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サイクリング部

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「サイクリングに手袋は必要だけど、それがどうかした?」
 翌日、東堂先輩と滝島さんと僕の三人はサイクリング部の部室を訪ねていた。軽井沢くんは残念ながら部活の練習で来られないとのこと。彼の謝っていた姿を思い出すだけで、胸が熱くなってくる。これが恋というものだろうか。
「その手袋は皆さんどうされているんですか。お店で買っているんですか」
 部室の中を覗いてみれば、四人の男子が床に座り込んで、テレビを見ていた。背番号をつけた選手たちが自転車を漕いでいる姿が画面に映っている。
「そうだね、サイクリング部では長い間お世話になっている自転車屋があるんだ。部員の皆にはそこで専用の手袋を買ってもらっているね」
 扉のところで僕たち三人の話を聞いてくれているのは、風宮隼人先輩で、サイクリング部の部長であり、今年三年生になったそうだ。
 そもそもどうしてサイクリング部の部室を訪ねることになったのか。その理由は三十分前に遡る。
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