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43話
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俺は俺を……いや、[R]ヒーロー・エンシェント・ダイアウルフを見上げる女性を見て困惑していた。
「赤茸……まだあったら分けてほしいの! どうか、お願いします……!」
赤い茸……確か前に子供たちが探していたやつか。
あの時はオークが見つけてくれたのを渡したんだったな。
いや、別にあげてもいい。
いいんだけど……。
(そんなに美味いのか? あのキノコ)
必死な形相を見る限りただ事ではない。 村の特産品なのか高値で売れる高級食材なのか。
理由はさっぱり分からないが、彼女の様子からして、喉から手が出るほど欲しいというのは伝わってくる。
だが、ここで一つ重大な問題が発生した。
(困ったな……赤い茸なんてあれ以来見てないぞ)
焦りを募らせる。
ここ最近、[N]セージ・スライム率いる資源回収部隊の働きは完璧だった。彼らは森の浅瀬から中層にかけて、めぼしい草花や鉱石を片っ端から回収してきては俺の懐(DP)に変換してくれている。
……もしかして。 あくまで「もしかして」だが。
(スライムたちが『雑草』や『不要な植物』として手当たり次第にDPに変換したせいで、この辺りの赤茸、全滅してないよな……?)
もしそうなら「お前らが欲しがってるそのキノコ、俺たちが全部ポイントに変えちまったわ」なんて、口が裂けても言えない。
彼女のあの必死な目を見ていると、そんなことを言えば卒倒しかねない雰囲気だ。
(落ち着け……落ち着くんだ。在庫があるかもしれないし、探しに行けばあるかもしれない)
俺はウルフ越しに祈るような目で見つめてくる女性──エリザと視線を合わせつつ脳内で冷や汗を拭った。
以前に茸を見つけてくれたオークは、今や[N]オーク・デストロイヤーに進化してしまった。
虚ろな目で暴れまわる脳筋に「ねえ、キノコどこ?」と聞くのは俺の精神衛生上よろしくない。
……まあ、リナへの反応を見るに理性を失った演技をしているだけの可能性もあるが、今は頼れないことにしておこう。
なら、頼みの綱はあいつだ。
(セージ・スライムへの確認だ!おい、赤い茸を見た事があるか? 全部DPにしちまったなんて言うなよ……?)
俺は祈るような気持ちでセージに念話を飛ばす。 すると、すぐに返答が返ってきた。
『プヨッ(赤い茸? それなら屋上の庭園に赤い茸っぽいのが生えてましたよ。でも、リナ様が錬金術のレシピ本に載ってた薬を作るのに必要だって、大事そうにしてましたけど……)』
(屋上の庭園……?)
そういえばそんなものが生えていたような……。 [天空の薬草園]を設置し、錬金小屋を建ててから、彼女は色々と薬を作ろうと張り切っているみたいだ。
まさか、そこに自生していたとは。灯台下暗しだ。いや……灯台上暗し……?
(よし! リナに聞いてみるか! 近くにいる魔物に……)
俺は塔の配置図を脳内で検索する。 屋上の軒下に、ちょうどいいやつがぶら下がっていた。
(ヴァンパイアバット! 錬金小屋に入ってリナに赤い茸の場所を聞いてくれ! ていうか、まだあるか確認してくれ!)
「キィ!(了解!)」
塔の屋上、錬金小屋の中。
リナは少し煤けた顔で、鍋をかき混ぜながらブツブツと呟いていた。
「うーん、温度管理が難しい……すごくデリケートなんだから……」
そこへ、バサバサと翼の音を立てて、ヴァンパイアバットが窓から飛び込んでくる。
「キャッ!? コウモリさん……?」
「キィー! キィキィ!(主からの伝言!赤いキノコ! まだあるか!?)」
ヴァンパイアバットは必死に身振り手振り(翼振り?)と鳴き声で伝えようとする。
リナは不思議そうな顔で、コウモリと作業台の脇にある籠を交互に見た。
『キィーッ! キィキィ!(緊急! ボスがキノコ欲しがってる!)』
必死に羽ばたくヴァンパイアバットに対してリナはきょとんとしていたが、すぐにその慌てぶりから事情を察してくれたようだ。
「え? これが必要なの? ……もしかして、誰か怪我でもしたの?」
彼女は嫌な顔一つせず作業台の脇にあった籠を手に取った。
そこには鮮やかな紅色の笠を持つキノコ──間違いなく『赤茸』が数本、無造作に入っていた。
(あった……! 神様仏様リナ様だ!)
