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[番外編]小日向くんは暇じゃない(中学時代の小日向視点、SS)
「なぁ、ヒナタ。世の中は顔なのか?」
「……それは恋愛的な意味で言っているのか?」
「そりゃあ、そうだろーよ!」
一之瀬はそう言うが、恋バナなんてしたくない。リアルな恋愛なんて興味がないし、女子との不毛なやり取りも面倒で失敗でもしたらゲームのように簡単にリセットもできやしない。
ここは定番で無難な答えでも言うか。恋愛経験ゼロなのだから分かっててクソバイスするのは俺には出来ない。
「うーん、でも中身も大事じゃないのか?」
「そ、そうだよな!? やっぱ人間は中身が重要! 顔はおまけみたいなもんだよな」
パァっと嬉しそうに話す一之瀬にそこまでは言ってねぇってとバシッと叩くのを我慢して心の中で突っ込む。顔も同じく中身も大事だって話を聞いてないな。恋愛関連がポンコツの一之瀬の相手は面倒だから敢えて訂正はしない。
後は好みの問題もあるだろうけど。リアルに関心がなく二次元しか興味のない俺には全く関係のない話だ。
そして別の日……。
「西野さんがクラスのくそイケメン野郎に俺には見せない笑顔で話してたんだぜ……。あの西野さんも顔なのかぁぁっ」
「ドンマイ」
肩を落とす一之瀬に慰めるつもりはないけど、一言言って肩をポンと叩いた。本当、面倒臭い奴だ。
学年で愛嬌があって可愛いと評判の彼女、その西野さんは元々そういう人だと前から気付いていた。西野さんに夢中過ぎて頭の中が花畑で一杯な一之瀬は気付くはずがない。西野さんは所謂あざとい女子だ。甘え上手で男心を擽る妹タイプの人間だと普段の言動から分析。
しかも面食い。俺の苦手なタイプだ。やはり女の子は二次元に限るよな。
また別の日……。
「うーん、後少し……」
(そうか。西野さんは今日、日直だったのか)
日直の西野さんは黒板の前でぶりっ子のようなポーズをして黒板消しで消そうと片腕を伸ばしている。しかし膝を真っ直ぐにして伸ばすか、近くにある木製の台に上がれば解決じゃね? って思う。
しかし彼女にとってはそう言う話ではないのが普段の言動からして考えればすぐに分かる。
「あれぇ? 届かな~い。誰か、優しくて頼りになる人いないかなぁ?」
西野さんはちらちらと近くにいた一之瀬の方を見ている。流石に一之瀬は騙されたりはしないよな……。あれだけいつも思わせぶりな態度をされては最終的には顔のいい奴に持って行かれてるからいくら恋愛ポンコツでも気付くだろう。
が、甘かった。
「西野さん、俺に任せてくれ!」
「一之瀬くん、ありがとぉ。すご~く優しいねぇ」
笑顔の西野さんは黒板消しをハイッと一之瀬に渡して後は任せるね! と上目遣いをしながら言って足早にイケメン男の園に向かった。一之瀬は嬉しそうに自信溢れた顔だったが、西野さんの行動で呆気にとられてえ? と放心状態になっている。
「はぁ……」
(懲りない奴だな……全く)
呆れて溜息をつき、馬鹿に付ける薬はないと改めて思った。目の前のその馬鹿なお手本を眺めながら。
「……それは恋愛的な意味で言っているのか?」
「そりゃあ、そうだろーよ!」
一之瀬はそう言うが、恋バナなんてしたくない。リアルな恋愛なんて興味がないし、女子との不毛なやり取りも面倒で失敗でもしたらゲームのように簡単にリセットもできやしない。
ここは定番で無難な答えでも言うか。恋愛経験ゼロなのだから分かっててクソバイスするのは俺には出来ない。
「うーん、でも中身も大事じゃないのか?」
「そ、そうだよな!? やっぱ人間は中身が重要! 顔はおまけみたいなもんだよな」
パァっと嬉しそうに話す一之瀬にそこまでは言ってねぇってとバシッと叩くのを我慢して心の中で突っ込む。顔も同じく中身も大事だって話を聞いてないな。恋愛関連がポンコツの一之瀬の相手は面倒だから敢えて訂正はしない。
後は好みの問題もあるだろうけど。リアルに関心がなく二次元しか興味のない俺には全く関係のない話だ。
そして別の日……。
「西野さんがクラスのくそイケメン野郎に俺には見せない笑顔で話してたんだぜ……。あの西野さんも顔なのかぁぁっ」
「ドンマイ」
肩を落とす一之瀬に慰めるつもりはないけど、一言言って肩をポンと叩いた。本当、面倒臭い奴だ。
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また別の日……。
「うーん、後少し……」
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しかし彼女にとってはそう言う話ではないのが普段の言動からして考えればすぐに分かる。
「あれぇ? 届かな~い。誰か、優しくて頼りになる人いないかなぁ?」
西野さんはちらちらと近くにいた一之瀬の方を見ている。流石に一之瀬は騙されたりはしないよな……。あれだけいつも思わせぶりな態度をされては最終的には顔のいい奴に持って行かれてるからいくら恋愛ポンコツでも気付くだろう。
が、甘かった。
「西野さん、俺に任せてくれ!」
「一之瀬くん、ありがとぉ。すご~く優しいねぇ」
笑顔の西野さんは黒板消しをハイッと一之瀬に渡して後は任せるね! と上目遣いをしながら言って足早にイケメン男の園に向かった。一之瀬は嬉しそうに自信溢れた顔だったが、西野さんの行動で呆気にとられてえ? と放心状態になっている。
「はぁ……」
(懲りない奴だな……全く)
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