転生先は乙女ゲームの世界だったのでぶりっ子を演じてみた。

アニメコミック大好きねこ

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「リリィ・ホワイト」3歳の誕生日で婚約者「ルーク」と出会う!

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~3年後~


私「リリィ・ホワイト」は今日3歳になります。


「リリィちゃーーーん!お誕生日おめでとう!
コレはママとクリス様からの誕生日プレゼントよ!大事に使ってね。」


「リリィがもう3歳かぁ。時間が経つのは早いなぁ。」


「きゃわいい!ありぎゃちょうごじゃいます。
おきゃあさま。おちょうさま。(可愛い!ありがとうございます。お母様。お父様。)」


お母様とお父様から貰ったのは白い花の髪飾りだった。


私の名前が「リリィ・ホワイト」だから白い花の髪飾りっていうことね・・・


いや嬉しいんだけど、それより気になるのが・・・


「にゃんで、おちょうさまにゃいちぇりゅにょ?(何で、お父様泣いているの?)」


そう・・・さっきから号泣しているこの無駄にイケメンなお父様が気になっている!


泣いていてもイケメンだな!羨ましい!


まぁ私もこの二人の娘だから3歳ながら美少女なんだけど。


はちみつみたいな薄い金色のサラサラロングヘアーにサファイアを埋め込んだ様なパッチリした瞳。


こんな見た目だったら流石に美少女と思うよね・・・



「ああ。クリス様が泣いているのはね。
リリィちゃんの婚約者が決まったからなのよ。」


・・・はい?


「おきゃあさま。いみゃにゃんちぇ・・・(お母様。今なんて・・・)」


今お母様が言った言葉が本当なら「ルーク」が私の婚約者になったということ。


まさかね。私の聞き間違いよね。
・・・そう・・・よね?
というか聞き間違いであってほしい!


そんな私の心の叫びを知らないお母様の言葉に次の瞬間私はショックを受けた。


「だ・か・ら。リリィちゃんの婚約者が決まったのよ!しかも相手はこのアマテラス国の第一王子「ルーク・ルビー・シャーロット」様がリリィちゃんの婚約者に決まったということよ。
しかも今日この家に来てくれるらしいのよ。
良かったわね!リリィちゃん!」


嘘・・・でしょ。


私の婚約者が決まった?


しかも相手は「ルーク王子」?


乙女ゲームのシナリオ通りになっていっている!


このままじゃマズイ!


まだ作戦考えていないのに!!


~リリィ脳内会議~


リリィ1「マズイです!このままではゲームのシナリオ通りに処刑されてしまいます!」


リリィ2「落ち着きなさい!家庭的なぶりっ子を演じる為に作戦を考えるのです!」


リリィ3「しかし、どんな風に家庭的なぶりっ子を演じるか・・・」


リリィ4「はい!このままの幼い喋り方をしつつ、天然なフリをするのはどうでしょうか!」


全リリィ「異議なし!」


~リリィ脳内会議終了~



「リリィちゃん?どうしたの?体調悪い?」


「ぢゃいじょうびゅです。おきゃあしゃま。
しょれより、きょんやきゅしゃしゃまはいちゅきゅるんでちゅか?(大丈夫です。お母様。
それより、婚約者様はいつ来るんですか?)」


「あら、そう?
そろそろ来るはずよ。」


そろそろか・・・


いよいよ作戦実行のとき!


コンコン


「ローズ様。ルーク・ルビー・シャーロット様がお見えになられました。」


「分かりました。どうぞ。」


ガチャ


「初めまして。ローズ・ホワイト侯爵婦人。
そして、私の婚約者になったリリィ・ホワイト令嬢。今日は一日よろしくお願いします。(ニコッ」


「初めまして。ルーク殿下。
こちらこそよろしくお願いします。
ほらリリィちゃんも挨拶しなさい。」


ついに来た!作戦実行のとき!



「はじめみゃしちぇ。りゅーきゅぢぇんか。
リリィ・ほわいちょぢぇしゅ。(初めまして。ルーク殿下。リリィ・ホワイトです。)」




シーン



「申し訳ございません!ルーク殿下。
娘のリリィはまだ3歳になったばかりでして。
御無礼をお許しください!」


「いえ、大丈夫ですよローズ侯爵婦人。
今日3歳になったばかりですから仕方ありません。
ですから、頭を上げてください。」


「ありがとうございます!ルーク殿下!」


よしっ! まだ3歳になったばかりだから問題ないでしょ。


王族相手にどうかと思うけど、大丈夫でしょ!


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