俺が胸をなで下ろしたその時だ。
リナは「あ、待って!」と言って、手に持っていたフラスコをその籠に追加した。中では赤い液体がキラキラと輝いている。
「ちょうど今、このキノコを使った抽出ポーションが完成したところなの!レシピ本通り作っただけだから効果はよくわかんないけど……多分こっちの方が効き目がいいかも?」
(ナイスだリナ! まさに完璧なタイミング!)
「キィ!(感謝!)」
ヴァンパイアバットは重そうに籠を足で掴むと、ふらつきながらも窓から飛び出した。
そのまま俺──ウルフがいる森の入り口へと一直線に向かう。
数十秒後。 エリザと村人たちが、沈黙に耐えきれず不安そうな顔を見合わせ始めた頃。
バササッ!
「うわっ!?」
「こ、コウモリ!?」
頭上から舞い降りた巨大な影に村人たちが身をすくめる。
[N]ヴァンパイアバットは、[R]ヒーロー・エンシェント・ダイアウルフの目の前に、ドン! と音を立てて籠を置いた。 そして「ふぅ、重かった」とばかりにウルフの背中に止まって翼を休める。
俺はウルフの鼻先で、その籠をグイッとエリザの方へ押しやった。
「グルゥ(これを持っていけ)」
「え……?」
エリザが恐る恐る籠の中を覗き込む。
「これ……赤茸!? それにこの瓶は……?」
そこには、彼女が喉から手が出るほど欲していた『赤茸』が数本。 そして、見るからに効能の高そうな、淡い光を放つ深紅のポーションが鎮座していた。
「あ……ありがとうございます……! ありがとうございます……!!」
エリザはその場に崩れ落ちるように膝をつき、籠を抱きしめて涙を流した。 村人たちからも、どよめきと歓声が上がる。
ふぅ……なんとかなったか。 俺は内心で冷や汗を拭った。リナが赤い茸を全部使ってたら……スライムが全部食べていたらと思うとゾッとする。
(さて、これで一件落着……と言いたいところだが)
村人たちは泣いて喜んでいるが俺にはまだやることがある。 このまま彼らを帰してもいいが、せっかく築いたこの関係……もう少し強固にしておきたい。
今後、この村とは継続的な取引を行いたいし、何より村の様子も気になる。
だが、流石に[R]ランクの巨大狼を村まで行かせるのは村人の心臓に悪すぎるだろう。
(誰か適任はいないか……?)
俺がウルフの視界で周囲を見回したその時だ。 近くの木立の間を、プルプルと揺れながら移動する影があった。
(あ、あれは……[UC]アルケミー・スライム!)
ちょうど資源回収部隊の一匹が薬草を体内に取り込んで運んでいるところだった。 カラフルな体色。愛嬌のある動き。そして戦闘力は低い。
ちょうどいい……あいつならそれほど警戒されないだろう。多分。
(よし……ウルフ、あいつを呼べ! 人間たちに連れて行ってもらうんだ!)
(それとアルケミー・スライム! お前は今日から外交官だ! 全力で可愛らしく振る舞え! 愛嬌を振りまくんだ!)
