、たぶん早いと思う。
10歳で学院に入学するのだから、普通はそこでお披露目を兼ねてお茶会に出席するのじゃないだろうか。
大層に祝い褒めまくった。
めちゃくちゃ嬉しかった。
姉は私の誇りである。
しかし話はこれで終わりではなかった。
母に付け足すように言われたのである。
『だからカイレーの世話を頼んでもいいかしら』
長女のプレ社交入りだ。
きっと侍従侍女総出になるのだろう。
それで長男の世話係がいないから私に頼んできたと。
快諾した。
これは、弟と仲良くできるチャンスだから!
任務の重要さをまた実感した私は、左手を握りしめた。
「みゅ、あ」
「カイレー、覚えていてくれたのね!」
一度朝食のときに、弟に名前を呼ばせたいと思って話しかけたことがあったろう。
「ミュラー姉上」と言ったら、彼は頭文字だけをとって復唱してくれた。
姉ロイリーは大変悔しがっていた。
私にはどうにもできないのだが。
とまあ、第一ミッション。
それは私を呼べるようにすること。
弟は私の手をふにふにと触っている。
かわいい。
「ミュラー」
自分を指差してゆっくり言う。
まずは前半からだ。
「みゅ、ら?」
「さすがよ、カイレー。もう一度言ってみましょう」
何度か繰り返すと、きちんと「みゅらー」に聞こえるまで上達した。
言いやすいのだろうか。
「次は、姉上、よ」
「あにゃ、う………?」
4文字は難しいのか?
首を傾げている。
「ねえリエ。『ミュラー姉』でも問題ないかしら」
「そこまでしておっしゃらせたいのですね」
「いいから教えてちょうだい」
ゴタゴタ言わせないで。
最優先事項なのよ?
「………後で訂正することにはなりますが、いまはよろしいかと」
「よし。じゃあカイレーの好きな飲み物つくれる?」
弟の頭を撫でると、彼は気持ちよさそうな声を上げた。
声変わりしてほしくない。
「申し訳ございません、ミュラー様。坊っちゃまのお好きのものを存じ上げません」
「え?」
思わぬところで障害物が。
指示を出していなかった私のミスだ。
リエやコノンのせいではない。
「お嬢様、私からもお詫び申し上げます」
「ちょっと待って、跪かないでよこんなことで!」
洗練された動きで侍女長は頭を上げる。
いちいち詫びのために跪いてはいけないと思う。
意味が軽くなるだろう。
そういうのは、改めて忠義を示すときに使ってほしい。
「ですがこれは私の落ち度でした。罰を受けます」
「指示を忘れていた私のミスよ。そういうことだから謝るのはやめなさい。
コノン、ホットミルクを作ってくれる?」
「かしこまりました!」
怖がらせたかと心配で、カイレーを抱っこしてあやした。
だが不安は杞憂だったようだ。
将来大物になる?
「カイレー、さっきの続きよ」
「ん!」
『ミュラー姉』と繰り返し練習していると、コノンがホットミルクを持ってきた。
「お持ちしましたお嬢様」
「ありがとう」
彼は、宝を見つけたときみたいに晴れた目でホットミルクを欲していた。
白いコップが光っているように見えた。
「みゅらねー! ごくごく、しゅる!」
「もちろんよ、持てる?」
「うん!」
2歳の子どもは握力が未発達だと思うから、いつ落としても大丈夫なように手を下に回す。
弟はコップを持ち上げて口につけた。
あつあつっと言って想定通り、彼は手を離してしまった。
だがしかし、コップがまっすぐ落ちないのは想定外であった。
気付いたときには中身はこぼれていた__。
「ミュラー様。ああいうときはコノンが対応いたします。わざわざ火傷されないでください」
私は叱られていました。
わざわざ火傷される、なんて初めて聞いた。
「ミルクが大して熱くないのは分かってたし………。それに魔法でなんとかできた」
あのとき、咄嗟に光属性の魔力を手に纏わせていた。
追加の火傷を防ぐことはできたが、魔法を使ったわけではないので癒しの効果はかなり小さかった。
いま、その初期の火傷を治すために氷で冷やしている。
う~んちょっと痛いかな。
「怪我なされて『なんとかできた』とは何事ですか」
「心配させたのは悪いと思ってる」
「それだけですか」
「………弟を守れたので姉としては本望です」
後悔はしていない。
「みゅらーねーあそぼ!」
「そうね、カイレーはいつもなにして遊ぶの?」
知りたいのなら聞けばいい。
ホットミルクのときも聞けばよかったのではないか。
「つみきする!」
指示を出す前に、リエが一言言ってから探しに行った。
持っているということは私もやっていたのだろうか。
リエが探してきたつみきで遊び始めたはいいが………。
「んーみゅらねーへた~」
駄目出しを食らってしまった。
まあ、つみきなんてした記憶ないし~?
すっかり自信をなくした私は、コノンを連れ出した。
「え?」
「コノン、私は下手みたいだから君もやりなさい」
「いいんですか? 坊っちゃまと一緒に………遊ぶだなんて。不敬では」
身分が高い人とは言葉をかけるのも不敬だというが、それは相手の許可を得ていない場合に限ると思っていた。
まさか、ここまで幼く許可を出せない子どもにも適用されるとは予想外。
だがここで不敬を理由に命令を拒まれても困る。
「私が許します」
認められるかは未知数だが、主からの命令に従わないほどではないだろう。
「なら………かしこまりました」
「カイレー、今度はこの子が遊んでくれるわ」
「よろしくお願い致します、坊っちゃま」
90度腰を折って礼をしたコノンを、カイレーは少し不思議そうに見た。
「よろし………?」
「ありがとうって意味よ」
「それはさすがに………」
「わかった!」
困った顔で訂正を入れようとするが、侍女長と違い上手く入れられないようだ。
それに、カイレーがそのように理解してしまったため、もう何も言えないだろう。
私が企んだわけではないが、カイレー、よくやった。
その次の遊びもコノンを巻き込み、数時間経つとカイレーは眠そうだった。
「寝ていいわよ、カイレー」
「みゅらねー………しゅき」
かわいい言葉を最後に、規則正しい寝息が聞こえてきた。
「ミッションコンプリート。………ありがとう、カイレー」
「ミュラー様もお眠りになったほうがよろしいでしょう」
「そうかしら? まだ大丈夫だと思うけど………」
気が抜けたのか一気に睡魔が襲ってきた。
カイレーの隣で寝転がる。
「お忘れかもしれませんが、ミュラー様はまだ5歳でいらっしゃいます。お昼寝を取られてもいい年齢ですよ」
「んー半分忘れてたかも………」
「私たちが片付けておきますからね、お嬢様!」
まだまだ元気そうだし、任せてもいいだろう。
「お言葉に甘えさせていただくわ」
おやすみ、リエ。
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