「グルッ!(おい、こっちへ来い)」
ウルフが短く鳴くと、アルケミー・スライムが「ピクッ」と反応した。 そして主に呼ばれたことに気づき、嬉しそうにペタペタと跳ねてくる。
「プヨヨ~ン♪」
スライムはウルフの足元まで来ると擦り寄るように体を震わせた。
その様子を見て、涙を拭っていたエリザや村人たちがきょとんとする。
「スライム……? 」
「なんかキラキラしてるな……」
俺はウルフに指示を出す。 ウルフは鼻先でスライムをグイッと押し、エリザの方へと追いやった。
「グルァ……」
「えっ? 」
エリザが驚く。
ウルフは肯定するように一度うなずき、その後、森の奥──拠点の方向を向いて座り込んだ。 「俺たちはここまでだ。ここからはそのスライムが代わりだ」という意思表示だ。
「プヨッ! プヨプヨ~(お供しますよ~!)」
アルケミー・スライムは心得たもので、エリザの足元にポヨンと跳ねるとブーツのつま先にほおずりをするような動きを見せた。
人懐っこさとゼリーのような質感に警戒していた村人たちの頬が緩む。
「か、可愛い……」
「そういえば、このポーションもスライムみたいな色をしてるな。もしかして使い魔なのかもしれない」
「護衛をしてくれるつもりなのかもな……」
どうやら、こちらの意図(の半分くらい)は伝わったようだ。 彼らにとって未知の森で魔物の庇護があることは心強いはずだ。
それが例えプヨプヨしたスライム一匹だとしても、「あの銀狼の配下」というだけで護符代わりになる。
「……分かったわ。ありがとう、狼さん」
エリザはウルフに深く一礼し、それから足元のスライムに微笑みかけた。
こうして村人たちは赤茸とポーション、そして一匹の奇妙な道連れを得て村への帰路についた。
俺は彼らの背中を見送りながらこれからのことに思いを馳せるのだった。
♢ ♢ ♢
[現在の拠点状況] 拠点名: (未設定・円形の塔)
階層: 6階建て + 屋上
DP: 15250
訪問者: 1名(リナ)
召喚中:
総司令官: [R]ヒーロー・ゴブリン・ジェネラル (Lv.20)
狩猟部隊長: [R]ヒーロー・エンシェント・ダイアウルフ (Lv.15)
突撃隊長: [R]オーク・デストロイヤー (Lv.15)
偵察部隊長: [N]ヴァンパイアバット (Lv.8)
防衛部隊長: [N]スケルトン・ガーディアン (Lv.13)
(他、多数)
侵入者: なし(村人と友好的に接触できた)
「赤茸……まだあったら分けてほしいの! どうか、お願いします……!」
赤い茸……確か前に子供たちが探していたやつか。
あの時はオークが見つけてくれたのを渡したんだったな。
いや、別にあげてもいい。
いいんだけど……。
(そんなに美味いのか? あのキノコ)
必死な形相を見る限りただ事ではない。 村の特産品なのか高値で売れる高級食材なのか。
理由はさっぱり分からないが、彼女の様子からして、喉から手が出るほど欲しいというのは伝わってくる。
だが、ここで一つ重大な問題が発生した。
(困ったな……赤い茸なんてあれ以来見てないぞ)
焦りを募らせる。
ここ最近、[N]セージ・スライム率いる資源回収部隊の働きは完璧だった。彼らは森の浅瀬から中層にかけて、めぼしい草花や鉱石を片っ端から回収してきては俺の懐(DP)に変換してくれている。
……もしかして。 あくまで「もしかして」だが。
(スライムたちが『雑草』や『不要な植物』として手当たり次第にDPに変換したせいで、この辺りの赤茸、全滅してないよな……?)
もしそうなら「お前らが欲しがってるそのキノコ、俺たちが全部ポイントに変えちまったわ」なんて、口が裂けても言えない。
彼女のあの必死な目を見ていると、そんなことを言えば卒倒しかねない雰囲気だ。
(落ち着け……落ち着くんだ。在庫があるかもしれないし、探しに行けばあるかもしれない)
俺はウルフ越しに祈るような目で見つめてくる女性──エリザと視線を合わせつつ脳内で冷や汗を拭った。
以前に茸を見つけてくれたオークは、今や[N]オーク・デストロイヤーに進化してしまった。
虚ろな目で暴れまわる脳筋に「ねえ、キノコどこ?」と聞くのは俺の精神衛生上よろしくない。
……まあ、リナへの反応を見るに理性を失った演技をしているだけの可能性もあるが、今は頼れないことにしておこう。
なら、頼みの綱はあいつだ。
(セージ・スライムへの確認だ!おい、赤い茸を見た事があるか? 全部DPにしちまったなんて言うなよ……?)
俺は祈るような気持ちでセージに念話を飛ばす。 すると、すぐに返答が返ってきた。
『プヨッ(赤い茸? それなら屋上の庭園に赤い茸っぽいのが生えてましたよ。でも、リナ様が錬金術のレシピ本に載ってた薬を作るのに必要だって、大事そうにしてましたけど……)』
(屋上の庭園……?)
そういえばそんなものが生えていたような……。 [天空の薬草園]を設置し、錬金小屋を建ててから、彼女は色々と薬を作ろうと張り切っているみたいだ。
まさか、そこに自生していたとは。灯台下暗しだ。いや……灯台上暗し……?
(よし! リナに聞いてみるか! 近くにいる魔物に……)
俺は塔の配置図を脳内で検索する。 屋上の軒下に、ちょうどいいやつがぶら下がっていた。
(ヴァンパイアバット! 錬金小屋に入ってリナに赤い茸の場所を聞いてくれ! ていうか、まだあるか確認してくれ!)
「キィ!(了解!)」
塔の屋上、錬金小屋の中。
リナは少し煤けた顔で、鍋をかき混ぜながらブツブツと呟いていた。
「うーん、温度管理が難しい……すごくデリケートなんだから……」
そこへ、バサバサと翼の音を立てて、ヴァンパイアバットが窓から飛び込んでくる。
「キャッ!? コウモリさん……?」
「キィー! キィキィ!(主からの伝言!赤いキノコ! まだあるか!?)」
ヴァンパイアバットは必死に身振り手振り(翼振り?)と鳴き声で伝えようとする。
リナは不思議そうな顔で、コウモリと作業台の脇にある籠を交互に見た。
『キィーッ! キィキィ!(緊急! ボスがキノコ欲しがってる!)』
必死に羽ばたくヴァンパイアバットに対してリナはきょとんとしていたが、すぐにその慌てぶりから事情を察してくれたようだ。
「え? これが必要なの? ……もしかして、誰か怪我でもしたの?」
彼女は嫌な顔一つせず作業台の脇にあった籠を手に取った。
そこには鮮やかな紅色の笠を持つキノコ──間違いなく『赤茸』が数本、無造作に入っていた。
(あった……! 神様仏様リナ様だ!)
俺が胸をなで下ろしたその時だ。
リナは「あ、待って!」と言って、手に持っていたフラスコをその籠に追加した。中では赤い液体がキラキラと輝いている。
「ちょうど今、このキノコを使った抽出ポーションが完成したところなの!レシピ本通り作っただけだから効果はよくわかんないけど……多分こっちの方が効き目がいいかも?」
(ナイスだリナ! まさに完璧なタイミング!)
「キィ!(感謝!)」
ヴァンパイアバットは重そうに籠を足で掴むと、ふらつきながらも窓から飛び出した。
そのまま俺──ウルフがいる森の入り口へと一直線に向かう。
数十秒後。 エリザと村人たちが、沈黙に耐えきれず不安そうな顔を見合わせ始めた頃。
バササッ!
「うわっ!?」
「こ、コウモリ!?」
頭上から舞い降りた巨大な影に村人たちが身をすくめる。
[N]ヴァンパイアバットは、[R]ヒーロー・エンシェント・ダイアウルフの目の前に、ドン! と音を立てて籠を置いた。 そして「ふぅ、重かった」とばかりにウルフの背中に止まって翼を休める。
俺はウルフの鼻先で、その籠をグイッとエリザの方へ押しやった。
「グルゥ(これを持っていけ)」
「え……?」
エリザが恐る恐る籠の中を覗き込む。
「これ……赤茸!? それにこの瓶は……?」
そこには、彼女が喉から手が出るほど欲していた『赤茸』が数本。 そして、見るからに効能の高そうな、淡い光を放つ深紅のポーションが鎮座していた。
「あ……ありがとうございます……! ありがとうございます……!!」
エリザはその場に崩れ落ちるように膝をつき、籠を抱きしめて涙を流した。 村人たちからも、どよめきと歓声が上がる。
ふぅ……なんとかなったか。 俺は内心で冷や汗を拭った。リナが赤い茸を全部使ってたら……スライムが全部食べていたらと思うとゾッとする。
(さて、これで一件落着……と言いたいところだが)
村人たちは泣いて喜んでいるが俺にはまだやることがある。 このまま彼らを帰してもいいが、せっかく築いたこの関係……もう少し強固にしておきたい。
今後、この村とは継続的な取引を行いたいし、何より村の様子も気になる。
だが、流石に[R]ランクの巨大狼を村まで行かせるのは村人の心臓に悪すぎるだろう。
(誰か適任はいないか……?)
俺がウルフの視界で周囲を見回したその時だ。 近くの木立の間を、プルプルと揺れながら移動する影があった。
(あ、あれは……[UC]アルケミー・スライム!)
ちょうど資源回収部隊の一匹が薬草を体内に取り込んで運んでいるところだった。 カラフルな体色。愛嬌のある動き。そして戦闘力は低い。
ちょうどいい……あいつならそれほど警戒されないだろう。多分。
(よし……ウルフ、あいつを呼べ! 人間たちに連れて行ってもらうんだ!)
(それとアルケミー・スライム! お前は今日から外交官だ! 全力で可愛らしく振る舞え! 愛嬌を振りまくんだ!)
「グルッ!(おい、こっちへ来い)」
ウルフが短く鳴くと、アルケミー・スライムが「ピクッ」と反応した。 そして主に呼ばれたことに気づき、嬉しそうにペタペタと跳ねてくる。
「プヨヨ~ン♪」
スライムはウルフの足元まで来ると擦り寄るように体を震わせた。
その様子を見て、涙を拭っていたエリザや村人たちがきょとんとする。
「スライム……? 」
「なんかキラキラしてるな……」
俺はウルフに指示を出す。 ウルフは鼻先でスライムをグイッと押し、エリザの方へと追いやった。
「グルァ……」
「えっ? 」
エリザが驚く。
ウルフは肯定するように一度うなずき、その後、森の奥──拠点の方向を向いて座り込んだ。 「俺たちはここまでだ。ここからはそのスライムが代わりだ」という意思表示だ。
「プヨッ! プヨプヨ~(お供しますよ~!)」
アルケミー・スライムは心得たもので、エリザの足元にポヨンと跳ねるとブーツのつま先にほおずりをするような動きを見せた。
人懐っこさとゼリーのような質感に警戒していた村人たちの頬が緩む。
「か、可愛い……」
「そういえば、このポーションもスライムみたいな色をしてるな。もしかして使い魔なのかもしれない」
「護衛をしてくれるつもりなのかもな……」
どうやら、こちらの意図(の半分くらい)は伝わったようだ。 彼らにとって未知の森で魔物の庇護があることは心強いはずだ。
それが例えプヨプヨしたスライム一匹だとしても、「あの銀狼の配下」というだけで護符代わりになる。
「……分かったわ。ありがとう、狼さん」
エリザはウルフに深く一礼し、それから足元のスライムに微笑みかけた。
こうして村人たちは赤茸とポーション、そして一匹の奇妙な道連れを得て村への帰路についた。
俺は彼らの背中を見送りながらこれからのことに思いを馳せるのだった。
♢ ♢ ♢
[現在の拠点状況] 拠点名: (未設定・円形の塔)
階層: 6階建て + 屋上
DP: 15250
訪問者: 1名(リナ)
召喚中:
総司令官: [R]ヒーロー・ゴブリン・ジェネラル (Lv.20)
狩猟部隊長: [R]ヒーロー・エンシェント・ダイアウルフ (Lv.15)
突撃隊長: [R]オーク・デストロイヤー (Lv.15)
偵察部隊長: [N]ヴァンパイアバット (Lv.8)
防衛部隊長: [N]スケルトン・ガーディアン (Lv.13)
(他、多数)
侵入者: なし(村人と友好的に接触できた)
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